「訪問介護」中小の倒産が過去最悪…スタッフ高齢化、大手参入、コスト高が“三重苦”に・・・という記事の紹介です。
訪問介護の倒産に関するニュースですが、過去最高を記録し続けている情況は周知の事実ですが、弊社のような業態がかなり苦戦している事が報じられています。
この通院乗降のサービスですが、室蘭登別の地域は本当に山坂が多くて移動が大変なのですが、このサービスの不足は10年くらい前から指摘されていたように思います。
タクシーもドライバー不足、バスも電車も減便。
なんとか耐え忍んできた介護事業所も職員の高齢化、物価高騰、採用するにしても利益出せないので身動き取れない、そんな感じでしょうか。
こういうの、今後どんどん増えていくんだろうなぁと思います。
足のない高齢者の受診の機会が奪われると、早期発見早期対応が困難となり、救急車の出動が増えたり重度化が進んで医療費が増える可能性もあります。
仕事中に親の通院や受診対応で労働者が呼び出される事も増えるかもしれませんので、労働生産性の低下にも繋がりそうです。ただでさえ働き手が減る状況下でこれですから。
ケアマネはシャドーワークの整理でゴタゴタして簡単に引き受けれないし、地域の訪問介護事業所はニュースの通り減る一方です。
さぁ、誰がどうするのでしょうか。
まぁ、起こっている事実だけ見ると国が敢えて減らしているのだろうという事です。
こんなのわかりきってた事なので、手を打たないという事は、わかってて減らしているという情況です。
本当にこの数字だけみて判断してたのなら、マジもんの馬鹿なんですけど、さすがにエリートが揃ってる組織なのでそれはないでしょう。
記事の指摘の通りですが、そもそも訪問介護事業所の倒産件数は年々増加傾向にあったので、今回の改正で更に増えてはいるものの、経営的に厳しい状況にあり続けていた事は周知の事実なので、そのあたり今回の報酬改定の影響も大きいとは思いますが、そもそもの報酬でも厳しかった事を忘れてはなりませんし、その前提も踏まえると、やはりわざと減らしにかかっているのが現実だと思います。
集合住宅への報酬にペナルティを設けましたが、大枠で集約型の訪問の形態を増やしていきつつ、介護報酬は減らしたい、という感じなのかな、と思いますが、制度の穴をついて暴利を貪っている事業者が存在するのも事実なので、真面目にちゃんと社会保障制度を担っている事業所が淘汰されてしまうのは複雑な気持ちです。
制度設計がおかしく、資本主義経済の競争に晒されて社会保障を真面目にやればやるほど競争に勝てなくなる構図が生まれているように思います。
さぁ、動きは遅いですが何とかするなら最後のチャンスです。
制度を作る人たちは真剣にやってもらいたいですね。
減ってから増やすのは至難の業ですから。
労働人口減るんだし、かなりのハードモードになるはずです。