面白そうな記事があったので紹介します。
人生50年といわれている時代に90歳とはかなりの長寿ですよね。
現状だと人生80年でしょうか、同じ割合で計算してみると当時の90歳は、現代でいうところの120歳くらい、という感じですね。
びっくりするくらい長寿なんですけど・・・。
そんな本があったのかとびっくり。
そのうち買ってみようかな。
こういう日記って後世の研究で役にたつので、もしかしたらこういうSNSの記録とかTwitterのつぶやきとか、未来の人からしたら研究材料になるのかもしれませんね。
1860年というと164年前ですので、2188年頃には人類の文化や生活環境もガラッと変わっていて、面白おかしく研究や検証がされているのかもしれませんね。
坂本龍馬の活躍で有名な薩長同盟の裏側で、金沢八郎は身体に異変を感じていたようです。
しかし、驚いたのはこの当時の医師の診断です。
血液検査でこういう正確な診断が出来ていたのが驚きです。
1年後のお話ですね。
しゃっくりが治らなくなると死期が近いというのは僕は初耳だったので勉強になりました。
これまで当時の医師の診断の正確性に驚きです。
これ、すぐに承諾となった、というのが凄いですね。
武士だけに根性論とか仕事優先とか、そんなイメージもあったのですが、そういう事よりも"孝"が重んじられていたのでしょう。
今で言う人生会議もしっかりやってる感じで、なんだか昔の方が進んでいる気がしなくもないエピソードですね。
お正月頃から介護が始まっていたので、半月ほど経過した頃の記録のようです。
当時のお殿様がカステラ差し入れてくれています。
武家社会なので現代の企業組織と同じとは思いませんが、組織のトップがこういう配慮ができるのは素晴らしい事だと思います。
1月7日、ターミナルケア(医師の診断)に入り
1月9日、人生会議
1月13日、トイレまでの移動介助が必要に
1月19日、寝たきり状態に
1月22日、排泄介助(全介助)
1月26日、寝返りもできなくなる
経過はこんな感じのようです。
寝返りも打てなくなって10日後くらいに亡くなっています。
2月3日には辞世の句を作成しているので意識はしっかりしていたような感じですね。
この方の年齢が不明なので、そこまで高齢でなければ認知症の症状が出ていないのも分かります。
すごいな、ちょっと本当にこの本欲しくなってきた。
これ、おそらく藩に取り立てられている武士という身分なので、家には使用人などもいたはずなんですよね。
そういう介護に割けるマンパワーがある前提があったにも関わらず、藩は介護休業を即決して与えています。
親の介護は男の仕事ではない、妻の仕事だ、みたいな事はなくて、最も男らしい武士社会では、親の介護は息子が陣頭指揮を執る、というどうかんがえても男らしい姿がそこにあったのだなぁと思うと、現代のなんとなくの常識って、なんだか根性のない男がいいように嫌な事から逃れるために作った制度のようにも見えてきて面白かったです。
現代と昔の日本人の男らしさの強弱を感じる記事でした。
介護休業や育児休業について、男性職員がとりにくい状況というのがそもそも間違いであって、会社が休ませる度量がないだけな気がしてきました。
いろいろ興味深いので、書籍『武士の介護休暇』は、いつかちゃんと読みたいと思いました。