多発性骨髄腫に対する放射線治療 ー 全身療法との併用 ー
Oertel M et al. Cancers (Basel). 2023. PMID 37296874
・後ろ向き研究、ドイツ
・全身療法と放射線治療が同時併用された82例を解析
・経過観察期間中央値:診断から60ヶ月、放射線治療開始から46.5ヶ月
・毒性評価期間:放射線治療開始30日前から終了後90日間
・54例(66%)が非血液毒性を発症
・グレード I-II 50例(61%)、グレード III-IV 60例(73%)
・血液毒性:放射線治療前 61%、放射線治療期間中 73%、放射線治療後 82%
・放射線治療期間中に全身療法が併用された患者ではグレード III-IVの血液毒性の発生が増加(p=0.018)
<結論> 多発性骨髄腫に対する現代的なレジメンでの全身療法中に放射線治療は安全に施行できていたが、放射線治療後にも毒性発生の可能性があるため注意は必要
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