【LUSTRE試験】I期非小細胞肺がんに対する体幹部定位放射線治療 vs 寡分割照射【SBRT vs CRT】
Swaminath A, et al. JAMA Oncol. 2024 Sep 19:e243089. PMID: 39298144.
・I期非小細胞肺がんに対する体幹部定位放射線治療(SBRT)vs 寡分割照射(CRT)
・第3相ランダム化試験、LUSTRE試験、カナダ16施設
・主要評価項目:3年局所制御(LC)
・体幹部定位放射線治療(SBRT):末梢型 48 Gy / 4回、中枢型 60 Gy / 8回
・寡分割照射(CRT):60 Gy / 15回
<結論>
・体幹部定位放射線治療と寡分割照射後の局所制御に有意差は認められなかった
・重篤な有害事象は限定的であった
・末梢型および中枢型の非小細胞肺がんに対し、寡分割照射と比べ体幹部定位放射線治療で有効性が高いかどうかを判断するにはさらなる研究が必要
・目標登録症例数は324例、233例(SBRT 154例, CRT 79例)が登録された時点で勧告により試験は早期終了
・中央経過観察期間:36.1ヶ月
・3年局所制御率:SBRT 88%(95% CI: 82-93%)、CRT:81%(95% CI: 72-91%)(HR 0.61, 95% CI: 0.31-1.20; p=0.15)
・無イベント生存のハザード比:1.02(95% CI: 0.72-1.45; p=0.87)、全生存のハザード比:1.18(95% CI: 0.80-1.76, p=0.40)
・急性期の有害事象は最小限
・晩期有害事象(Grade 3-4):SBRT群の中枢型 11%、末梢型 2%; CRT群の中枢型 5%、末梢型 2%
・超中枢型病変(近位気管支に重なるターゲット)に対してSBRTが行われた患者1人にグレード5の喀血が報告された。