Vは復讐のV 映画『V フォー・ヴェンデッタ』
こんな人にオススメ
普段本音をため込んでしまいがちな人
いろいろな要素を楽しみたい人
カリスマに洗脳されたい人
Netflixの『我が名はヴェンデッタ』…ではなく、少し昔の方のヴェンデッタです。最近になってよく観るようになったこのマスク(ガイ・フォークス・マスク)ですが、私はてっきりこの映画、このキャラクターのものだとばかり思っていました… 起源は400年前まで遡るみたいです(^-^;
あらすじ
テレビ局で働くイヴィーは外出禁止時間帯の夜に出歩いているところを秘密警察に見つかりピンチに陥るが、Vと名乗る仮面の男に救われる。Vは独裁国家から市民を解放するべく、たった1人でテロ活動を続けていた。図らずもVの協力者となったイヴィーは、自身の中に眠っていた反逆精神に目覚めていく。
サクサク革命
本作は創作でよく出てくるような王道の独裁国家が舞台です。秘密警察やプロパガンダ、陰謀などなど、良くない国家なのは間違いないと思います。ただ、国民が劣悪な生活をしているように観えないというのは珍しい気がします。ところどころで差し込まれる人々の様子は、果たして革命が必要なのか疑問に感じるほど快適そうでした... にも関わらず、Vの革命を全肯定する彼らは、「ただ政府に飼われているだけではない」という気概を感じさせてくれました^^ 独裁国家ものらしくない洗脳の甘さで、ストレスフリーな爽快下剋上を楽しめます。
革命家V
怪しさ抜群のマスクに黒装束、歌うようなセリフ回しでVは初登場シーンから存在感マックスです。国家まで手玉にとるVは決してヒーローではないんですが、暴力的なまでのカリスマ性でかっこよく観えてしまいます… イヴィー(ナタリー・ポートマン)が恋してしまうのも納得です。
この画像には写っていないんですが、Vの髪がめちゃくちゃサラサラで地毛なのか仮面についたものなのかずっと気になっていました笑
アクション<サスペンス
アクションもあるにはあるんですが、それよりもVの底知れない正体を解いていくサスペンスパートが本筋になっていました。これだけ魅力的なキャラクターなのにほとんど本人の視点がなく、刑事やパートナーなど周りの視点から観ていくというのはかなり新鮮です。複数の視点から段々と事件がつながり、ドミノ倒しのようにVの正体が分かっていくラストは、気持ちいいと同時に少し悲しくなると思います;;
最後に
Vとイヴィーの恋模様はしっかりボリュームがあるんですが、Vが結構オラオラしているのでストックホルム症候群(被害者が犯人に心理的つながりをもとうとする現象)がずっと頭をよぎります... ネトフリの『ペーパーハウス』で知ってからこういうシチュエーションでは変に疑うようになってしまいました;;
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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