伝統を今に伝える、老舗「福喜鮨 本店」さん。
創業は東京の柳橋。大阪に移転され、百余年歴史あるお店。日本橋で営んでおられ、近頃西中島に移転されました。
壮麗なビルの三階。
老舗の風格を残しつつ、端麗な空間が広がる。ネタを飾るショーケースの発祥は此方のお店だと御主人にお聞きしました。
お好みで注文。
鰹から握っていただく。香りが広がる。
穏やかな甘味で艶感のあるシャリ。
鯛、食感を立たせ、甘味が秀逸。鯛らしい香りと甘味。
鱧、ツメでいただく。鱧本来の甘味の余韻が広がる。
甘海老。
古来の鮓ネタ、鮎の握り。大葉がシャリに混ぜ込まれ爽やかな香りが重なる。端麗な味わいに豊かな風味。
名物、大穴子。
鳥貝、繊細な甘味。
縁側、濃厚な脂と甘味。
鯵、しっとり引き締まった身質。
小鰭、優しい〆。皮目の食感が引き締まり香りが広がる。
烏賊、肉厚で甘味が滲む。
煮蛤、優しい甘味が広がる。
蛸、深い漬け込み。香りにも力があり、しっとりと柔らかく旨味が溢れる。
平貝、爽やかに解けていく。
追加で鮎をいただく。
印象的な玉子。美しく焼かれ、コクのある甘味が広がる。
古風な握りを供され、伝統を今に伝える。