握り一本。個性的な鮨を味わえる「鮨處やまだ」さん。
銀座にある、なんとも発見しにくい場所に位置する寿司店。ビルの奥まった場所に暖簾を掲げておられ、発見時には心が踊ります。
肴もガリもなく、ましてや椀物もない。
握りにフォーカスを置いた握り一本のストーリーを構成されている。
店内は、大衆感も溢れ銀座ながら気取らない雰囲気を感じさせてくれます。
十五貫のコース。
鯛、香りが上品。
シャリは、非常に旨味がありコクの深い仕立て。
新烏賊、とろりと軽妙な味わい。
鱚、さっくり歯切れ甘味と香りが漂う。
香りが爽やかな新子。
香り高い漬け。
赤貝、香りが強く甘味もパワフル。
縞鯵、身に旨味が満ち溢れ香りも深い。
石垣貝、甘味と香りが駆ける。
小鰭、肉厚で香りがたっぷり。しっとり感と旨味の凝縮感が素晴らしい一貫。
車海老、みしみしっと噛み締めると香りが高まる。
北寄貝、黒胡椒を合わせる。
黒鯥、脂が艶めかしい。
帆立、ずっしりとした甘味があり、重厚感のある歯触り。
甘海老、庖丁で軽く叩かれとろとろの食感。シャリとの一体感が素晴らしい。
追加で十貫。
いくらジュース。
金目鯛、旨味が力強く脂も濃縮され印象的な一貫。
中トロ、濃厚な香りと甘味を表現される。
煮蛤、クラシカルで魅力ある一貫。
鱒、とろとろで香りに品がある。
〆鯖、しっとりした口当たりで脂はとろっと溶ける。
梶木、身はホロホロっと解け瑞々しい甘味。
春子、甘味と香りが楽しめすっきりとした後味。
〆の穴子。
個性的な江戸前鮨をいただけるお店。