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米酢で仕立てた端正なシャリ「鮨 うらの」さん。

渋谷にある、お寿司屋さん。夏にオープンされたばかりのお店。

檜の香りが広がる店内。美しい仕上げのカウンター。 席数は七席、奇数席の配置を見るとついつい鮨好きに確保されてるのかと粋を感じてしまう(笑)

静かに落ち着いた音楽が流れる。

端正な空間に寡黙な浦野博正親方が漬け場に立たれます。

牡丹海老、甘味に舌が喜ぶ。

鰯巻き、ミョウガが爽やかに利き脂に包まれる。

鯨、尾の身。血の気をさらっと引き立てる浅葱が効果的。

握りが静かに開始される。

墨烏賊、パツッと勇ましく繊維が切れる。

塩気と酸は非常に穏やかで粒立った米の甘味が印象的。口の中で種と調和した後に数粒の余韻を残す。円やかで旨味の強い端正な米酢で仕立てたシャリ。

縞鯵、じんわりと脂が滲む。後から香りが立ってくる。

鯵、冷たく供され脂が寄りクリアに感じる仕事。温度感がばっちりで美味。

赤身、シャリ温がぐっと上がる。脂が溶け血の香りが湧き上がる。

中トロ、香り高い。口の中で香りが広がり途端に脂が溶けていく。

小鰭、瑞々しく旨味が強い。肉厚でたっぷりな香りを含む。

いくら、黄身感高まる小丼。

鰆、とろんと脂が溶ける。上品な脂。

秋刀魚、ペーストにされた肝を噛まされ旨味に深みが生まれる。ほろっとした苦味が魅力的で秋の味覚、秋刀魚を味わう一貫。

煮蛤、美しく歯切れ柔らかい。旨味も明確で香りも力強い。

甘海老、昆布を当てられ庖丁で叩かれる。しっかりと脱水され、ねっとり感が高まり。シャリとの素晴らしい一体感。

海胆、香り高い海苔と合わさる。

穴子、笹の葉で蒸し焼きにされ香ばしく溶ける。香り立ちホロホロっと解けていく。

濃厚な出汁が利く、味噌汁。

玉子。

コストパフォーマンスも高く、満足感の高いお店。

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