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待場寿司の雰囲気を残しつつ、一流の江戸前鮨を味わえる「松寿司」さん。

天王寺、閑静な住宅街にひっそりと店を構える。

創業五十年、当代は二代目。

白木のカウンターには、ネタケースが堂々と置かれる。待場らしい雰囲気を醸し出しながら、握りは一流の江戸前鮨。

おまかせコース。

冷製の茶碗蒸し。

鰹の漬け。

鮑、香りが広がる。

鱧。

握りは、鮎並、甘味が弾む。

赤酢のシャリは、穏やかに甘味を覗かせ酸味と塩気を絶妙に立たせる完成度の高い仕立て。

鳥貝、活き活きとした甘味。

鱚の昆布締め、仄かな昆布の旨味が味わいを深める。


煮蛸、ほろっと解け滋味深い。


甘海老、身を細やかにされ味噌が乗る。シャリとの一体感が高い。

赤身漬け、もちもちの食感。旨味と香りが力強い。


天草の赤ウニ、香りも濃厚で甘味も深い。


剣先烏賊、ふわっと軽やかな食感に驚く。甘味が穏やかに滲む。


トロ、濃密な甘味が蕩ける。香りは爽やか。


小鰭、肉厚で旨味と香りたっぷり。


焼き物は、太刀魚。


煮蛤、柔らかく旨味が染み出す。


鯵、香り高く脂が乗る。


煮鰻、蕩ける。煮る仕事。


干瓢でコースは一通り。


追加でいただく。

鯖、旨味と脂が溢れ出す。


煮帆立、香り深く旨味が溢れてくる。


喉黒、香ばしく脂が溶けていく。


いくら、濃厚な甘味が弾ける。

追加の追加で、鯖をいただく。


名残惜しい握りをいただいた。



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