【復刻記事05】はあちゃま!?〜赤井はあとの"キャラ変"についての考察〜
この記事は、2020年8月12日に投稿した記事をリメイクしたものです。
また、この記事は私自身の憶測や考察も含まれています。そのような内容が不快な方がいらっしゃれば、ブラウザバックをお願い致します。
どうも。とある地方の理系院卒です。
今、VTuber界で勢いに乗っている「ホロライブ」。その中でも一期生として先陣を切り、「留学生VTuber」として活躍しているのが、「赤井はあと」さんです。
そんな彼女が最近話題になっているのが、大幅な路線変更です。
それまでお嬢様っぽい雰囲気やツンデレキャラで売り出していた赤井はあとさんが、「芸人路線」と言われかねない配信を行うようになったのでしょうか。今回はご本人の配信内容などを基に考察していきたいと思います。
以前の配信スタイルについて(おはるーじゅ時代)
以前から視聴されている方はご存知だと思いますが、赤井はあとさんは「留学生VTuber」として、オーストラリアから配信しており、日本のみならず、海外にもファンがいました。
当時のキャラとしてはこのような感じです。
・アイドルらしい振る舞いを意識
・Sっ気のあるいわゆる「ツンデレキャラ」
・留学で培った英語力を活かす
この時の挨拶も「はあっちゃまっちゃま〜」ではなく「おはるーじゅ」で、若干「お嬢様キャラ」も意識していたかと思います。
当時のファン層の民度はとても良く、良いが為(?)に「壺男エア配信事件」というものが起きてしまった程です。
この頃からファンとの交流にも積極的で、いわゆる「キモオタ構文」のマシュマロにもしっかり対応してツンデレキャラを活かしまくっていました。
桐生ココの登場
そんな彼女の転機は、「桐生ココの登場」です。これは赤井はあとさん本人が言った訳ではありませんが、恐らくそこは関係しているはずです。
桐生ココさんといえば、毎朝午前6時に、主にホロライブメンバーに関するニュースを放送する「あさココLive」を実施し、英語が母国語なのを活かしてホロライブの海外人気を加速させた方です。
思い出して欲しいのは、元々、赤井はあとさんは「留学生VTuber」を売りにしていたことです。桐生ココさんが登場するまでは「ホロライブの英語圏担当」を任されていた(というか自然にそうなった)はずです。
しかし桐生ココさんというガチのネイティブスピーカーが来たことで、彼女がその役割を負う必要は無くなりました。また、どうしてもネイティブスピーカーには英語力では劣ってしまいます。実際、赤井はあとさんの英語コーナーでの間違いの指摘を「あさココ」で取り上げられたくらいです。
"日本出禁"
また、例のウイルスのせいで、赤井はあとさんはオーストラリアから日本に帰国することができず、他のホロライブメンバーとコラボが容易にできない状況になりました(日本にいるメンバーも少し前までそうでしたが)。
海外勢へのアピールの役割を桐生ココさんに譲り、今まで以上に個の力が必要とされる時期の中で、「このままでいいのか」という葛藤はあったはずです。
この時期には「オーストラリアぼっち旅」「はあちゃまクッキング」のような(リアルの)YouTuberの企画みないなものにも挑戦したり、編集に力を入れて短編動画を次々に投稿できるようになりました。
また、「ツンデレキャラ」キモオタ構文に対応することよりも、「オタク煽り」を芸風にしてきたのもこの時期です。故にSNSでボヤが起こることが多くなりましたが…
以下の記事にも、ファンの方が赤井はあとさんの突然の路線変更に対し不満や戸惑いを感じていることが伺えます。
芸能人の例から”キャラ変”を考える
このキャラ変は歌手でYouTuberのmisonoさんとそっくりな例であるなと思いました。
misonoさんと言えば、当時17歳で「day after tomorrow(略称:dat)」のボーカルに抜擢され、持ち前の歌唱力から「ポスト浜崎あゆみ」と呼ばれていました。「starry heavens」はテイルズファンなら誰もが知っている名曲であり、様々な場で歌う機会もありました。当時のmisonoさんは清純派のキャラクターで売り出していましたが、datが解散し、歌手として鳴かず飛ばずの時代がありました。そこで、「おバカキャラ」にバラエティタレントで活躍するようになりました。
普通なら、アニソン歌手の歌姫として君臨するはずだったmisonoさんのキャラ変に「もったいない」という声も多くありました。しかし、本人曰く、dat時代のキャラは「本来の自分ではなかった」だそうです。自我を封印して売れるのか、批判を承知の上でやりたいことをやるのかという葛藤がmisonoさんの中にあったのでしょう。
赤井はあとさんも同じような理由を辿っているかと思います。要するに、以前のキャラは「作られたもの」であり、今のキャラが素の自分に近いのだと思います。大空スバルさんも配信(以下の動画)において、「以前から(今のキャラの)片鱗は垣間見えていた」と言っています。
この「ロールプレイング(RP)の放棄」とも取れる行動は、VTuber界隈においてタブー視されていますが、「どうせバレるのであれば今さらけ出してしまえばいい」という考えもあったことでしょう。
"迷走"ではなく"成長過程"
赤井はあとさん自身はこのキャラ変について、「迷走ではなく成長過程。だからみんなも今後のはあちゃまの成長を応援してほしい」とおっしゃっていました。以前の赤井はあとさんを求めている層にとっては今のキャラは受け入れがたいものだと思います。しかし、「はあちゃまは成長し続けている」と捉えられれば、気持ちが変わってくるかもしれません。
追記:桐生ココの引退と「C」の意志を継ぐ赤井はあと
さて、この記事を最初に投稿してからほぼ1年後に、桐生ココさんが卒業されましたが、その少し前から活動休止をしていた赤井はあとさんは桐生ココさんの言葉をきっかけに復帰を果たします。
その後の配信では、桐生ココさんが行っていた海外ミームのレビューや、桐生ココさんのデビュー日を祝う配信を行っており、まさに「C」の意志を継いだのでした。
まとめ
赤井はあとさんのこの「転換点」は、他のVTuberにおいても起こりうることかもしれません。
キャラ変を経て人気に拍車がかかった赤井はあとさん。桐生ココさんの卒業という悲しみを乗り越え、「ワールドワイドな最強アイドル」としてさらに生まれ変わった彼女の今後に注目です。
それでは。