ダメ家事3大要因 チキンレース、スーパーマルチタスク、高過ぎる意識
家事時間を計測することで、いつも漫然と行なっている作業を意識することができた。家事が停滞する要因が分かってきたので書き留めておく。
1 家事分担の睨み合い
複数の人数で家事を分担している場合、自分が先延ばしにしていれば相方がやってくれるのではないかという期待が生じる。結果、家が汚くなる。しぶしぶ先延ばしにしていた家事に取り掛かる時は、チキンレースに負けた屈辱という心理的負荷が加わるため、さらに家事は苦痛になる。その苦痛を避けるために、次回のレースには負けないと心に誓い、先延ばしが悪化する。(家事チキンレースについては2021年10月25日記事参照)
2 スーパーマルチタスク気取り
朝、コーヒーを淹れるためのお湯を沸かしながら昨日の晩残した洗い物にとりかかる。いや洗濯物を回しておいたほうがいいだろう、と思って洗面所へ移動して洗濯機を回す、まだ歯を磨いていなかったことに気づき歯磨きを始める、お湯が沸いていること気づいて歯ブラシをくわえたまま台所に戻って火を弱火にする、洗い物の途中だったことに気づきそのまま洗い物をする、歯ブラシくわえたままなのでヨダレでいっぱいになってきて、また洗い物を中断して洗面所に戻る。その間、沸騰したお湯は延々ととろ火でスタンバイして、キッチンにもうもうと水蒸気を発生させ続けている。
なんだかんだと一日中家のことをやっていたのに夕方になってみると何も片付いていないという不思議な現象の原因は、子どもの世話で忙しいからだと思っていたが、原因はスーパーマルチタスク気取りのとっ散らかった行動にあるということが判明した。
3 意識高すぎるゆえの障壁
「偽・ていねいな暮らし」をしている家事ダメ子は、「暮らしの手帖」を頂点とする暮らし系の雑誌を愛読しているため、意識だけはやたらに高い。謎のエコ少女だった時代には、部員が2人しかいない「環境クラブ」なるものに入部し、学校中の紙ゴミを毎週回収し、歯磨き中に水を出しっぱなしにする両親の水を止めてまわったほどだった。
シーツやふきんは天日干し、水周りは重曹とお酢でこまめに小掃除、お掃除ロボットよりもほうきと水拭き、的な生活に憧れるがゆえに家事便利グッズに手を出してこなかった。しかし最近「地球守るより先に自分の子どもの健康を守ったらどうですか…」という天からの声が聞こえてきた気がする。強力○ビキラー、置くだけ○ルーレット、お掃除ロボット○ンバなどの便利グッズの前にひれ伏す日も近い。
解決のためにできること
・家事チキンレースを脱却するために家事分担を明確にする
・マルチタスク気取りはやめてひとつずつ作業を完了させる
・高過ぎる意識を捨てて便利グッズに素直に頼る
意識的に家事に取り組み始めてから3週間が経過した。こんな文章をいちいち書かなくても普通に家事を回せる人間になりたい。道のりは長い。