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サポート選手の試合を現地で観戦するべき理由
はじめに
フリーランスのアスレティックトレーナーとして活動する、德田晴宣(トクダハルノブ)です。プロアスリートのケア&コンディショニングや都内の大学パフォーマンスセンター、静岡県の野球振興活動、社会人野球チームなどに携わっています。
今回は、アスレティックトレーナーやセラピストとしての活動がどのような意義や影響性を持つのか、について書きたいと思います。
今月の1日よりおよそ3週間、アメリカでプロテニス選手のツアートーナメントに帯同しました。
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試合会場で多くの日本人を見かけ、選手のご友人やファンの方々とお話する機会を多く頂き、とてもうれしかったです。
それぞれが選手の活躍や頑張りを励みに日々、生活されていることをお聞きし、改めて私自身の仕事が持つ影響性をとても考えさせられました。
選手が望む動きをグランドやコート上で表現できているか、を確認するだけではなく、こうした方々と交流することも現地観戦の大きな目的の1つです。
自分の活動がどのような形で役に立っているのか、を知ることは大きなモチベーションになります。
彼らを近くで支えるご家族や応援するご友人、ファンの方々にも喜びや励みなどを間接的に与えられる仕事だと、強く感じます。
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きっかけは都市対抗野球大会の観戦
社会人野球の最高峰・都市対抗野球大会への出場を決めたチームに、アシスタントトレーナーとして関わったことがありました。
当時の上司より、
「德ちゃん、当日の試合はベンチ裏ではなく、会社の応援席で試合を観てごらん。会社の方々がどのような気持ちで野球部を応援しているか、を感じられるいい機会だからね。」
と言われ、妻と一緒に試合を観戦したことが自身の仕事が持つ意義や影響性を考える大きなきっかけでした。
1回戦の相手が日本通運という強豪チームだったのですが、1対0で勝利を収め、スタンドがかなり盛り上がったことを今でも思い出します。
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そのとき、私たちのすぐ後ろに座っていた方たちが、
「いや~勝って本当によかったね。痺れたよ。仕事終わりだったけど、見に来てよかった。また明日から仕事がんばれそうだわ!」
と話していました。
この会話をたまたま耳にしたとき、上司が私に伝えてくれたことの意味を深く理解しました。
アスレティックトレーナーやセラピストとしての仕事は、ただ選手たちの活躍を後押しするだけではなく、彼らの活躍や頑張りを見た方々に喜びや活力、励みを間接的に与えられるのです。
だからこそ責任感を持って自身の仕事と真摯に向き合わなければなりません。選手たちや彼らを近くで支えるご家族、ご友人、ファンの方々が望む活躍を少しでも後押しして、想いに応えるサポートができれば、と思います。
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選手たちとともに戦う
大学のときに選手としての野球を引退し、立場を変えて野球界へ恩返ししたいという気持ちがこの仕事を志した大きな動機です。
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現在、アスレティックトレーナーとして日本のプロ野球やメジャーリーグに所属する選手などに携わることができ、本当にうれしく思います。
彼らはものすごい数の観客や各メディアの注目を浴びて、私たちではとても計り知れない重圧と日々、戦っています。
現地に足を運び、彼らがどのような気持ちでグランドで戦っているか、を知ることはとても重要です。なぜならば、選手たち自身が持つ熱量や想いを肌で感じて、それに応えられるサポートを求められるからです。
色々な方々からの応援や期待を一身に受け、時には重圧とも戦いながらプレーする選手をサポートする立場として相応しいかどうか、を考えるいい機会になります。
できるだけ選手たちの想いや気持ちに寄り添い、彼らとともに一緒に戦う姿勢を見せられたらいいなと思います。
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おわりに
これまで少なくとも年に1度は現地の試合に足を運び、私がサポートする選手たちの活躍を見届けてきました。
日頃より彼らを応援するご家族やご友人、ファンの方々などにもっと喜んでもらえるようなサポートを体現したいと思います。
スポーツが持つ力を信じて、選手たちだけではなく、彼らを見守る方々の生きる力や喜びにつながる活動ができればうれしいです!
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過去に公開した記事はこちらより
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