清水の小さな町から日本代表戦士に!先輩の背中から学んだ二つのこと
先日、東京オリンピックの野球日本代表の内定選手の発表があった。
そのなかに阪神タイガースの岩崎選手の名前が。
実はわたしの高校時代の一個上の先輩だ。
わたしがキャッチャーだったこともありバッテリーを組んだこともあった。
長年彼にかかわってきたものとして東京オリンピックの日本代表として彼の名前があがったときはとてもうれしい瞬間だった。
今でも年末年始の自主トレのサポートをさせてもらうなかで先輩の背中から学んできたことがたくさんあった。
プロ野球の第一線で結果を出し続けるだけでなく、野球に対する取り組み方、ストイックな姿勢にはほんとうに心からリスペクトする気持ちを持っている。
決して頑張りすぎず、淡々と自分のやるべきことを積み重ねていく。
まわりに足を引っ張られることなく自分の信念を貫いていく。
あらためて「大事なことなんだなあ・・」とおもわせてくれる瞬間だ。
きょうは彼の背中を近くで見てきたものとして大事だと感じたことを書こうとおもう。
積み上げていく力
彼の野球に対する取り組みを見ていると
「積み上げていける力」の高さをすごく感じる。
これはプロ野球選手になったからとかではない。
高校時代からその強みがあり、コツコツと努力を積みかさねる選手だった。
高校時代も全体の練習が終わると必ずベンチに設置されていた鏡の前に向かい、黙々とシャドーピッチングをするというのが習慣化されていた。
一日も欠かしたことがないんじゃないかと思うぐらい、毎日行なっていた姿を今でも鮮明に覚えている。
彼が三年生として迎えた最後の夏の大会は二回戦で早々に敗退。
一日の休みを挟み私の代の新チームが始まったのだが、その練習に岩崎選手の姿があった。
練習の開始に遅れることなく、しっかりユニフォームを着てグランドに出てきた。
引退から大学の練習が始まる二月まで一日も休むことなく。
引退してからのほうがより練習を重ねていたし、練習への取り組み方や一つ一つの動作の質を磨いていた印象があった。
その半年間での彼の成長曲線がすごく、ボールの質が明らかに変わった記憶がある。
プロ野球選手になり、一軍に定着するようになっても本質的なところはなにも変わらなかった。
年末年始はいまでも無休で活動するし、動作や技術への探求心が年々増している印象を受ける。
身体がどんなにしんどくても
「明日はやらなくてもいいかな」とおもうときでも
かならずグランドに出てきて練習をする。
プロに入ってからの自主トレのサポートも八回ほどになるが、一日も欠かしたことがない。
野球を取り組む子どもたちや母校の選手たちへなにかメッセージを求められたときにいつも
「なにかひとつでもいいから、これだけは続けてきたと胸をはって言えることを作ってください。」
と話していた。
だれよりも「積み上げていける力」がある。
周りに足に引っ張られない信念の強さ
阪神タイガースという関西の人気球団に身を置きながら
「周りに流されない自分」を持つことの大切さを話してくれたことがあった。
大学野球に進んでいた時も話していたことで、
じぶんにとって良い影響を与えてくれない人との付き合い方を常に意識されていた。
ひとを見る際に
「その人に運があるかどうか」を気にするそう。
「自分にとって良い影響を与えてくれそうかどうかも見てるかな~」
とはなしていたのも印象に残っています。
あくまで自分の進みべき道や叶えたい目標に向かって「今日なにをするべきか?」というのを俯瞰して見ることが出来る。
決して周りに流されない強さをすごく感じる。
これまでトレーナーとして自主トレ等でかかわってきたプロ野球選手を見ると、自分の軸や信念をもって日々積み重ねていけるという要素は共通しているのでは、と感じる。
でもその要素ってプロ野球選手にかかわらず
どの仕事でも通じるお話なのかなともおもう。
専門性がモノを言う職業や他にはない自分だけの強みや違いを出していくためにも「昨日よりも今日、今日よりも明日」といった成長をしっかり歩んでいけるか?
先輩の背中を通じて大事なことを教わっているような気がする。
最後に・・・
野球の日本代表として
ケガなく先輩の最大限の力を発揮してほしいなと心から思っています。
目指すはてっぺん。金メダルに向かってぜひがんばってほしい!
みなさまにもぜひ応援をお願いしたいなとおもっています。