202002 #わすれられないおくりもの
202002
#わすれられないおくりもの
家族と離れ、最愛のわが子との引き離しを受けたが、
私はどこにも相談ができない
それは、妻の職業に影響してしまうからだ
ことを荒立てず、ただ家族にもどってきてほしい
願いはそれだけなのだ
しかし、不眠になってからもう1か月以上が経つ。
現状を打開するためにはじめて専門家に会いに行った。
そこで言われたのは、相手を想うのであれば、
相手のやりたいように様にしてあげるべきだと。
現地から歩いて最寄り駅へ向かった。
灰色の視界が、2月の太陽で明るく照らされた気がした。
最寄り駅では、古絵本のバザーが催されており、
ひとつの本に目が釘付けになった。
”忘れられないおくりもの”
内容を自分に投影してみる。
自分がこの世からいなくなっても、今まで一緒に過ごした時間が、
わが子にとってずっと生き続ける
死は今生の別れではないよ
ずっと一緒だよ