2020 遺書のつもりだった
我が娘へ
たった2年とすこしの間いっしょに暮らした父親です
あなたの長い人生にとって、たった2年という時間は、ほんの少しの時間でした
何も残っていないのではないでしょうか
父親の記憶はあるのでしょうか
心から申し訳なく思います
物心ついた頃時には忘れ去られてしまっている方がいいのかもしれません
パパがいないということを寂しく思わせてしまうくらいならいっそのこと
この世からいなくなってしまった方がいいのかなと本気で考えました
パパは二度と会えないのではないかという不安と恐怖と日々闘っています
花嫁へ
本当にほんとうに大好きでした
本当にどうもありがとう
いつか我が娘っこには、【パパとママは、大恋愛で結婚したんだよ~】と話すことが僕の夢でした
しかしながら、いつしか想っていることを口に出すことができなくなってしまい、
心を閉ざしてしまいました
それはパパ自身のこころの弱さからきたものであったと思う
パパのお仕事での日々の不安と恐怖に苛まれている自分が、一番辛い思いをしているのだ
という自分のことしか見えていない自分の弱さ
それを、花嫁のあなたへ間接的に苦労という形で強いてしまった形となり、一番苦しんでいる花嫁を見殺しにしてしまった
失ったものはもう戻っては来ない
心が抉られるほど胸が痛い
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