ポピーはいないしカービィは喋らんしペポじゃなくてポヨ
小学生くらいのときはちゃおよりりぼんよりコロコロコミックを読んでました。
割り勘でも年功序列に従って兄が全部読み終えてから読んでたわけですが、当時の私は単行本の存在意義が本当にわからなかった。
読んだことのない話を読むために買うのはわかる。でも一度本誌で読んだものをもう一回読む理由は?と不思議だったんですよね。まぁ今は床に嘘喰い49冊を直置きするくらい単行本で溢れ返ってるんですけど。
そんな私が初めて買った単行本が『星のカービィ デデデでプププなものがたり』。
言わずと知れたひかわ博一先生の作品。中盤から終盤にかけての絵柄の変化でとある憶測がネットで飛び交っていると知ったのはもう少しあとのこと。
当時の私にとって、カービィすなわち漫画でした。ゲーム派生と知ってはいても唯一持っていたソフトがカービィのピンボールだったので思い入れもそこまでなし。というかゲームはハム太郎至上主義。ラブラブ大冒険でちゅが好きです。
そんなある日アニメのカービィの存在を知りました。
朝のこども劇場でらんま1/2に未開花の性癖を刺激され、ぬ〜べ〜にトラウマを植え付けられ紙を食う訓練をしていた私ですが、土日のアニメはほとんどノータッチ。おジャ魔女どれみとか見てたと思うんですけどすっぽり記憶が抜けている。おんぷちゃん推しだったことしか思い出せません。何かの回で石化してた記憶がある。Dr.STONEの早取り?
つまり日曜日にやっていたカービィのアニメを観る機会はほとんどなかったわけです。
そうは言ってもカービィ好きを公言している以上、アニメも見るっきゃないと早起きして観たことがあります。ビックリした。
ポピーいないじゃん。
ポピーが!ポピーがいません!!
あのデデデ大王の腹心、作中随一のツッコミ要員!常識と大王への献身と失礼さのバランスが神がかったあのポピーが、なんかカタツムリに入れ替わってる!!誰だお前!?
エスカルゴ!?なんだお前でゲス!?
カービィも喋らん!?ポヨポヨ言うてる!! 語尾はペポじゃない!?漫画ではフォント変えてまで言うてるのに!?
あとなんだこの姉弟!!?弟くん前髪邪魔そう!!
なんでどうしてを繰り返しけっきょくアニメを継続することはありませんでした。何よりポピーがいないことがショックでした。序盤からレギュラーポジションにいたチービィがまさかの敵キャラとわかりしれっと出番がなくなったときよりショック受けた。なんだよもう。なんで敵になった途端一切出てこなくなったんだよ……。いいだろ敵だって……。
アニメカービィの円盤化が決まったわけですが、わたしは今もアドレーヌからチョコをもらうべく奮闘するデデデ大王回で寂しさを凌いでいます。可愛いなこの大王。