彼女放置して読書するハムがどこにいるそこにいる
『とっとこハム太郎３ ラブラブだいぼうけんでちゅ』ってゲームがあるんです。
まぁ簡単に言うとカップルをくっつけてリア充を大量生産させるリア充のためのゲームなんですけど。
今考えればおっそろしくて手が出せないようなゲームですが当時はガンガンにやってました。
まぁカップルをくっつけるって言いましたが、要するにこのゲームではラブを集めるんですよね。
このラブっていうのは何も恋愛だけを指すんじゃなくて、家族愛とか友情も含まれます。
だから全然マフラーちゃんとちび丸ちゃんの間でもラブは成立するし、まいどくんとめがねくんの間でも成立します。そんなゲーム。
今考えたらとんでもねぇゲームだなと思うんですけど普通に面白くて、あと案の定子ども向けにしては難しいゲームでした。
２よりマシだけどマシってだけで十分難しいからな？
遊園地とお化け屋敷で何回詰んだと思わせるんだよ幼児に。
それでまぁちょっとど～～しても言いたいことがあって言うんですけど、あのね、トラハムくんっているじゃないですか。
トラハムちゃんの双子のお兄ちゃん。女の子大好きのチャラハムでマラカスとスケボーが目印の。
そのハムがね、推しなんです。推しハム。
まぁいろいろ理由はあるんですけど、それを話すにはまずハム太郎３の話をしなくちゃいけないし、のっぽくんこの野郎の話もしなくてはいけません。
以下ネタバレです。
まずこのゲーム、カップルを成立させるためのゲームです。
ストーリーをクリアしていって、次の舞台は遊園地。
どこかしょんぼりした顔のトラハムくん、近くのベンチにはトラハムちゃんとのっぽこの野郎くんが座っています。
事情を聞くと、トラハムくんはこう説明します。
「妹とのっぽがデートしにきたんだけど、のっぽのやつが本に夢中で妹を放置してるんだ」と。
要約してますがそういうことです。
…………は？え？彼女を？放っておいて？？遊園地で読書？？な、なんで……？
当然トラハムちゃんはしょんぼり。愛する妹がしょんぼりでトラハムくんもしょんぼり。のっぽだけ呑気に読書してる。
いや読書が悪いわけじゃないんですよ？
ただ遊園地デートだっつってんのにアトラクションそっちのけで本読むってどんな神経してんの？は？マジでなんで？？
もうこの時点で「ないわーのっぽないわー」って感じなんですけど、当時はまぁ子どもなので違和感抱きつつも進めてたんですよね。
で、トラハムくんは言うわけです。
「妹とのっぽのデートを成功させたいから協力してくれ！」って。
要約するとそういうことを言われました。
こんなんさぁ……こんなんお兄ちゃんに言われたらこっちが怒るわけにもいかないじゃないっすか……。
お兄ちゃんが妹のデートを成功させるために、笑顔を見るために一生懸命になってるのに、わたしがのっぽから本ぶんどって「あ゛ああああ！！！！」って叫びながら真っ二つに折るわけにもいかない。
もちろん協力ですよ。な！ハム太郎！
でも全然上手くいかねぇの。あれやこれやとのっぽから本を引き剥がすんですが毎回「もう！読書の邪魔をしないでくださいよ！」みたいな感じで怒られる。
こ、こいつ……。
ここまでくるともうトラハムちゃんにも申したくなる。
やめときな？こんな男やめときな？知的で落ち着いていて大人びたように見えるだけだよ？
実際は彼女放置して読書にふけたあげく逆ギレするような男だよ？やめときな？
もうこの時点でのっぽへの好感度下がりまくり。
正直このゲームの印象が強すぎてアニメでどんなんだったか思い出せないくらい。めっちゃいいハムだったらごめんな。
最終的に「せっかく遊園地に来たんですから楽しまないといけませんね！」とか今さらすぎること言ってトラハムちゃんとラブ成立させるわけなんですけど。
はぁ～～～～もう駄目だ。これは駄目だ。さすがのトラハムくんも呆れるよ。って思って見るじゃないですか。
「よかった！これで心置きなく女の子ナンパしに行けるな！」
バビュ～ンってスケボー乗ってナンパしに行きました。
これ……このハムスター……好きになるに決まってません？え、な、なに……？そんなん愛すしかない……。
散々苦労させられたのに終わりよければすべてよしだぜ！って感じであっさり切り替えて女の子ナンパしに行くハム……これが……性癖の確立……？
今考えたら今もこういう感じのキャラ好きだわ。女好きでチャラチャラしてるけど優しくて芯を持ってる三枚目キャラ。
という経緯でトラハムくんが推しになったわけなんですけど、このハム、『とっとこハム太郎４ にじいろ大行進でちゅ』でも大活躍してます。
ハーレム状態になったり女の子が囚われてる！？って勘違いして躊躇いなく突っ込んでいったり。レディに優しいチャラハムがそこにいる。よろしくな！
のっぽはちょっと後で職員室来なさい。