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005_ゲームができる時計!手のひらに広がる無限の小宇宙!それがゲーム&ウオッチ!!

みなさんの好きな電子ゲームは何ですか?
私は・・・・。

こんにちは。トレトロです。名前のとおり、レトロが大好きです。

飲み会の席で、よく昭和50年代(1970年代後半)の話をして
「なつかしい!」と、皆で盛り上がっています。

そこで、勝手にレトロなお裾分けということで、
昔の話をnoteにまとめることにしました。

子どもの頃に、突然やってきたブームについて書いていこうかと思います。

あくまで、私の周辺の狭い話となってしまいますが、楽しんでいただけますと幸いです。

さてさて、今回のブームは・・・

ゲーム&ウオッチブーム

ゲーム&ウオッチの発案者、横井軍平氏によると
もともとは、サラリーマンの時間潰し用の企画だったそうです。

私のバイブル。仕事でアイデアに詰まったりしたとき、勇気をもらえます。
「枯れた技術の水平思考」はあまりにも有名。

それが、瞬く間に子どもに流行ったゲーム&ウオッチ(ゲームアンドウオッチ)、通称ゲームウオッチ。
後のゲームボーイやファミコンにつながっていきます。

さて、ゲームウオッチと言われて頭に浮かぶ最初の映像は、
父親とファイヤで点数を競うシーン。
単にキャラを左右に動かすだけの単純なゲームなのに、何度もプレイしてしまう中毒性に私もドハマりしましたね。

一家に一台!いや、4台?!

当時は、どこの家にも必ずゲームウオッチがありました。
しかも、複数台。
友人の家に行くと、部屋に4台ほどが無造作に置かれてます。
任天堂製ではなく、他メーカー製のものが多かったですね。

よく見かけたのが、パクパクマンとモンスターパニック。
どちらもエポック社のタテ長の本体です。

モンスターパニック(左)とパクパクマン(右)
どの家庭にもかなりの高確率で置かれていました。

特にパクパクマンは、異様に高速に移動できるせいで、タイムアタックや
面クリ数を競う、いわゆる競技的な遊びが流行っていました。
( 何気に音も良いんですよね。)
慣れてくると、カンストはもちろん、画面を見ずにプレイする
「ノールックプレイ」という荒技も可能でした。

私が買ったゲームウオッチたちは・・

いろんなゲームウオッチが出回っていましたが、
私が欲しかったのはバンダイ製のものでした。
本体のデザインがカッコ良く見えたんですね。
あと、ネーミングも良かった!

クロスハイウェイ(左)とツッパリカラス(右)
どちらもカッコよく見えました。

この2つのゲームは、ほんとによく遊びました。
クロスハイウェイの、酔っ払いを電車に乗せる行為は
やみつきになりましたね。

ゲームウオッチを買う

電車で30分ほど行ったところに大きなおもちゃ屋さんがあって、
誕生日やクリスマス、お年玉などイベント毎にゲームウオッチを買いに行きました。

大人気商品だったため、当然、店内は私と同じくらいの子供たちと付き添いのお父さんで埋め尽くされていました。(なぜかお父さんが多かった)

当時、商品はガラスのショーケースの中に収まっていて
レジで「〇〇ください!」という購入システムでした。
そんなんだから、レジにはすごい人が並んでいて
ゲームウオッチひとつ買うのに、30-40分とかかかっていた気がします。

そもそも、商品が陳列されているショーケースにたどり着くのも
ひと苦労でした。

レジ前に並ばないとだめだから、
目の前で欲しかったゲームが売り切れになるなんてこともあり・・
あれは悔しかったです。
整理券なんて気の利いたものはありませんでしたから。

ゲームウオッチの電池はボタン電池2個使いますが、
子どもたちが誤って飲み込んでしまい死亡するという事件が
TVで報道され、少し怖くなった記憶があります。

ゲーム界の大発明!十字キーが初めて搭載されたドンキーコング!

ゲームウオッチといえば、やはり「ドンキーコング」は外せないでしょう。
画期的な上下2画面マルチスクリーンシリーズの第2弾です。
ほんとに大人気で、売り切れ店続出でした。
ただ救いだったのは、いまのような転売ヤーがいなかったこと。
それでも買えなかったことに変わりはないのですが・・

当時大人気だったドンキーコング。上下2画面のマルチスクリーンの第2弾
十字ボタンが新しかった

セレブな家庭の友人は、1作目の「オイルパニック」も発売日に購入していたらしく、自慢げにマルチスクリーンを2つも持ち歩いていました。

当時、オイルパニックを持っていたのは彼のみでした。
私は借りて遊んでましたが、正直ドンキーコングより面白く感じました。

誕生日プレゼントには「オイルパニック」と心に決めていたはずなのですが、結局ドンキーコングを買ってしまったのは良い思い出です。

理由は、十字ボタン(キー)。

この初めて見る形状に惹かれたんですね。
「何かすごいボタン」という印象が、強く子ども心に響きました。

以降、ゲームコントローラーにはこの十字ボタンが標準となりましたよね。やっぱり、「何かすごいボタン」でした。大発明です!

ゲームもいざやり始めると面白く、猿のように遊びました。

下画面で樽をジャンプして避けながら、上画面へ行き、クレーンを起動させクレーンの振り子につかまって1ループです。
4ループ繰り返すとコングの足場が崩れて落ちて、
晴れて1面クリアとなります。
4ループで1セット。

上画面のクレーンにつかまらずに、ループせずにいると、
樽のスピードがどんどん加速していき、最終的には嘘みたいな速度で落ちてくるようになります。
弟と、その高速“樽”をいつまで飛び越えていられるか?
という遊びをよくしていました。
その速度が、すごすぎてもう笑えてしまうレベル。

もちろん、ジャンプが追いつかなくなり即GAME OVERです。
ゲームセンターあらしなら、エレクトリックサンダーで何とか切り抜けるのでしょうけどね・・

放課後はゲーム大会

当時は放課後、校門が閉まるまで誰でも校庭に入れる時代でした。
中学生や高校生のお兄さんたちと我らが小学生が交じってサッカーをして遊んだりする光景も珍しくなかったです。

私はというと、「ゲームウオッチ部」を立ち上げ、放課後の校庭で
男女の友人数名と校庭に集まりゲームウオッチ大会を開催しました。
ちなみに、部活は非公認です。
単純に複数のゲームウオッチを持ち寄ってプレイし、その合計得点を競うというもの。
優勝しても、特に何もなくただただ自己満足して終わりという・・

そのとき初めてプレイしたのが、ホヨヨボンバーです。
例の、う○ちを千兵衛さんにひたすら投げるというオゲレツなゲーム。
私はこのゲームが得意で、おかげで何度か優勝したことがあります。

かなり後年になりますが、40歳を過ぎた頃に当時買わなかった
「オイルパニック」を中古で購入しました。
あわせて、ゲームウオッチ部の思い出のゲーム
「ホヨヨボンバー」も中古で購入しました。

ホヨヨボンバー(左)とオイルパニック(右)
いまでも遊べるゲーム性が本当にすばらしい!

2020年の冬、スーパーマリオもゲームウオッチとして発売され、
もちろん、購入しました。

画面がきれいですが、小さすぎるとの声も・・
老眼世代にはキツイかも

ゲームウオッチブームの果てに・・

私のゲームウオッチの記憶は、先述のゲーム大会あたりでとぎれます。

当時、ゲームウオッチを含む「電子ゲーム」というジャンルが生まれました。手のひらサイズに収まるものから、ACアダプター必須の大型ゲームまで
実に多くの電子ゲームが誕生しました。

私が大型電子ゲームで唯一持っていたのが、FLガンダムというゲーム。
FLとは、真空管の一種である蛍光表示管(FL管)を使ったゲームで
発色が良く画面が見やすいことが特徴らしいです。(by wikipedia)

おそらくブームの最後に買ったガンダムゲーム。
電池がすぐに減って燃費が悪かった。電源アダプター必須!

ただ、この頃にはもうブームはほぼ去っている状況でしたので、
ダレも興味を示しませんでした。

熱いブームがまたひとつ、静かに終わった瞬間です。

後年、ゲームボーイ用ソフト「ゲームボーイギャラリー」が、
さらに後年、ニンテンドーDSで「ゲームウオッチコレクション」が出ました。

いま遊んでも十分楽しいゲームウオッチのゲームが複数収録されています。
現代版アレンジの「いま」モードと「むかし」モードが遊べます。
かつてあったクラブニンテンドーのポイントでもらえた非売品ソフトです。
オイルパニック、ドンキーコング、グリーンハウスの3本が遊べます。
マルチスクリーンシリーズの名作揃いです。
上下2画面というDSの特性上、ものすごく相性が良いです。

(おまけ)電子ゲームの時代

あの時代、ほんとにたくさんの電子ゲームが生まれました。
小学生だった私たちだけではなく、中学生や高校生のお兄さんたちにも流行っていたようで、遊びに行くと何某かの電子ゲームがありました。

しばらく遊んでいると、「よかったらあげるよ」とかなり使い込まれた
電子ゲームをくれました。
「もう飽きたし、遊ばないので」というのが彼らの口癖。

その頃、マイコンブームというのが来ていたようでした。
お兄さんたちはプログラミンに夢中です。
遊びに行くと、スキーの直滑降や宇宙船を着陸させるゲームで遊ばせてくれました。
お兄さん自身がプログラムしたゲームだそうです。

また、電子ゲームは貸し借りも頻繁に行われていて、
いつの間にか手元に自分の電子ゲームがなくなっていることもしばしば。

「あれ、君に貸さなかったっけ?」
「ああ、〇〇君に貸したよ」

という具合に股貸しが横行し、
私のドンキーコングも行方知れずとなりました。
せっかくお兄さんたちにもらった電子ゲームも同様、行方知れずに・・。
ちゃんと回収しておけば良かったな〜と、ちょっと後悔。

今思うと、友人たちはそれほどやりこんでいるという様子は
なかったように思います。
確実に「飽き」が来ていたのではないでしょうか。

確実にブームはありました。
男子も女子も持っていたし、普段ゲームなどしない親も夢中で
遊んでいる姿を何度も見ました。
学校に持ってきていた生徒から取り上げたゲームウオッチで
遊んでいる先生も見ました。

近年、レトロブームが起きています。
いずれこのブームも去っていくのでしょうか?

私はそうは思わないのです。
なぜなら、これはもうブームというよりは
性癖に近いと感じているからです。


今日のお話はここまでです。
読んでいただきありがとうございました。

次のブームでまたお会いしましょう!

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