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010_なぜ?なに?質問なんてナンセンス!それが「オカルトブーム」!!深く考えずただ感じればいい!

みなさんはノストラダムスさんの大予言を信じてましたか?
私は・・・

こんにちは。トレトロです。名前のとおり、レトロが大好きです。

レトロ好きの仲間との飲み会で、
よく昭和50年代(1970年代後半)の話をして
「なつかしい!」と、盛り上がっています。

そこで、勝手にレトロなお裾分けということで、
昔の話をnoteにまとめることにしました。

子どもの頃に、突然やってきたブームについて書いていこうかと思います。

あくまで、私の周辺の狭い話となってしまいますが、
楽しんでいただけますと幸いです。

さてさて、今回のブームは・・・

オカルトブーム

放課後の教室から、なにやら声が聞こえてきます。

「コックリさん、コックリさん・・・」

机を挟んで向かい合った2人が、
それぞれの人差し指を10円玉の上に乗せています。
その下には、“ひらがな”、“数字”、“はい|いいえ”と書かれた紙が。

パラノマサイト FILE23 本所七不思議   (C)2023 SQUARE ENIX CO., LTD.

当時、みなさんも一度はやったことがあるのではないでしょうか。
そして、コックリさんにこう尋ねるのです。

「〇〇君の好きな人は誰ですか?」

私は思わず指を離してしまいます。
それは禁じられた行為だそうで、コックリさんに赦しをこいます。

このコックリさんは、特に女子の間で流行っていましたね。
どのクラスでも、休み時間や放課後に行われていました。
(後にコックリさんは禁止になりました。理由は不明。)

小3-4くらいだったかと思いますが、
突如、こうしたオカルトブームがやってきます。
ブームの発端は、女子の間で流行っていたある一冊の本からでした。

なぜか女子がどハマりしていた、心霊写真集

ある日、見せられたのが心霊写真の本でした。
たしか「恐怖の心霊写真集」というタイトルの本だったかと思います。
実際の心霊写真と、その写真についての解説が書かれた本です。

なぜか女子の間で流行っていた心霊写真の本
続編が出るくらい人気でした

「トリック写真なんじゃあないの?」と思いつつも、
真剣に書かれた解説文に、どこか恐怖したものです。
同様の書籍はいくつか販売されていたようで、何冊か違う本を見た記憶があります。

男女4人、頭をつけ合わせて本をみながら「どこが心霊?」と
探します。誰かが見つけたら「怖っ!」と皆でキャーキャー言ってました。

怖いもの見たさに、どんどんのめり混んでいき、
この写真集を見たいがために、とうとう授業をサボるようになりました。

いまでも覚えているのが、梅雨の雨降りの日、
消灯された薄暗い教室で、授業をサボった私を含む3人がカーテンに隠れながら写真集を見ているシーン。
家庭科の授業で他の生徒たちは教室移動していたため、
この教室には私たち3人だけでした。

私たち以外、誰もいない薄暗い教室でこの写真集を見てみたかったのです。

写真集をドキドキしながら見ていると、
突然カーテンが捲られ、私たち3人の「ギャー!!」という悲鳴、
そして担任の先生に怒られるというオチ。

でもなぜか、本は没収されず、両面ビンタだけですみました。
(前にも書きましたが、当時は体罰は当たり前でした。)
もしかしたら、先生(女性)は怖いのが苦手だったのかもしれません。

この写真集は続編も発売され、
その続編もクラス内で流行りました。

大予言にワクワク半分、絶望半分・・・

女子を発端に流行り出したオカルトブームですが、
男子にもちゃんと飛び火していて、ノストラダムスさんの大予言が大流行!
人類は滅亡するらしい、地球がなくなるらしい
などいろんな憶測が飛び交っていました。

なかには、
大予言の書かれた時代と、実際の今の時代では大きく状況が異なっているので予言があたるわけがないと、興醒めなことを言う子もいたりして。

当時の私は本当に怖くなり、周りの大人たちに
「この予言は本当?」と尋ねてまわり、
「本当かもね」という回答に絶望し、
「そんなわけないでしょ」という回答に安堵しつつ
そもそも恐怖の大王って何?とワクワクもしていました。

こういう、謎ミステリー系の話題が男子の間で急激に流行り始め
UFOやUMAをはじめ、超能力、探偵系ミステリーなどの書籍が
クラス内で出回っていました。

学級図書や図書館には、江戸川乱歩の少年探偵シリーズが置かれ、
皆、夢中で読んでいました。

当時よく見かけた表紙。ルパンも人気がありました
魔女とルパン|カリオストロ伯爵夫人と死闘を繰り広げ、美少女クラリスと出会う話

ブームにあわせてか、いろんなオカルトミステリー系の書籍も発売され、
私は特に下記3冊にお世話になりました。

みなさんのなかにも、お世話になった方は多いのではないでしょうか

名探偵入門は、探偵になるには?という資質の部分のお話と
ちょっとしたミステリークイズが載っていて、そのクイズを解けた自分は
将来、探偵になれるのではないだろうかなどとワクワクしたものです。
ほんとに何度も読み返しましたね。
(実際、この頃の私の夢は将来探偵になることでした。)

UFO、UMA、そして妖怪

「あの人、宇宙人ぽくない?」

そんな会話が、ことあるごとに行われます。
宇宙人はすでに地球にやってきていて、人類に紛れ込んでいる!
という噂が流れていたせいです。
どうやら、地球人の女性と結婚するためだったようです。

このような宇宙人侵略説(?)で当時の私たちは盛り上がっていましたが、
しっかりアニメ映画にもなっていました。

これがUFOだ!空飛ぶ円盤
マジンガーthe MOVIE のVol.3に収録された短編アニメ映画
<名優>野田圭一さんのナレーションがどハマりしまくりのMOVIEです!

また、ビッグフットやツチノコ、ネッシー、ヒバゴン、カッパなど
UMA(未確認生物)でも盛り上がり、
秘境探検のTV番組が人気でした。

川口浩探検隊。
水曜日の晩にやっていた番組ですが、いろんな秘境に行って
謎の生物を捕まえるというもの。
いくら子どもたちでも「やらせ」と気づく過剰な演出が楽しかったです。
(嘉門達夫さんの「ゆけ!ゆけ!川口浩!」はかなり有名)

ひとつ覚えているのが、超巨大生物を捕まえに行く!という内容で
苦労して最後の最後に見つけた生物が、普通のワニだったというもの。
番組としては、超巨大危険生物として取り扱っていましたが、
何か興醒めでした。(記憶違いならごめんなさい・・)

個人的に探検クラブを設立し、放課後、草木がうっそうと生い茂る空き家が乱立する土地に足を踏み入れ遊んでいたのは良い思い出です。
(多分、だれかの私有地・・)

そこから派生して、妖怪も人気がありましたね。
よく見ていたのが、妖怪なんでも入門です。

べとべとさん(右)
足音が気になって振り向いてしまうと、その大きな口で食われてしまうとの噂も・・

私はべとべとさんが好きでしたが、
薄暗い夕方に独りで歩くのが怖かった時期があります。
もし夕暮れ時、後ろから人知れず足跡が聞こえてきたら
端に寄り、こう言いましょう。

「べとべとさん、お先にどうぞ」

わたし、きれい?

赤いコートを身に纏い、鍔広の帽子を被り、
顔には少し大きめのマスクをし
「わたし、きれい?」
と尋ねてくる謎の女性。

口裂け女。

どこかの県では、新聞に公式掲載されるほど賑わったとか。
彼女の行動には、いくつか種類があるようで、
私の地域では、先の質問に
「きれいです」と答えると
「これでも?」と徐にマスクをとり、耳あたりまで裂けた口が露出。
驚いて逃げると、超スピードで追いかけてきて、刺されて殺されるとのことでした。(こわすぎ・・)

下校時間にみんなで固まって、あたりを警戒しながら帰ったのを
憶えています。

ところで、この超スピードで追いかけてくるというエピソードは
よく聞くお話で、似たものに
“ターボばばあ”や“肘掛けババア”がいます。

後年、関西の友人に肘掛けババアがどういうものか話を聞いて、
その怖さと、マヌケさに異様にウケて、一時期流行りましたよ。
(老婆ではなく、お姉さんや若いお母さんのパターンもあるそうです・・)

そのままのミステリーでいて

ジョン・タイターという人物が2000年頃に世間を賑わしました。
2036年からやってきたという彼に興味を持ちましたが、
これは後に創作であることがわかり非常に残念でした。

ADVゲーム「シュタインズゲート」でも登場しました。

ミステリーは解き明かされるために存在します。(多分)
が、ミステリーのままでいて欲しいとも願ってしまいます。
だったら、情報から目を背けば良いのではないか?と言われそうですが、
やはり私もミステリー好きとして、それはできません。

ミステリーは、いずれ解き明かされていくものなので
仕方がないですが、少し寂しい気持ちです。

(おまけ)根強い宇宙人や火星移住計画のはなし

社会人になってから社員旅行で訪れた
ペンションのマスターから聞いたお話。(約30年くらい前の話)

彼が言っていたのは、下記の4点。
・火星移住計画は昔からあって、もう一部の人たちはすでに移住している
・ただし、行けるのは優秀な人材のみ
・実際、海外の優秀な科学者たちが何人も行方不明になっている
・実は日本人もすでに行っていて、そのうちの一人が植村直己さん

また、宇宙人は地球人に混じって生活していて、国の主要なポストに
ついているという。
その目的は、地球人に叡智を授けるためだそう。
科学や医学の急激な発展のウラには、すべて彼らの存在があるそうです。

何のために、その目的は・・?

多分、それを聞くのは野暮ってものでしょう。(苦笑

小学生のオカルトブームの最中、
地球人に紛れ込んでいる説を信じていた私たちは、ことあるごとに
「あの人、宇宙人ぽくない?」
と失礼にも完全に見た目で言ってました。

そして事件は起きます。

ある少し肌寒い夕方、運動会が終わって片付けをしていたとき、
小学校の裏門付近に明らかに生徒の親族とは思えない怪しい男が立っているのを私の友人数名が見つけました。
しばらく観察していると、男がゆっくりと校内へ入ってきて
女性教員の側に近寄ったかと思うと、彼女が慌ててこちらに走ってきます。
どうしたのか尋ねると「なんか急に触られて、気持ち悪かった」ため、
急いでその場を離れたと言うのです。

「あいつ、宇宙人だ!」

そう確信した私たちは、急いでその男を追いかけて
行き着いた先は、草木がボウボウに生えた大きな庭のある一軒家でした。
私たちはさながら少年探偵団気取りで、そこに仲間を集めます。
これがよくなかった。

10人くらい集まったところで、
「なんだおまえら!!殺すぞ!」
と男に家の中から脅されて、私たちは一目散に逃げたのでした。

その男は以降、私たちの間で「殺人鬼」という名で
呼ばれることになりました。

宇宙から来た殺人鬼。
これほど子どもたちを夢中にさせる設定もないでしょう。

ある日、たまたま落ち葉掃除している近所の女性がいたので
宇宙から来た殺人鬼のことを尋ねましたが、
「あまり外に出られないからわからない、夜も電気消えてるし、いる気配もあまり感じない、ほんとに住んでるのかわからない」とのこと。

殺すぞ事件から2週間後、その家の前を通ると表札がなくなっていました。
近所の女性曰く、「急にいなくなったみたい、でも、引っ越しする姿を見かけなかった・・トラックとか止まってなかったし・・」


今日のお話はここまでです。
読んでいただきありがとうございました。

次のブームでまたお会いしましょう!





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