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002_冷静に考えると何だか危ない?!最強の販売手法がブームに!「校門販売」

みなさんは、校門前で何か物売りのおじさんがいたらどうしますか?
先生に言いますか?それとも通報しますか?
私は、ノルマがあるのか、一日の売り上げはどれくらいか尋ねます。

こんにちは。トレトロです。名前のとおり、レトロが大好きです。
フリーランスのWebディレクター兼デザイナーをしています。

レトロ好きの仲間の飲み会で、
よく昭和50年代(1970年代後半)の話をして
「なつかしい!」と盛り上がっています。

そこで、勝手にレトロなお裾分けということで、
昔の話をnoteにまとめることにしました。

子どもの頃に、突然やってきたブームについて書いていこうかと思います。

あくまで、私の周辺の狭い話となってしまいますが、
楽しんでいただけますと幸いです。

さてさて、今回のブームは・・・

校門販売ブーム

私が小学3-4年生の頃、校門販売ブームがやってきました。
小学校の校門前に、モノ売りのおじさんがやってきて、私たち小学生に対し、自社の商材を必死に売り込んできました。

そのおじさんたち、いま思うと風貌が少し怪しかったかも・・。
無精髭に、よれよれの襟付きシャツ。

おじさんたちは、いろんなモノを売りに来てました。

オマケ付き教材

教材売りのおじさんのセールスする姿は、子どもだった私にも必死に見えました。ノルマとかあったのかもしれません。

教材の説明を一生懸命にくりかえしくりかえし
同じセールストークをされていました。
そんなおじさんの周りに放課後、小学生がどんどん集まってきます。

なぜ、そんなに小学生が集まってくるのか?

オマケです。

教材よりも、オマケの説明に力が入っていました。
オマケに釣られて、小学生が集まります。

オマケが欲しいと言うと、申込書みたいなのを渡され、
「この申込書に記入して持ってきたら、このオマケをあげよう」
と言われます。

ただし、自分で書くのはNG。必ずお父さんかお母さんに書いてもらってね
という条件付きでした。

そして、お母さんにはこう言うと良いですよ〜と母親の丸め込み方も
こっそりと教えてくれました。

ちゃっかり購入期限も切られ、翌日の朝までに黄色(だったかと)のポストを校門前の電柱につけておくから、そこにお金と申込書を入れておいてねとのことでした。
翌朝、黄色いポストを横目に登校したのを憶えています。

さて、

私にはそのオマケがとても魅力的で、欲しくてたまりませんでしたね。

その魅力的なオマケというのが、
超巨大な消しゴムや大きなロケット鉛筆などの文房具セットみたいなのとか、あと、お絵描きセットみたいなのとかもあったような・・

いま思うと、なぜ欲しかったのかわかりません。

当然、親には相手にもされず、オマケゲットにはいたりませんでした。
母曰く、かなり高額商材だったようです。

後に、私の友人のひとりK君がこの教材を買ってもらっていたことがわかり、彼の家に向かと・・

ありましたよ!巨大消しゴムとロケット鉛筆。

実用性はほぼなし。消しにくく書きにくい。
というか、消せば消すほど黒くなる消しゴムってなに?!

教材はどうかと言うと、簡単な問題と難しい問題との落差が激しかったような気がします。作りが雑な印象でした。

ゴム鉄砲

ある日、校門を出ると露天がありました。
ずらりと並べられた商材は、輪ゴム鉄砲。(以下、ゴム鉄砲)

ハリガネや割り箸で作られた、ゴム鉄砲でした。
価格も、300円くらいから1,000円を超えるものまでありました。
価格差は、そのまま大きさや性能の違いで、1,000円を超えるものだと、なんと10連射できる優れものが・・!

もちろん欲しかったですが、それよりもハリガネで作られた鉄砲の造形美に見惚れていました。10連射とか、どんな構造になっているのか見入ってしまいましたよ。

残念ながらゴム鉄砲を持っている友人はひとりもおらず、実物で遊ぶことはかないませんでした。

もちろん、買ってももらえませんでした。

ゴム鉄砲おじさんは、定期的に売りにきていましたが、そのうち見なくなりました。

その他の校門販売

上で紹介した2つ以外にもありましたが、あまり興味がわかなかったため、詳しくは憶えていません。

・ひよこ
・日光写真(?)太陽に照らすと絵が出るやつ
・何かきれいな石(?)

など、おじさんたちが売りにきてました。

でも、学校の先生たちは追い払おうとか一切なかったですし、
警察が来るとかもなかったです。

なんとも、おおらかで寛容な時代だったことか!

(オマケ)私の家庭事情

子どもの頃、私の家はお小遣い制ではありませんでした。
欲しいものがあるときは、母親にプレゼンをして、彼女が納得すればお金を出してくれるというシステムでした。

父は、子どものしつけ / 教育に関しては母に一任しているということで、その制度に関して一切口をはさみませんでした。

そのせいで、校門販売の商品を手に入れたことは一度もありません。小学生の私には、うまくプレゼンできるわけもなく・・。

とりあえず、すべて欲しい欲しいと言っておこうという精神でした。逆効果なんですけどね・・

この制度は、バイトが許される高3の夏まで続きました。

そのため、ゲームボーイが欲しかったときは、発売された翌年くらいに掟破りで、父にプレゼンしました。
将棋が大好きだった父に、「どこでも将棋ができるんだよ、しかも通信ケーブルで対戦もできるよ」的なことを言って買ってもらいました。なので、同時購入は、将棋ソフトとマリオランド。

購入後は2人で本体共有ということでしたが、しばらくして、父が将棋ソフトに飽きたんですね。簡単すぎる!ということで。

それで、晴れて私のゲームボーイとなりました。
まぁ、これを見越して父にプレゼンしたのですが、うまくいきました。小学生の頃よりは少し知恵がついてきたのだと思います。

父は、なぜか母に怒られていましたが。

さて、小学生の頃に話をもどすと、、
当然、子どもですから、欲しいものがわんさかと出てくるんですよ。その度に、通らないプレゼンするわけですから物欲がかなり押さえられてしまいます。

信じられないでしょうが、生まれて初めてマンガを読んだのは小4の10月です。ドラえもんの11巻。

そんな私がいま、Webディレクターとして、デザイナーとして、クライアントに対し、プレゼンをしているのですから妙な因縁を感じますよね。


今日のお話はここまでです。
読んでいただきありがとうございました。

次のブームでまたお会いしましょう!


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