健康診査
なかなか行く気になれないもの。
市町村の健康診査。
一年間の猶予があると言っても、健康だとつい先送りにしがち。
そもそも予約を取るのも億劫だしね。
面倒なのは、仕事しててもしてなくても、おんなじだなぁと思う。
何よりも…
受診券に書かれる年齢。年度末生まれの私は、まだ誕生日が来たばかりなのに、その年齢プラス1足して書かれるから、早く歳を取れと言われているような切ない気持ちになる。
ともあれ、今年ももう半年すぎるし、半年間健康に過ごさせてもらったから、思い切って予約しよう、と思い立った。
思い切って電話した。乳がん、マンモグラフィの検査を受けたいと申し込んだ。受付の人の話だと、それほど混雑しているわけではなさそうだったので、来週には行ける。今年の義務は果たしたような気分になって、ホッとしてしまった。
2年前に、大病?というほどでもないんだろうけど、この健康診査で見つかった婦人科疾患で手術をしているから、定期的に診てもらうのは大事だと思う。
2年前の話。
あの時は病気を抱えて実家に帰ってきたばかりで、お腹痛い痛いと言いながら、時間を確認しながら痛み止めを飲んで痛みに耐えていた。
私は40年もこの体を使ってるんだし、これまで問題のある大きな病気もなく健康で過ごさせてもらってきたんだし、元気に産んでくれた親には感謝してる、ここまで来たら自己管理とか運の問題だろう、と手術の前に母に言ったけど、母はそうは思っていなかったらしい。
母は婦人科の病気とは縁がないし、まさか自分の娘が40代で卵巣と子宮とサヨナラするとは思わなかったという。40過ぎても、産んだ親の責任を感じると言ってくれた。
あの時は、確か、涙が出そうなのを誤魔化しながら、食生活が悪かったから、と答えたと思う。
月に一度の生理がなくなり、生理2週間後の不正出血もなくなれば、プールとか温泉とか、自由に行ける。
大量出血とか腹痛とか立ちくらみとか、無くなるんだよ。ズボンやシーツを汚さないんだから、気も楽だよ。
コロナが落ち着いたら、いつでも温泉旅行に行けるよね、と言ったら、病気知らずの妹が複雑な表情をしていた。
あの後、コロナは終息していないから旅行にも行けていないけど。
面倒だけど、健康診査を受けた方がいいと思う理由は、親に安心してもらうため…でもあるかなと思う。
その話はまた今度。