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佐賀国スポ 少年男子結果 vol1

10/10(木)~14(月・祝)で佐賀県唐津市にて「第78回国民スポーツ大会(SAGA2024 国民スポーツ大会 ) バスケットボール競技」が行われました。

大濠の選手達が出場した少年男子の結果です。

大会前に書いた大会の見どころの記事はこちら

◉少年男子 福岡 メンバー

監督は大濠の片峯先生でした

◉少年男子 福岡結果

・10/10 1回戦 vs青森

福岡 103(26-15.29-13.25-15.23-21)64 青森

福岡スタメン
4  トンプソン(福岡第一)
7  櫻井(福大大濠)
9  中村(福大大濠)
11 本田(福大大濠)
15 ソップハンソン(福岡第一)

福岡スタッツ
#4 トンプソン 16得点 4リバウンド
#15 ソップ ハンソン 13得点 12リバウンド
#9 中村 11得点 5リバウンド
#11 本田 11得点
#7 櫻井 10得点
#13 廣田 10得点
#5 永善 3得点 4リバウンド 8アシスト

・10/11 2回戦 vs香川
福岡 111(36-23.25-21.32-9.18-20)73 香川

福岡スタメン
4.トンプソン 183 福岡第一
7.櫻井 182 福大大濠
10.卓 182 福岡第一
11.本田 189 福大大濠
15.ソップハンソン 197 福岡第一

福岡スタッツ
#11 本田 32得点 7リバウンド 8アシスト
#4 トンプソン 19得点
#9 中村 15得点 スリー5本
#13 廣田 13得点 8リバウンド
#10 卓 11得点 5リバウンド 4アシスト

・10/12 準々決勝 vs新潟

福岡 75(19-17.15-19.22-12.19-20)68 新潟

福岡スタメン
4.トンプソン 183 福岡第一
7.櫻井 182 福大大濠
9.中村 189 福大大濠
11.本田 189 福大大濠
15.ソップ 197 福岡第一

福岡スタッツ
#11 本田 26得点 5リバウンド
#4 トンプソン 12得点
#15 ソップハンソン 11得点 9リバウンド
#7  櫻井 10得点 5リバウンド
#10 卓 8得点 スリー2本
#13 廣田 8得点

・10/13 準決勝 vs静岡

福岡 99(17-15.34-21.20-20.28-24)80 静岡

福岡スタメン
4.トンプソン 183 福岡第一
7.櫻井 182 福大大濠
9.中村 189 福大大濠
11.本田 189 福大大濠
15.ソップ 197 福岡第一

福岡スタッツ
#7  櫻井 22得点 12リバウンド 4アシスト
#4  トンプソン 18得点
#11 本田 15得点 6リバウンド 4アシスト
#13 廣田 15得点 5リバウンド

・10/14 決勝 vs茨城

福岡 83(11-17.23-13.20-20.29-11)60 茨城

福岡スタメン
4.トンプソン 183 福岡第一
7.櫻井 182 福大大濠
9.中村 189 福大大濠
11.本田 189 福大大濠
15.ソップ 197 福岡第一

◼︎福岡スタッツ
#11 本田 22得点 8リバウンド 4アシスト
#4  トンプソン 20得点
#9  中村 13得点 スリー4本
#15 ソップハンソン 12得点 10リバウンド
#7  櫻井 4得点 9リバウンド 6アシスト

◉少年男子最終結果

優 勝🥇 福岡県
準優勝🥈 茨城県
3 位🥉 静岡県
3 位🥉 京都府
ベスト8 新潟県
     沖縄県
     岡山県
     岐阜県

◉感想(vs新潟)

3大会ぶりの優勝

少年男子は福岡が3大会ぶり(2019年茨城国体以来)の優勝となりました。
国体少年男子がU16となったのがこの2019年茨城国体からで、

2019年 茨城国体 優勝 : 福岡県
2020年 鹿児島国体 延期
2021年 三重国体  中止
2022年 栃木国体 優勝 : 茨城県
2023年 鹿児島国体 優勝 : 茨城県
2024年 佐賀国スポ 優勝 : 福岡県

2020年の延期・2021年の中止を経て今大会で3大会ぶりの優勝となりました。

大会のポイントとなった試合は

見どころでも書きましたが、今大会のポイントだったのは3回戦の新潟戦でした。
前半は一進一退の展開。後半にギアを上げた福岡がリードする展開。
3Qの後半あたりから福岡のオフェンスが停滞しだして新潟が追い上げ。4Qに一時新潟が追いつく時間帯があるも、福岡は焦らず確実に得点を重ねて再び福岡のペースに。
最終的には7点差で福岡が勝利し、去年のリベンジを果たしました。

今大会MVPはこの選手

この試合のMVPは#11 本田くんだと思います。
2Qの苦しい時間帯に違いを作ったのは本田くんでした。
ここでの踏ん張りが3Q以降の爆発につながりました。

この試合に限らず今大会を通して、本田くんの1on1を止められるチームは無かったのかなと思います。
彼の部分でイニシアティブが取れていたことは、優勝に大きく貢献したと思います。
今大会で「最も止められない選手」でした。

大濠に入学してからの本田くんはトップリーグの試合などで出場していましたが、とても良いドライブを決めるけど、まだミスもあるという印象で、
言うなれば、メリノールの時も同じチームにエースが沢山いたので、色んな部分をシェアしてきたのですが、今大会は大会を通して「絶対的エース」の役割が求められる中で、彼のポテンシャルが覚醒されたのかなと思います。
これからの大濠での活躍も楽しみですね。

もう1つの試合のポイント

オフェンスにおいて福岡のポイントになったのが、本田くんであれば、ディフェンスにおいては「新潟の高橋くんをどう止めるか」でした。
高橋くんはご存知の通り開志国際で入学直後からスタメンを張り、20得点以上を取る試合もあるほどです。
この試合において最も注目されていた選手でした。
その選手のマークをしたのが、#9 中村くん・#10 卓くんでした。
結果的には高橋くんを10点に抑え、これは福岡の勝利にとても大きな影響を与えました。

◉感想(vs静岡)

メリノール対決となった準決勝

新潟に勝利し準決勝に進出した福岡は、準決勝で静岡との対戦となりました。
個人的に注目したいのが静岡#11 木村くん。
彼は去年の全中・Jrウインターの2冠を達成したメリノール学院中の6thマンだった選手で、つまり福岡チームの櫻井くんと本田くんの同級生ということです。
今大会の木村くんは静岡のPGとして全試合スタメン、チームの最高得点の試合もあったりと活躍しています。
つまり櫻井くんと木村くんのメリノールマッチアップとなりました。

メリノールマッチアップの結果は

試合は2Qからディフェンスの強度を上げた福岡がペースを掴み、確実に点差を広げて危なげなく勝利しました。
この試合の福岡の最高得点は櫻井くんの22得点でした(リバウンドも12でダブルダブル達成)。
対する静岡の木村くんも20得点でこちらもチームトップという活躍でした。
2人ともさすがの活躍を見せてくれました。

櫻井くんは大会を通して、得点として目立ったのはこの試合くらいでしたが、PGとして安定感は抜群でした。
ボール運び・ゲームメイク、そして彼の特徴でもあるリバウンドでも存在感を出していて、まさにこのチームにおいては本田くんと並ぶ「最も代えのきかない選手」でした。

そして今大会ではなかなかそのような時間帯は来なかったですが、「チームが苦しい時間帯になった時の自ら点を取りにいくモード」の時も見てみたかったです。
しかし、大会直前の大濠のトップリーグの試合を欠場していて、今大会も出場が危ぶまれていた(私が勝手に思ってただけ)ので、出場できて本当に良かったです。

櫻井くんには大濠でもどんどん試合に絡んでいってほしいですし、少しでも長い時間に出場することで、感覚を養ってほしいです。

◉感想(vs茨城)

大会3連覇か3大会ぶりの優勝か

決勝の相手は茨城になりました。茨城の準決勝の相手は京都で、途中までは京都が勝つだろうと思っていましたが、最後は茨城が勝負強さを見せて逆転で勝利しました。
上にも書きましたが、国スポ(国体)がU16になってから、優勝しているのは福岡と茨城だけです。
国スポ(国体)に強い2チームが勝ち上がってきたということですね。
(とても個人的な想いとしては、決勝が福岡vs京都になって、これまた櫻井・本田vs中村というメリノール対決も見てみたかったです)

彼がチームを勝たせてくれた

試合は序盤は福岡が茨城のゾーンディフェンスに苦しむ展開。茨城は#4 渡部くんの得点力が光りリードします。
2Qからは福岡の#4 トンプソンくんが渡部くんにマンマーク気味にディフェンスのプレッシャーを強めて徐々に福岡のペースに。
試合のポイントになったのはこの場面でした。
これまでの試合で平均30点以上を取る渡部くんの存在感は大会を通して絶対的でした。そしてこの試合でも序盤に茨城の勢いをもたらしたのは彼でした。
この試合でも前半で二桁差くらい付けられていたら、後手に回る嫌な展開になっていたと思います。
前半のうちに流れを戻し逆転できたことはことはとても良かったです。
その流れを作ってくれたトンプソンくんを片峯先生は「間違いなくMVP」と言われているのは間違いないと思います。

バランスの良いチーム!?

私はよく勝つためにはチームのバランスが必要というようや事を書くのですが、このチームはまさに「バランスの良いチーム」だったと思います。
本田くんや櫻井くんのような個が強い選手がいて、トンプソンくんや卓くんのような、黒子にもなれるけどファンダメンタルの高い選手がいて、ソップ兄弟や廣田くん・中村くんのような主役にもなれるし脇役にもなれる選手もいて、そんなチームのバランスがとにかく良かったと思います。

私の思うバランスの良いチームとは、1人1人の選手の良さが立っていて、1人1人が役割をしっかり認識していて、自分の良さを活かせるチームだと思っているのですが、このチームはまさにそんなチームでした。

U16になった意味

国スポ(国体)少年男子がU16になった意味が何だか少しわかった気がしました。
高校1年生にとっては、高校生活が半年以上経過し、少しずつ慣れてきた部分はあると思いますが、まだ3年生も含んだフル学年のチームの中では、去年の中3の頃のような自分を出せてない部分も大きいと思います。
これがあと1年経ってしまうと、その頃の自分の感覚を忘れてしまう部分もあるのですが、今のこの時期であればギリギリ思い出せるのではないかなと思います。

今改めてチームの中心としてプレーすることが、2・3年生になった時にいきてくると思いますし、むしろこれからのウインターカップ予選に向けてもチームの底上げになるのではないかと思いました。

少し昔の話ですが、昔の福岡県の大会は夏のインターハイが終わったら、1年生大会があり、その後翌年新人戦の大会(1・2年生の大会)が行われて、その後にウインターカップの本戦でした。
1年生大会で覚醒した選手が、新人戦でさらに経験を積み、ウインターカップでも活躍するというのをよく見ていました。

1番の例が増田くん(現在静岡ベルテックス)ですが、インターハイでは1年生ながらメンバー入りしたものの出場はなし。その後1年生大会の第一で大活躍。新人戦でも活躍。そしてウインターカップでは1年生ながらスタメンに抜擢されました。

今回の国スポがそんな覚醒の大会になれば良いなと思いました。

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