音楽を聴きながら仕事をすることの是非。

数年前、東南アジアの某国で働く友人と電話で話したとき、現地スタッフが音楽聴きながら仕事をしているという話を聞きました。音楽聴きながら仕事できるのいいな~と思っていたら、非常識すぎる勤務態度だ、と友人はご立腹の様子。


音楽を聴きながら仕事をしては、いけないのでしょうか?もちろん、周囲の音に注意しないけといけない仕事の場合はダメでしょう。ヘッドホンつけて爆音で聴いているから話しかけられても気づかない、という状況もよくないです。でも、そうでないなら、それでその人の集中力が高まるなら音楽を聴きながら仕事をするのもアリではないでしょうか?


友人は、音楽聴きながらなんて絶対集中できない、無音が一番集中できるに決まっている、と言っていました。確かに、例えば1分間でお皿の豆をお箸で何個隣のお皿に移動させることができるか、みたいな短距離走的な集中力を発揮しないといけない場面であれば、多くの人が無音の方が高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。でも、仕事は1日8時間。長距離走的なパフォーマンスを求められる場面が多いです。そういう場面では、瞬発的な集中力より、持続的な集中力が必要です。持続的な集中力を維持する方法は、瞬発的な集中力を発揮するより個性が出ると考えています。


私の場合を例に出すと、まさしく音楽を聴きながらが一番集中力を維持できます。クリエイティブな作業をしているときは歌詞のある曲は思考の邪魔をします。でも、単純作業であれば歌詞のあるなしは関係なく長時間集中力を維持できます。勉強なんかだと、ショッピングモールのフードコートでイヤホンから音楽流しながらが一番集中できます。逆に、図書館のように静かな場所は、「静かである」ということに意識がいってしまって集中できません。


これは、あくまでも私の場合です。50分経ったら10分煙草を吸うのが一番集中できる人、10時と15時におやつを食べるのが一番集中できる人、いろいろだと思います。常識的か非常識かだけで行為そのものを否定するのは、効率化を謳う現代ではナンセンスです。サボっているように見えて頭がフル回転している人もいれば、一生懸命やっているように見えて思考停止状態の人もたくさんいます。その友人がいた某国は、日本人よりパソコンスキルが平均的に高いと聞きました。音楽を聴きながら仕事をしていたという現地スタッフも、自分にとって一番効率よく集中力を維持できる方法を実践していただけかもしれません。


私も、音楽を聴きながら仕事をするのがいかに効率的か、実験する機会に恵まれました。今月はテレワーク月間。勤め先でもリモートワークの体験があります。自宅でB'zをかけながら仕事をすると、どれくらい捗るか。今から楽しみです。

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