効率の良い失敗の仕方。
随分前の処理漏れ案件が見つかり、対応に少々手間取りました。関係各所に事情を説明し、多少の小言を甘んじて受け、なんとか事なきを得ました。はぁ…余計なことに時間を割いてしまった…
と思って終わる私ではありません。
この失敗を次から回避できるよう、セールスフォースのダッシュボードに新しいレポートを投入しました。当月処理しないといけないものがあと何件残っているかを常時表示させ、月末に0なっていれば問題なし。あとは、ダッシュボードにレポートを追加したこととその目的、経緯をChatterにアップして完了。
失敗とは、そもそも非効率なものです。でも、その中にも本当に非効率なだけで終わる失敗と、この失敗を元手に生産性向上のアイデアを叩き出せる効率の良い失敗があります。
失敗に関する慣用句として、「失敗は成功の元」が有名ですね。失敗をしたら、まずは原因を追求し、改善策を立て、成功につなげていく。これまでの時代は、ここで終わっていました。しかし、これからの時代は「その失敗と原因と改善策をシェアする」ということも重要です。
失敗した1人の向こうには、100人の同じ失敗をする人がいます。私のした失敗は、誰もがやりがちな失敗です。失敗した私が具体的な改善策をシェアすることは、100人の失敗を未然に防ぐことになるのです。
失敗したことをわざわざ公表するのは恥ずかしいものです。しかし、それが人の役に立つのであれば、恥ずかしいなんて言っている場合ではありません。人は絶対に失敗します。失敗しない人はいません。どうせ失敗するのであれば、転んではただでは起きぬの精神で効率の良い失敗をしたいものです。