脳梗塞12日目
経食道心臓超音波検査の日だ。
胃カメラ自体は3回目だった。
はじめての胃カメラは口からだった。
鎮静剤を入れていただきながらやったが、意識はある状態だった。
飲み込むときと、胃をふくらませるときが痛かった。
胃カメラは鼻からやると楽だと聞いていた。
径が小さくなるから確かに楽そうだと思った。
しかも舌とかに当たらず嗚咽を感じるようなことはないということだった。
2度目の胃カメラは鼻からやった
地獄だった。
まず麻酔があまり効いていないことが地獄のはじまりだった。
そして自分の鼻の穴が奥の方になると比較的小さくなっていくタイプで、すごく痛い。喉も麻酔がかかっていないから、痛いし、吐きそうになるし気持ち悪かった。
1回目の方が遥かに楽だった。もう鼻からはやるまい。
その後の胃カメラということで、トラウマがあった。
やだなという気持ちを大人として抑えていた。
しっかりと20分ほど喉に麻酔をかけると、喉の奥をツンツンしても反応しなくなる。
これは勝ったと思った。
マウスピースのような口を閉じなくするものをはめて胃カメラを突っ込まれた。
飲み込むときはやはりきつい、痛かったが、お医者さんが今のが処置の中で一番つらいところだったと教えてくれたので、比較的リラックスできた。
とはいえ、気づくとすごく強く歯を食いしばっている自分がいた。力を抜くと幾分楽になれた。
脳エコーのように吸って、吐いてと胃カメラを突っ込まれながら行っていた。そのときだった。
あれ、卵円孔うんちゃらかんちゃら
と聞こえた。
聞いているとどうやら、自分の心臓に穴が空いているらしい。
脳エコーのときにはネガティブだったが、よくよく診てみると穴が空いた。
バブルを血液に送ったときにわずかにバブルが左心室から右心室に漏れているようだ。左と右は逆かもしれないけど。
経食道ではなく、別のところからよく検査してみたけど、やっぱり空いているという診断になった。
4人に1人が空いているらしい。そして、血栓が飛んで脳梗塞になる確率が空いてない人に比べて高いらしい。偏頭痛持ちも多いようだ。
ただ原因とは断定できないというのが、そのときの見解だった。
検査が終わって、卵円孔うんちゃらを調べてみると、どうやら手術を行って塞ぐことがあるらしい。
昔は開胸して手術を行っていたみたいだが、今はカテーテルによる手術のようだ。
手術するとはいわれなかったので、ちょっとホッとした。