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オールカマー 枠前展望

オールカマーはとにかく牝馬の活躍が目立つレースです。

昨年は牝馬のジェラルディーナウインキートスがそれぞれ1着、3着。
一昨年はウインマリリン、ウインキートスがワンツー決着。
3年前もメンバー中2頭しかいない牝馬のセンテリュオカレンブーケドールがワンツー決着になりました。

しかし、いくら“夏は牝馬”の格言があるからといって、すでに涼しくなってきた9月末に行われるオールカマーで牝馬の成績が良いのはスッキリしません。

また距離適性の観点から考えても、牝馬にとって中山芝2200mは距離が長く、タフな舞台と言えます。

にも関わらず、オールカマーで牝馬の成績が良いという背景には、牡馬と牝馬のローテーションの違いというカラクリがあります。

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秋のG1シーズンにおいて、牡馬の主要なローテは天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念です。前哨戦を使いたい場合、多くの馬は毎日王冠をステップレースとして選択します。

このように毎日王冠にはトップレベルの馬が集結するため、同時期に行われるオールカマーは相対的にレベルの低いメンバーが集まる傾向にあります。

一方で牝馬の場合、秋のG1ローテにはエリザベス女王杯があります。エリザベス女王杯は距離が2200mと長く、牝馬にとってはタフな舞台です。
ゆえに前哨戦として使われる主なレースの一つとして、同距離で行われるオールカマーがあります。

実際に、昨年オールカマーに出走した3頭の牝馬は次走でエリザベス女王杯に出走。
一昨年は5頭の牝馬が次走でエリザベス女王杯に出走。3年前の覇者センテリュオや5年前の覇者ルージュバックもエリザベス女王杯に駒を進めました。

このようにオールカマーの扱いというのは性別によって異なり、牡馬にとっては“穴場”的なG2である一方、牝馬にとってはG1前の重要な一戦です。

つまりオールカマーは牝馬の成績が良いというよりも、シンプルに格の違いが成績に表れているだけであると考えられます。

今年出走予定の牝馬はウインマリリン、ジェラルディーナ、マリアエレーナの3頭で、いずれも注目すべきと考えています。


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