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ホープフルS 枠前展望

冬の中山芝2000mで行われるホープフルS。

芝2000mという距離は2歳馬にとって最長の距離であり、冬の荒れた中山の芝コースは力のいる馬場になっています。また、直線の急坂を2度越えるコースです。

そのためホープフルSはタフなレースになりやすく、求められる能力はスピードよりもばてないスタミナになります。

とくに2歳戦は朝日杯FS、阪神JFと芝1600mのG1が存在するため、スピード色が強い馬ほどデビューから一貫してマイルを使ってきます。

一方で長い距離に適性があると思われる馬は芝1800m以上をメインに使われるため、ホープフルSでも重要なのは芝1800m以上での実績です。

とはいえ例年、出走馬の大半が芝1800m以上のみを経験しています。
そのためあくまでも参考程度ですが、ホープフルSがG2に格上げされた2014年以降、芝1600m以下の距離で走った経験のある馬は29頭出走し1-4-0-24。単勝回収率6.4%、複勝回収率45.0%となっています。

また、G1に格上げした2017年以降では単勝回収率11.3%、複勝回収率30.6%と複勝回収率ベースではさらに悪くなっています。

該当馬の大半が人気薄のため上記のデータを鵜呑みにしていいわけではありませんが、それだけホープフルSではマイル以下のスピードよりも芝1800mを最初から使われてきたスタミナ豊富な馬に利があるレースということです。

(芝1600m以下経験馬のホープフルS成績)
年度 馬名 着順
2021 グランドライン    9着
2021 コマンドライン   12着
2021 クラウンドマジック 14着
2020 シュヴァリエローズ  5着
2020 マカオンドール         8着
2020 ヴィゴーレ              11着
2019 ラインベック             4着
2018 サートゥルナーリア 1着
2018 アドマイヤジャスタ 2着
2018 ヴァンドギャルド     6着
2018 マードレヴォイス    10着
2018 ハクサンタイヨウ    12着
2017 ジャンダルム            2着
2017 ロードアクシス        9着
2017 シャルルマーニュ    12着
2017 トーセンクリーガー 15着
2016 サングレーザー        5着
2016 ビルズトレジャー     7着
2016 ディアシューター    8着
2016 ショワドゥロワ      10着
2016 エンドゲーム          12着
2015 ロードクエスト        2着
2015 ブレイブスマッシュ  7着
2015 クラウンスカイ       10着
2015 ネコダンサー           12着
2014 コメート                   2着
2014 ソールインパクト     4着
2014 タンタアレグリア     7着
2014 ディアコンチェルト 10着

加えて日曜の中山芝コースは差し馬の好走が目立っており、例年通りタフな馬場状態であることは間違いないと思います。

タイプ的には瞬発力戦で敗戦し、ペースが流れ上りがかかる競馬で巻き返したセレンディピティのような馬こそ狙うべきレースとなります。

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