TARGET frontier JVのカスタマイズ例
JRA公式データを提供している「JRA-VAN データラボ」。
公式データを利用した競馬ソフトの中でも不動の人気となっているのがTARGET frontier JV。通称「TARGET」です。
参考:公式HP
競馬予想を趣味とする人はもちろん、競馬メディアや関係者でも多くの人が使っています。長く競馬を楽しんでいる人なら一度は聞いたことがあるでしょう。
自分も20歳になってすぐ使っているため、利用歴はすでに10年以上。TARGETなしで予想はできないといっても過言ではないほど重宝しています。
そんなTARGETの強みの一つが「自分の好きなようにカスタマイズできること」です。
しかし、その自由度の高さゆえにTARGETを使いこなせていないという声もチラホラ。せっかくなら使いこなせた方がより競馬が楽しくなることでしょう・
そこでこの記事ではTARGETのカスタマイズ法をいくつか紹介しています。あくまでも一例ですので、こんな使い方もあるんだと参考程度に見てください。
1. 馬印
JRA-VANでは馬印として予想印1つだけが用意されていますが、TARGETの馬印は最大8個まで設定できます。
予想時に使用するのはもちろん、馬印ごとの成績集計、さらに馬印を組み合わせて買い目をシミュレーションし回収率を調べることも可能です。
1-1:馬印のカスタマイズ例
8つの馬印を使えば使うほど良い!というわけではないですが、せっかくなら有効に活用したいところ。
例えば以下のようなものがあります。
・予想印系(◎、○):自分の予想や参考にしている予想家の予想印
・評価印系(S、A、B):調教やテンの速さなど
・前走からの条件変更:前走からの距離短縮や延長、芝ダの条件替わりなど
・不利印:レース中に受けた不利(詰まった、出遅れたなど)
※とうけいばサロンでは不利印が全レース(障害以外)公開されているので取り込みも可能です。(手順は後述)
また、有料にはなりますがJRDBというサイトでは外厩情報などの馬印を販売されています。
他にも馬印を販売されているサイトは色々あるようですので、探してみても良いかもしれません。
1-2:馬印の一括入力方法
次に、馬印の入力方法について説明します。
馬印は出馬表画面から手入力することができますが、出馬表分析画面を使えば一括で設定することも可能です。
ここでは、2つの例を挙げて紹介します。
例1:前走からの距離変動(短縮)を馬印として設定する方法
①「出馬表分析」画面で「前走読」ボタンを押し、「前走」タブの「距離差」を押して並び替える
②「距離差」が0の一番上のデータ上で右クリックし、「カーソル以下のデータを抽出から外す」を押す
③距離短縮馬(138頭/518頭)のみ抽出された状態となるので、上部タブの「一括処理(E)」から以下の操作を行う。
>同一馬印の設定(U)
>設定したい馬印を選択
以上で馬印が一括設定できます。
このように出走馬が確定した段階で、まずは自分が使用しているファクターの馬印をつけておけば買い忘れや見逃しを防ぐことができます。(レース終わった後で「この馬買いなのに見落とした!」って経験ありませんか・・・?)
例2:予想家の印などを一括で入れる方法
こちらはワークデータを使用して一括登録する方法です。
今回はとうけいばのサロンで公開されている不利印を例に記述します。
① エクセルやスプレッドシート等で下記のような表(左が馬名、右が印)をコピーする
② 該当日の「出馬表分析」画面を開き、上部タブの「ファイル(F)」から以下の操作を行う
>ファイル(F)
>クリップボードからワークデータに読み込む(タブ区切り/エクセル用)
>ワークデータ1に読み込み
>キー:馬名あるいは血統登録番号
ワークデータへの登録
③ 上部タブの「一括処理(E)」から以下の操作を行う
>ワークデータをコピーする
>ワークデータ1をコピーする
>ワーク1 → 馬印
>反映したい馬印を選択
コピー先を変更することで馬印だけでなくコメントなども取り込み可能です。
表形式のデータを必要としますが、とても便利で応用が効く方法ですので覚えておいて損はないです。
2. 外部指数
カスタマイズ項目としては外部指数も良く使う項目で、馬ごとに何らかの基準をもとに数値化したものです。
参考:外部指数とは
外部指数取り込み後の出馬表画面↓
外部指数の設定手順は過去にコラムがありますので、詳細はそちらを参考にお願いします。
参考:カイ指数をtargetに導入する方法
とうけいばサロンではカイ指数と予測オッズが公開されています。
それ以外にも外部指数を販売しているサイトは多数ありますし、自作の方も多いと思います。こちらも是非調べてみてください。
3. レース印
レース印とはその名の通り、レースごとの印です。1レースにつき3つまで設定できます。
参考画面↓
印の例としては以下のようなものがあります。
・予想時の[勝負]や[迷い]などのメモ的な印
・レース後に記録する回顧的な印
-当日の風向き(直線追い風、向かい風)や馬場傾向
-タイムランクやレースレベル など
馬場傾向(時計の出やすさ)やタイムランクはVictory RoadというサイトでTARGET取り込み用のファイルでダウンロードすることができ、とても便利です。
Victory Road :
4. カスタマイズ項目の出馬表画面への表示
今回紹介した「馬印」「外部指数」「レース印」を出馬表画面で表示すると以下のようになります。
競馬新聞のように過去5走の情報を並べるなど表示項目は自由に設定できるので、オリジナルの出馬表を作れます。
項目設定は「★項目設定」から設定できます。
また、出馬表画面で馬名をクリックすると過去の出走履歴が表示されますが、その画面にも「馬印」「外部指数」「レース印」は表示されます。
どのようなレースを走ってきたかの把握にとても便利で、TARGETを長く使えば使うほど、これなしでは予想できない体質になりますので注意が必要です。
5. おわりに
今回は予想時に使用する出馬表画面のカスタマイズを中心に書きましたが、TARGETの本質は分析ツールだと思います。ありとあらゆるデータを分析し馬券戦略を立て、それを繰り返す・・・
仮説→検証が好きな人はとことんハマるツールかと思います。
どこかのUMAJOもこう言ってました。
「ひとに左右されてたら、うまくならないよ、競馬」
「キミに足りないもの、わかる?」
・・・その答えはTARGETにあるかもしれません。
おまけ. 本記事と関連性の高いコラムのリンク集
レース映像から!不利馬の正しい見つけ方
前走不利馬が儲かるか検証してみた
カイ指数とは?
とうけいばのサロン
(※提供コンテンツはほとんどTARGETに一括取り込み可能。予想オッズ、指数、調教診断、予想印、予想コメントなど)