前走不利馬が儲かるか検証してみた
※2022年3月2日 記事中のデータを更新しました。
突然ですが、皆様は競馬予想をする際、過去のレース映像をみて予想しているでしょうか?
有名な予想家の方の見解を見てみると
「前走はコーナーで外を回す不利があり....」
「荒れた馬場を通ったことが敗因で....」
などなど、過去のレース映像を見て予想する方が増えてきました。
最近ではレース映像回顧に特化した本が発売されたり、より手軽にレース映像やパトロールビデオを見られるようになったりと、「レース回顧」を武器にした予想がしやすくなりました。
しかし、仕事から帰宅してから全レース確認することは非常に時間がかかります。
また一生懸命時間をかけて回顧をしても、レースの見方を間違ってしまえばその努力は水の泡です。
そこで疑問に思いました。
「そもそも前走で不利があった馬って、本当に儲かるの?」
そんな疑問を解決するべく、今回の記事では「前走不利馬」にフォーカスし検証を行いました。
1, レース映像から読み解く「不利の種類」
まず、レース中の不利を以下のように分類しました。
上記のように9つに分類しました。
不利印の細かい解説は別記事にまとめましたので、そちらをご確認ください。(本記事の最後にリンクあり。)
この記事では上記の不利印がついた馬の次走成績が良いのか?という点にフォーカスしていきます。
2, 「前走不利馬」をベタ買いした際の回収率
検証方法はいたって簡単です。
①期間は2021年1月~12月までの1年間
②レース映像を見て不利を受けた馬に不利印をつけ、次走成績を集計
1年間で3,000レース以上、頭数にして46,000頭以上を1頭1頭、レース映像を確認して不利印をつけました。
まず、この期間における(不利うけてない馬も合わせた)全頭の回収率をみてみます。
この期間に出走した46,168頭の単勝回収率は71%、複勝回収率は72%でした。
ということで、不利を受けた馬を買った際に、上記よりも大きい数字であれば「不利馬は買い!」となります。
以下が検証結果です。
上記の通り、ほとんど全ての不利印がついた馬の次走成績(回収率)が優秀になっていることがわかりました!
ひとつひとつ詳しく見てみると、前走で出遅れた馬の成績が2,554頭集計して単勝回収率75%、複勝回収率67%と低いことがわかります。
基本的にゲートで出遅れる馬は次走でも出遅れることが多いので、「前走出遅れたから次走で巻き返し!」とはならないようですね。
それ以外の不利印は、基準回収率に設定した単勝回収率71%、複勝回収率72%を超える結果になりました。
すなわち、この記事の結論は「前走で不利があった馬は重視すべき!」となります。
☆結論
・前走不利馬を見つけることは回収率アップになる!
・前走スタートで出遅れた馬は不利ではなく、狙えない。
・レース回顧は大事
3, さいごに
この検証で「前走不利馬」を探すことが競馬予想においていかに大事であるかがわかりました。
近年はAIなどを駆使した「デジタル予想派」の勢力が大きくなっていることもあり、タイムや着順を参考とした予想で好成績を残すことは難しくなっています。
実際、馬券で1億5000万円儲けたことで有名な卍さんも、アナログ派の予想としてレース映像を回顧し「近走におけるレース中の不利」の重要性を述べています。
「1億5000万円稼いだ馬券裁判男が明かす競馬の勝ち方」p30-31より参照
では、誰もがレース映像を回顧すれば儲かるのか?というと、それも違います。
間違った回顧の仕方をすれば不利ではない馬を拾ってしまう可能性がありますし、何より回顧に使った時間も無駄になってしまいます。
そこで、以下の記事に不利印の選定方法をまとめました。
前半部は無料で読めますので、気になる方はご覧になってください。
また、不利印は週末のレース後にオンラインサロンで全て公開しています。
不利印をtargetに入れて管理することも可能ですし、過去の不利印をすべて掲載したサロン限定新聞も発行しています。
・レース映像を見る時間がない!
・自分のレース回顧と答え合わせがしたい!
・過去の不利を使った予想がしたい!
という方は、ぜひオンラインサロンの入会も検討ください。
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