アイビスSD 枠前展望
昨年のアイビスSDは1枠1番からバカラクイーンが内ラチ沿いを走り、14番人気130.0倍ながら3着に好走しました。
この結果から「新潟芝1000mは内枠でも好走できる!」と考える方も多いかもしれません。
しかし、結論から言えば「新潟芝1000mは外枠から買え!」というのが今でも有効なアプローチになります。
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夏の新潟開幕週に行われるアイビスSD。
新潟競馬場は5月の開催終了後に芝を張り替えるため、コースはAコースを使用します。
春の新潟開催ではBコースを使用するため、Aコースの使用は昨年ぶり。
そのためAコース部分の芝はキレイな状態ですが、Bコース側も芝の張り替えをしているため通常であればキレイな状態です。
しかし、昨年(2021年)の春は福島競馬場が地震の影響で使うことができず、代替として新潟競馬場のロング開催になりました。
【参考:新潟競馬 春の開催週と使用コース】
2022年
5/7~5/29 3週間Bコース
2021年
4/10~5/23 7週間Bコース
2020年
5/9~5/24 3週間Bコース
例年よりも長くBコースを使ったことで、昨年の新潟芝コースは荒れ果てていました。その結果芝の張り替え作業が難航し、結果的に7月の新潟開催時にはBコースが完全に補修しきれていない状況だったと推察されます。
しかし内ラチ沿いのAコース部分だけは昨年度から使われることがないキレイな状態だったことから、バカラクイーンが好走できたと考えられます。
実際に2021年、アイビスSDの週にJRAより発表の馬場情報を確認すると、一部生育が遅れている個所が在ることが明記されています。
【参考:JRA 2021年】
第1回新潟競馬前にAコース部分(約3,080平方メートル)および第2回新潟競馬終了後にBコース部分を中心として(約7,990平方メートル)芝張替えを実施し、散水や肥料散布等の生育管理に努めました。第1回・第2回による損傷が大きく張替えに期間を要したため、一部生育が遅れている個所が在りますが、気温の上昇と共に生育が旺盛になっており、全体的には良好な状態です。
一方で今年はというと、春の新潟開催は例年通り3週間だけ。JRAの馬場情報でも、全体的に良好であることが明記されています。
【参考:JRA 2022年】
第1回新潟競馬前にAコース部分の芝張替え(約2,960平方メートル)を実施し、第1回新潟競馬終了後にBコース部分を中心として芝張替え(約8,640平方メートル)を実施しました。その後、散水や肥料散布等の生育管理に努めました。7月に入り芝の生育が旺盛となり、全体的に良好な状態です。
従って、今年のアイビスSDは有名な格言通り「新潟芝1000mは外枠を狙え」で問題ないと考えます。
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そもそもこれだけ有名な格言にも関わらず、未だに新潟芝1000mの外枠は回収率も優秀です。
これは世間が思っている以上にまだまだ外枠の優位性があるということを示していますので、傾向が続く以上逆らう必要はありません。
過去のレースについても同様で、韋駄天Sや駿風Sといった新潟芝1000mを経験している馬は、内枠を引き、馬場の中央付近を走る不利があった馬を狙うのがベストとなります。
具体的には韋駄天Sで内枠を引き、馬場の中央付近を走っていたオールアットワンス、および駿風Sで馬場の中央付近を走っていたトキメキは、今回外枠をひければ前走以上のパフォーマンスを発揮できるでしょう。
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