函館SS 枠前展望
函館SSは函館開催の開幕週で行われるため、スピードのある馬に注目がいくレース。
ゆえに1200m路線で逃げていた馬が前で残るレースを想定しがちですが、データ的にはむしろ距離短縮ローテの好走が目立つ重賞の一つです。
2021年は変則開催の影響で札幌なので度外視すると、函館開催で行われた近10年は距離短縮馬が5勝。馬券内にはいった30頭中、ほぼ半数の14頭が距離短縮馬でした。
そもそも芝1200mは低レベルメンバーになることが多く、相対的にHレベルになりやすい芝1600m以上からの短縮ローテは好走率および回収率ともに優秀なローテです。
加えて函館競馬場はスタートから上り坂になるコースです。
スタート後上り坂のコースは
①テンが遅くなりやすく、スピードのない馬でも馬群についていける
②仮にテンで争った場合、前半面でのスタミナロスが大きく差し決着になる
といった特徴があります。
上り坂でペースが遅くなれば、普段1600m以上で走っている馬でも馬群に取り付いて競馬ができるため、スピード負けしにくくなります。
また、仮にテンで争った場合、上り坂での先行争いはスタミナロスが激しく、長い距離を走っていたスタミナが活きる展開になります。
つまり、ペースがどちらに転んでも距離短縮馬が好走しやすい特徴を併せ持ったコースです。
以上のように、レースレベルの問題と函館競馬場のコースの特徴から、函館SSは距離短縮馬の好走が目立つレースとなっていると考えられます。
今回のメンバーで距離短縮ローテになるのは
ウイングレイテスト
キミワクイーン
セッション
の3頭。
どの馬も距離短縮は歓迎のタイプで穴をかけても不思議ではないでしょう。
【各馬解説】
●アサカラキング
前走のモルガナイトSは福島競馬開幕週で内有利の馬場状態。最内枠から逃げて勝利と、評価は据え置きといった内容だった。
2走前の阪急杯ではウインマーベル、サンライズロナウド相手に近差の2着と強い競馬をしており、重賞でも通用する能力はすでに示している。
ただし近5走はすべて逃げて好走と恩恵が強く、着順以上に評価できる内容ではない。能力は評価しつつもオッズ以上の好走率があるとは思えず、ここは軽視すべきと判断。
●サトノレーヴ
前走の春雷Sは中山らしく一貫して速いペースになったが、内から4頭分外を回して強引に勝ち切る強い競馬。相手もマイル重賞でそれなりに走っていたサーマルウインドであれば強く、1200mであれば底見せていない内容だった。
敗戦したのは1400mだった阪急杯のみで、それも4着であれば割り引く内容ではない。函館でも好走経験があるので洋芝も良く、ここでも通用する可能性は高いはず。さすがに戦績からいかにも函館1200mで買いたい気持ちにさせるのでオッズ妙味は感じないが、1人気でないなら買うだけの価値はありそう。
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