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#1 劇団四季『アナと雪の女王』を観賞して

1.はじめに

初めまして.ゆうとと申します.初めてnoteに寄稿するので先に自己紹介を、と思ったのですが、本日(2024年10月27日)観賞した劇団四季『アナと雪の女王』の感想をなるべく早く鮮明に記したく、自己紹介等はまたの機会にということにしたいと思います(観劇後即座に購入した劇団四季のアルバムを聴きながら、今日の余韻に浸りつつ、徒然なるままに書きたいと思います).初手から自分本位な寄稿で恐縮ですが、ご了承ください.

JR東日本四季劇場[春]入口にて撮影

2.劇団四季「アナと雪の女王」の概要

劇団四季「アナと雪の女王」の概要は、劇団四季のHPに以下の通り記載されています.

JR東日本四季劇場[春]にて、2021年6月に開幕した、ディズニー最新ミュージカル『アナと雪の女王』。
(中略)
ミュージカルでは、アニメーション版で監督も務めた脚本のジェニファー・リーが、アニメーションのストーリーラインを踏まえながら、キャラクター造形や心情描写、それぞれの関係性をより丁寧に描き、奥行きあるドラマへとさらに深化させました。
作詞・作曲を手掛けるのは、「Let It Go」でアカデミー歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻。
「生まれて初めて」「雪だるまつくろう」などのオリジナル楽曲に加え、10曲以上もの新曲が追加されています。

https://www.shiki.jp/applause/anayuki/about/index.html

記載されているとおり、オリジナル楽曲が非常に多く、またディズニー映画でお馴染みの楽曲についても歌詞やリズムのアレンジ等がたくさん行われています.ストーリーは概ね原作と同じように進行していきますが、劇団四季のオリジナル箇所もたくさんあり、むしろ映画よりもドラマチックです.そのため、映画版アナ雪をあまり見たことがない人も、とても楽しめると思います.

チケットの料金は以下のとおりとなっており、劇団四季の他の演目と比較すると少し高めに設定されているような気がします.元々が大人気のディズニー作品なので致し方ない気もしますが、この値段を支払ってでもみる価値があると思います.実際、本日の公演もほぼほぼ満員でした.

劇団四季のHPより引用

3.観賞した感想

(1)観賞した位置・出演者等

※以下、ほんのりネタバレを含む記載がありますのでご注意ください.

今日のチケットは2日前の真夜中に取ったのですが、ステージ前の最前列で、しかも左端という最高の座席だったのです!(なぜ最高だったかは後述します)
私は2022年の6月にも劇団四季の『アナと雪の女王』を観賞していますし、年に数回劇団四季を観賞するライトなファンなのですが、間違いなく、これまでの劇団四季の観賞の中(他の演目も含めても)で圧倒的に最高の体験ができました.

画像赤丸部分が私の座席でした

本日の出演者はご覧のとおり(下の写真)でした.2年前の観劇時に購入したパンフレットを持参したのですが、出演者がガラッと入れ替わっているように感じました.
個人的にはアナ役の荒巻くるみさんと、幼少期のアナ役の店部桜代さんがすごくハマり役だと感じました.映画のアナのイメージそのままで、演じている姿も本当に楽しそうで、笑顔も素敵でした.
もちろん、その他の出演者たちもすごく魅力的でしたが、やはり上のお二人が個人的な印象が際立ってしまいました(元々、キャラクターとしてのアナが大好きなのもありますが).

また、前回の鑑賞時がどうだったか覚えていないのですが、本日の公演では音楽が全てオーケストラの生演奏でした.開演前にフルートやバイオリンがチューニング等のウォーミングアップしていたり、舞台中央真下の空間に指揮者の座る位置があって、そこに分厚いスコアが準備されていて、何か嬉しく、待ち時間も楽しかったです.開演がすごく楽しみになったのを覚えています.

JR東日本四季劇場[春]にて撮影

(2)結局、近いって「神」

上述のとおり、私はステージ最前列で観賞したわけですが、以下の点で、圧倒的に体験価値が異なります.1階席は大部分がS席で、S1・S2のグレードを問わずチケットが14,500円するのですが、同じ価格で本当にいいのか不安になるくらいです.それくらい「」でした.

・圧倒的に出演者と近い
まず、圧倒的に出演者の顔がよく見えます.本当に超近いです.
どんな表情して歌っているのか、そのセリフを発しているときはどんな気持ちなのか等々、後ろと比較して入ってくる情報量が桁違いなんです.これまでは歌やシチュエーションに感動する、ということは往々にしてありましたが、出演者の顔をしっかり見て感動するということは初めての体験でした.

・マイクに乗らないようなセリフを発していることがよくわかる
出演者たちが進行に関係ないセリフを発さない(いわゆるモブとして舞台上の端の方で話すフリをする)シーンってちょくちょくあると思うのですが、そのとき、本当に出演者さんたちは会話しているんだなって実感しました.そりゃそうだろって感じかもしれないんですが、私に取っては結構新鮮で、あれが「フリ」のリアリティの源泉か…と観賞しながら感じていました.

・観て聴いて、肌でも香りでも楽しい
観る楽しさと聴く楽しさは上でも記載したとおりですね.
聴くことの別の楽しみは、オーケストラが足元で生演奏していることです.上で生演奏と記載しましたが、前からも下からも素敵な歌と演奏が流れて来て、幸せ2倍です.生歌・生演奏なので、声の上ずりや演奏者の音はずしもありましたが、それもそれで舞台っぽくてなんか良かったです.もうなんでもOK!

肌でも香りでも楽しめる、という点について!
本作は、エルサが氷の魔法を使用する関係上、結構雪の描写や冷気の描写が多様されます.その際、エルサが降らせた雪が最前列に降ってきたり、冷気が降りてきて少し肌寒さを感じることができます(本当に少し肌寒いです).
ちなみに、その冷気は少し化学的な香りがします笑.また、オーケンのお店でサウナの描写があるのですが、本当にサウナに入っている時のような、ロウリュのような、蒸れた香りがしたときは驚きました.
こんな形で、味覚以外の全ての感覚で劇を楽しめることができるのも、なるべく前の方で観賞することの楽しみだと思いました.

最前列「左端」のご利益
上述のとおり、今日の鑑賞場所はセンターブロック最前列の左端だったのですが、嬉しい誤算がありました.出演者さんがめちゃくちゃ目の前で歌われるのです!!アナもエルサもクリストフも、みんな結構左端(つまり私の目の前!本当に盛らずに2メートル前とか)に来てスポットを浴びる演出が多く、めっちゃ眼福でしたし、右側に座るよりも得したなと思いました.歌が舞台にいる人の中で最初に聴けてるんじゃないかくらい、ダイレクトに届くので、1回目の鑑賞時よりも圧倒的に劇に没頭することができます.(あ、もちろん舞台中央は当たり前ですが左端よりも平均的にキャラがポジるのでそこは絶対正義の上での話です.)
とはいえ、本作を鑑賞する際は、中央左側の座席を確保する方が、全体的に近くでキャラが拝めるかもしれませんので、ご参考までに!

(3)観賞中の細かい描写に関する感想等(ネタバレ多め)

気づけば3,000字近くもだらだら書いているようなので、あとはコンパクト目に、今日観賞した際の気づきについて、少しメモしようと思います.実際に観賞する際のご参考になれば幸いです.私の気づいていないディテールの方が圧倒的に多いと思うので、コメントで教えていただけるととても嬉しいです!

・今回観賞してみた感想の結論として、「絶対に1回はアナの表情が見える程度の近くの座席で観賞した方がいい」ということです.アナ役の荒巻くるみさんがキャラにハマりすぎで、めちゃくちゃ楽しそうに演技されます.歌唱力も抜群ですし、映画のアナすぎて一気にファンになりました.

・楽曲のお気に入りは『VUELIE/太陽よ 輝いて』『生まれて初めて』『愛の何がわかる』『サザンアイルズのハンス(リプライズ)』『あなたを失いたくない』.
『生まれて初めて』以外は劇団四季のオリジナル楽曲ですが、アナ雪の世界観にマッチしていて、「これぞミュージカル!」と強く感じられる曲たちです.

・『生まれて初めて』は、映画よりも好きです.特に、門を開いてからのクライマックスに向けて、アナの心情が歌詞に表れていて、しかもそのシーンの演者も多く、たくさんの演者の声が城の開門を喜んでいて、「アナ、もう本当にあなたは今日幸せになって」という気持ちが溢れて仕方なかったです.

・『サザンアイルズのハンス』は、劇団四季のオリジナル曲ですが、アナの衣服だけアレンデールに戻ってきたときにハンスがアナの後を追いかけようとして歌う歌です.冒険の初めといった曲調で、実際の歌詞も(実態はあれですが)民衆に対して真摯な印象があり、「ハンス、ヴィランなんだよね?」という気持ちになるような素敵な歌です.
実際、劇団四季上のハンスはそこまで悪役に振り切っている印象はなく、いい意味でハンスのヴィランの要素はそれほど濃くないなというのが正直な感想でした.むしろ純粋にハンスの歌のパートに時間が割かれていて、劇中歌が好きな自分としては嬉しかったですね.

・『あなたを失いたくない』も、劇団四季のオリジナルです.これを聴いているときはすごく切なくなりました.アナもエルサもお互いの思いは同じで、「あなたを失いたくない」なのに、それを実現するための考え方が2人の間で真逆なんです.

 エルサは、近くにいるとアナを傷つけてしまうから離れていたい、アナは、エルサと一緒にいたい、一緒に姉妹で困難に立ち向かっていきたい、そういう気持ちが吐き出された歌になっています.お互いを愛しているからこそ、思いが対立してしまう、そんな切なさがありつつも、歌自体は非常に壮大で聴いているとのめり込みます.映画でも流ればいいのにっていうくらい切実な気持ちが伝わる歌です.

・アナがエルサの城で魔法を受けてから、髪の毛がどんどん白くなっていくのですが、その白くなり方が、本当にうまくて、気がついたらどんどん真っ白になっている点にはびっくりしました.確かに、演者(トロールだったり、吹雪だったり)に囲まれて、絶対にそのタイミングでカツラを変えているはずなのに、一瞬で変わっているから、本当にその辺の描写は上手だなと思いました(細かい点ですけどね).

4.おわりに

初めての寄稿ということで、もっとコンパクトに書こうと思っていたのに、あれもこれもと思っていたら読むのが嫌な分量になってしまいました.でも、絶対に1回は見て損ないですし、曲だけも聴いていただきたいです!
写真をもっと撮っていればよかったなとか、もっとあのシーンしっかり観ておけばよかったなとか、思うことは色々あるので、今後も改善していきつつ、ちょこちょこnoteを更新してていきたいと思います(自己紹介もしていませんし…).

劇団四季的な今後でいうと、まずは、「四季の会」に入会したいと思います(年数回見るのに、まだ入会していないので…笑).
そして、次に見たい演目は『ライオンキング』です!これもまだ見たことがないので、絶対早く見にいくべきだと思っていますので!

最後に、ここまで長く読みにくい文章を読んでいただき、ありがとうございました!!
今後少しずつ改善していきますので、またお付き合いいただけると嬉しいです!
それでは!

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