場中アルゴの説明「改」|先物取引
アルゴリズムを制するものは、先物市場を制す?
みなさんは、先物市場に、アルゴリズム(通称、アルゴ)は、どれぐらいの数がいると思いますか?これは、正確には判断できませんが、約50%だと言われています。個人投資家の割合は、9~20%と言われており、以下の記事に、書かれていました。
機関投資家の割合は、30%程だとも言われており、最も、参加ボリュームの多いのが、アルゴリズムなんです。JPモルガンが、保有するアルゴリズムは、最も強力で、2016年以降は、全体の取引量の、20%を占めています。そして当然、アルゴは収益を目的として、多くの機関投資家のアルゴは、収益を獲得しています。
先物取引は、ゼロサムです。(厳密に言えば、証券会社の手数料などもあるので、ノンゼロサムですが、どちらかといえば、ゼロサムです)ゼロサムというのは、損失と利益が、イコールになること。つまり、Aさんが100万円の利益を、あげている背景で、世界中の誰かが、トータルで、100万円の、損をしているということです。
強力な、AIの頭脳を持った、ロボット兵の、アルゴリズムと、膨大な知略と、資金を扱う機関投資家に、個人投資家が対抗するのは、至極難しいです。
ですが、アルゴは、意外と単純な動きをします。ですから、私は、アルゴから少しずつ、お金を取っていく戦略が、最も安全であり、市場のパイも大きいことから、他の人と、シェアを争うことなく、平和的にディールができると思っています。
その上で、利益が、溜まってきたら、オプションと言う名の宝くじ券を、買ってみるとか。少し、含み損を考慮しながら、中長期で、保有して見るといった方法だと、成績も伸ばせますし、これらはリスクがあるので、アルゴだけ見て、単純作業ですが、それで成績をコツコツ増やしていくのも、良いと思っています。
アルゴリズムの動きは、単純??
先物取引における、アルゴリズムの動きは、一見、複雑なように思われるかもしれませんが、実際には、単純な原則に、基づいています。アルゴリズムは、数学的なモデルや、プログラミングによって構築され、市場のデータや、パターンを解析し、自動的に取引を行うシステムです。
アルゴリズムは、市場のデータを収集し、過去の価格や、取引量などの情報を、解析します。次に、特定の条件やパターンを検出し、取引のシグナルを生成します。例えば、価格が、一定の移動平均線を上回った場合に、買い(BUY)のシグナルを出すなど、単純なルールに従います。
そして、これらのシグナルに基づいて、アルゴリズムは、自動的に、取引を行います。買い注文や、売り注文を出し、ポジションを自動で、取るのです。利益を、確保するためには、利益を確保する条件や、損失を制限する条件なども、設定されます。
アルゴリズムは、先物市場のみならず、オプション市場でも、徘徊しており、オプション市場の結果は、先物市場に、多大な影響を与えるので、私は、オプション市場のアルゴリズムを、よく見ています。
会社で契約している端末?ソフト?を使って、見ているので、個人投資家に転身したら、使えなくなってしまうか、別の方法を探す必要があるかもしれませんが、これを使うと、アルゴリズムの動きが、可視化されて、行動を読みやすくなります。
イメージしやすいのが、メトロノームで、このように、BUYと、SELLを、行ったり来たりしています。ソフトを使って、見ているので、方法を共有することはできませんが、BUYとSELLのタイミングは、有料noteで、日々公開していますので、良ければ、ご参考にしてください。尚、2024年5月から、その成績も、決済があれば、毎日、更新しています。
アルゴ判定について
ここでは、有料記事に載せている、アルゴの動きの解説について、載せておきます。
売り有利
アルゴが、プットオプションを大量に、買い付けている場合や、先物ミニの売り建てを、積極的に行っている場合に、売り有利と、表記しています。売り有利になると、私は、先物をショートします。例えそれが、急騰していて、青天井に見えても、目標する上値に、届かずとも、売り有利なら、先ずは、売りです。
ですが、売り有利になっても、直ぐに、下がるわけではありませんし、確実に、下がる訳でもありません。
ここで、時間が、最も厄介になります。時間が、経過すればするほど、オプションの価格は、減価していきます。1分1秒で、値が変わるものでもありませんが、数時間も待っても、利益が生まれない場合、あまり利益は望めません。(微益撤退の判断もしくは、損切りも視野に)
ですので、売り有利になったら、まずは売りを入れて、時間の経過や、価格の上昇を、待ってからもう1度、売りを入れる。そういった対策は、必要です。
これは、含み損状態の、売り上がりとなるので、不快に感じる方も、少なく無いと思いますが、何日も保有するものではなく、即日~遅くても、次の日には、決済するのが前提ですから、計画的、戦略的な売り上がりであり、苦し紛れの、ナンピンではないです。
含み損のポジションを、何日も引っ張る方がいますが、それとは異なると、思っています。
やや売り優勢(やや売り有利)
この状態では、新規売りは、行いません。この状態でも新規売りを、しようとしているなら、それは、我を見失っている状態と思います。
私は、買い有利で、建てた買いポジションを、このやや売り優勢時に、全決済することが多いです。ですので、やや売り優勢は、言い換えると、買いポジの、決済タイミングと、言えます。
中立(一番、難しい状況)
買い売りが均衡している、中間状態です。中立は、最も、その確率が高く、滞在時間も長いです。1番、目にするのが、中立です。中立時には、何もしません。例え、我を見失っていても、中立時に、新規買い/新規売りすることは、私は、無いです。
ただ、私は結構、チキンなので、中立で、ポジションを決済してしまうことが多々あります。悪い癖です。
やや買い優勢(やや買い有利)
やや買い優勢時では、新規買いは、行いません。こちらも、先ほどと同様に、売り有利の時に、建てた売りポジションを、決済するタイミングだと認識しています。
ただ、私は、焦っていつも中立で、決済してしまうので、やや買い優勢まで持っておけば~~と、なることが、多々あります。いえ、ほとんど毎回です。
買い有利
売り有利の、逆の状態です。ここでも、買い有利になったら、先ずは買ってみて、時間の経過を待ってから、もう1回、買うことが多いです。
一般的に、売りよりも買いの方が、勝率が高いので、買い有利になると、結構、心理的には、楽ですね。
これが、わたしの、ルーティンですね。レンジ相場には、結構強いですが、トレンドがハッキリと、現れるような、相場では弱いです。そういう相場は、ファンダメンタルズ分析が、有力なので、もう1人の、TIGER TRADEの担当者である、虎が強くなります。
強弱のレベル(Lv)について
ご質問を頂戴しております。ご質問内容は、以下の通りです。
これに対する回答を、こちらの記事で、まとめて紹介させて頂きます。
何もしません。(桃色ゾーン)は、本当に何もしません。サボっている様に見えてしまいますが、じっと期を待つという姿勢です。「検討」が入っているところは全て背景が、やや黒いです。決済の理想は、反対ポジションの「何もしません。」エリアで決済するのが本当は1番、利益が出ます。
アルゴの属性
場中アルゴには、先物属性と、オプション属性の2種類あります。要は、どちらを主体に、アルゴが動いているか?になります。それぞれメリットと、デメリットがあります。ちなみに私は、先物属性の方が好きです。
先物属性による売り有利と、オプション属性による売り有利は、状況が、異なります。noteでは、どちらの属性か、書くようにしていますが、忘れることもあります。ご了承ください。
先物属性の場合
瞬間的な騰落が、期待できます。Entryが簡単です。大体の場合、含み益になりますが、欲張り過ぎると、含み損になってしまうことが多々あります。つまり、値幅(利幅)が狭いのです。
利点は、Time Decay(時間的価値の減少)に影響を受けないことですね。Entryして、持ってたらその内、利益になることが多いので、含み益が50円、100円と出たら、同値に逆指値して、中立まで保有する。これが王道です。
王道というか、私がよくやる流れです。
オプション属性の場合
騰落までに、時間が掛かります。ですので、Entryのタイミングがとても難しいです。ですが、値幅(利幅)がとても大きいので、取れる時は、500円、1000円の利益が、1度に取れます。利幅が大きいので、2~3回に分けてEntryを細かくする手段が、有効です。(所謂、ナンピン)
弱点は、Time Decay(時間的価値の減少)に弱いことです。時間が経てば経つほど、値幅は狭くなっていきます。そんな弱点があるのに、騰落までに時間が掛かるという、自分の首を自分で締めるような特性を持っているのが、オプション属性です。
オプション属性の場合、ある程度の損失を、事前に許容する必要があります。もしくは、少ないロットでEntryするかですね。
私は、苦手ですが、ロットを落として、段階を分けることで、上手く調整しています。普段ミニ7枚でやるとしたら、1回の発注を、2枚にして、合計3回まで発注(総計6枚)することです。
個人投資家の、アルゴリズム対策
1.先物市場のみならず、アルゴリズム対策には、ロングターム手法が、有効です。アルゴリズムは、短期の価格変動に基づいて、取引を、行うことが、多いため、長期的な投資戦略を、採用することが有効です。
企業のファンダメンタル分析や、成長の見通しを、重視し、株式や資産を、長期保有することで、市場の、アルゴリズムに左右されにくくなります。
2.複数の異なる資産クラス(不動産や為替、株式、債券、商品など)やセクターに、投資をすることで、リスクを分散させることができます。
アルゴリズムは、特定の市場や、セクターに、集中して、取引する傾向があります。様々な資産に分散して、投資することで、ポートフォリオの、安定性を、高めることができます。
この2つは、個人の方が、特別な機械を使用せずに、アルゴリズムに対抗する手段です。あとは、プログラミングなどで、ルールを恒常化させて、システムトレードで、臨む方法もありますが、私の知る限り、個人で、これがアルゴに、打ち勝った経験は、ほとんどありません。