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満月に始める。風の時代を生きる。
自己紹介
はじめまして。今年は200年続いた地の時代が終わり、風の時代が幕開けしたと言われていますよね。2021年は今までとは違った生き方、楽しみ方を模索し続けた一年でしたが、新しい年を迎えるにあたり、形として残して行くことにしました。単純に興味のあることや、新しいビジネスへの試行錯誤を綴っていくページにしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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地の時代。組織の時代。
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今まで私は、会社に勤めながら堅実に生きていく道を歩んできました。日本を出て既に二十数年。仕事でも目指していた場所へ辿り着き、充実した日々を送っていました。
そんな充実した日々を送る中、二人の子供たちという宝物が私たちのところへやって来てくれました。望んでいたキャリアと温かい家庭、どちらも手に入れてとても幸せで豊かな日々を過ごしていました。
ワークライフバランスと謳われて久しい昨今ですが、海外の風通しがいいと言われる場所に居ながらにしても、そのバランスを保つことは非常に難しいと実感することが増えていきました。自分自身も大変でしたが、今思い返せば子供達にもたくさん無理をさせていたと思います。
そんな中、私たちの価値観を一変させる時代の変化を迎えることに。Pandemicです。私達家族を取り巻く環境も一変しました。仕事は在宅リモートワーク、子供たちはオンライン授業、ロックダウンでどこにも行けない、誰とも会えない…全てが誰しもにとって初めての経験でした。
私の仕事は他の国とのやり取りが多く、リモートになったことで更にワークライフバランスが取りづらくなっていきましたが、それでも子供達はずっと家の中にいます。仕事中はつけっぱなしのテレビに子守をさせ、どうせリモートだからと土日も夜も関係なく続く仕事。家の中は散らかり放題。Quality of Lifeとは無縁でした。
そんな時、会社が業績悪化に伴い休職希望者を募ることになり、その時に手を挙げたことによって、私は今ここにいます。
CRMやPRという職種
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Pandemic前から薄々感じていたことは、私という個人は、会社にとっては短期スパンでしか必要のない人材だということ。ただ単純に私のスキル不足という原因も多いにあるのですが、組織の中において、CRM職やPR職には経験よりも若さが必要とされると感じ始めていたのです。会社組織には、古い体制に固執すれば得をする一定の層が存在し、それを打破する為に経営者は新陳代謝を図ります。同じスキルを持った若者と古参の社員を比較するとなると、破壊力があり、新しいアイデアに溢れいて、怖いもの知らずなデジタルネイティブを選びますよね。同じ会社にずっと属せないなら競合に移るという方法もあります。しかしそれは、多くの会社が本社機能を置いている大都市に住んでいればこそ成り立つキャリアプランです。
四十を過ぎていて、小さい子供がいて、デジタルネイティブではない、そんな私が同じ場所での10年後に思いを馳せた時…どうしても夢の続きは見えてこなかったのです。たった数年のキャリアの為に犠牲になるものは大きすぎるのではないか。不安は募るばかりでした。
コロナ禍
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そんな葛藤を抱えた中で迎えたコロナ禍。実際問題、家庭と仕事の両立が立ち行かなくなったことにより、休職という形を取ることになりました。新しい環境を楽しむことが得意な私には夢のような時間です。今まで手付かずだった家や庭を整え、健康に気を配る体に良い生活、子供達ともしっかり向き合える余裕。人と会えないことを逆手にとり、とことん自分と家族の為に時間を使いました。どんどん湧き出る興味が趣味となり、夫にも「1年前の僕たちに、君がこんな風になってるよって言っても絶対信じないよ」と言われるほどの変化でした。
韓国語やガーデニング、ヨガを趣味で楽しみ、スキルアップの為にWebデザイン講座を受けてみたり。とにかく思い立ったことをやってみたことで、今まで見えなかった現実も見え始めました。「どれも人様からお金を頂けるレベルではない」ということです。
株式投資のROIが+30%?
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「世間では風の時代って盛り上がってるけど、私は時代に逆行してるのかな…」なんて思いながら、ある日ぼーっと眺めていた株式投資のページ。なんとこの1年間のROIが+30%となってるではありませんか。株式投資始めたのは2020年11月のアメリカ大統領選少し前。全くのど素人です。色々な記事を参考にして選んだETFに少しずつ投資していたのですが、素人を自覚しているので思い切ったことは何もしていません。平均+10%と言われるアメリカ株のリターンが+30%ということは、運がかなり味方をしてくれたのだと思います。
風の時代。個の時代。
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確かに運の味方というのは大いにあるのですが、そもそも株を始めていなければ何もなかったわけで、素人と自覚していても、少量からでも一歩踏み出してみたからこそ受け取れた実りでもあるわけですよね。それをキャリアに当てはめない手はない、と思い始めたのです。
何を芯にして事業を展開していくか、まだ決めていません。どのスキルなら求められるのか、対価をどうつけるのか、正直、まだもやの中にいます。メタバースやブロックチェーン、AI…これからのビジネス情勢が混沌としている中、あと5年後には『成功』への道筋も大いに変わっていることでしょう。子供たちに与えている教育に正解はないけれども、ここ数年の舵取りが将来を大きく左右することは明白です。
子供に期待して様々なツールを与えても、それが正解かどうかなんて数十年先になってみないとわからないと思います。それならまず、私が試すことによって子供たちに道筋や選択肢を見せるのはどうでしょう。風の時代=個の時代を思いっきり航海している姿を見てもらい、そこから学んでもらおう、という気持ちでここにいます。時には株を物色、時にはメタバースでビジネスを展開し、時には会社員時代のスキルを活かし、時には庭仕事を楽しむ主婦、時には家庭教師。色々な帽子を被り分けながら、どんどん新しいことを吸収して体現して、それを子供達に還元する。そんな風に自分の人生をデザインしていきたい。
To_DesignのThe Lady with Many Hatsをどうぞよろしくお願いします。