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THE GOOD LIFE②

THE GOOD LIFE、読み終わりました。
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とにもかくにも幸せな老後を迎えたかったら
人間関係たいせつにしときなはれ、
っていうのが最後まで貫かれたテーマ。

この本のすごいのは、
それをことごとく実例で証明している点。
例えばこの2人。

「80代で最も幸福度が高かったレオと、
 最も低かったジョン。
 感情の問題に向き合うのか問題を避けるのか、
 愛情かよそよそしさか、
 共感か無関心か。
 レオは、何でも妻に相談した。
 1人で問題を抱え込むことはなかった。
 ジョンは、誰にも言わない。
 1人で耐え抜いた。」

この2人は青年時代から80代まで
ずっと追跡調査されています、、、

どちらも後世に役に立つ事例ですけど、
ジョンという人がこの本をもし読んだら
どんな気持ちになるのだろうか、、
想像もつきません。。

つづけて著者はいう

「自分の最も弱い部分をさらけ出せる人が
 そばにいるかどうかが絶望と幸せの
 分かれ目になる。
 単純に言えば、2人で一緒にストレスに
 対処するカップルは、
 健康や幸福、そして人間関係における
 充実感を受け取ることができる。」

理想論ですけど
ヒントはたくさん書いてありました。
夫婦、家族、友人にいたるまで、
あらゆる事例を背景にして。

ただ、実行するのはとてもとても
難しいというのが正直なところ。

だからこそ
カウンセリングとかコーチング領域が
あるんだよねと思っています。

そのほかに印象的だったのはこちら。

⚫︎老年期の状態を予見していたのは
中年期のコレステロール値ではない、
人間関係の満足度だった。
50歳のときの人間関係の満足度が
高い人ほど、精神的にも肉体的にも
健康の80歳を迎えていた。

⚫︎晩年を迎えた被験者が後悔した事は、
中年期に心配することに時間を使いすぎた、
生きがいを感じられる
行動に使う時間が少なすぎた。
時間の使い方を考え直すのに、 
晩年まで待つ必要は無い。

⚫︎40歳から80歳までの40年間のうち、
週一回1時間会っている人がいるなら87日間、
月一回1時間なら20日間
一方、スマホやテレビに費やす時間は18年間
(アメリカ人の平均メディア時間が1日11時間)
※スマホいじいじしている場合じゃないよ、人に会いにいきなはれということ

⚫︎人間はもともと手足が4本ずつ、
頭が2つあり、神を恐れぬ生き物だった。
だからゼウスは人間を真っ二つにした。
ゆえに、人間は2本の足で歩きまわりながら、
自分の片割れを探すようになった。
 
愛とは「1つであることを求め、
完全でありたい」と言う願望の名称である。
ベターハーフ=ふたりでひとつになる片割れ)
=パートナー。
※求めすぎると苦しむよね、ってことと解釈

⚫︎20世紀に入り離婚率が急上昇した理由は、
結婚への期待が非現実的なレベルまで
高まったから。
1850年頃まで結婚は生存のための
パートナーシップ。
1850年から1965年にかけて、結婚の目的
が心の交流や愛情への期待として高まった。
21世紀に入ると、親密な関係にさらに多く
の期待が上乗せされるようになった。
地域社会とのつながりは薄くなり、転居の
回数も増えた、親族の近くに住むことも
少なくなった。このギャップを埋めるのが
配偶者やパートナーとなった。


この後、
 パートナーとのグッドライフ
 家族とのグッドライフ
 職場でのグッドライフ
 友情とのグッドライフ
と続きます。

方法論が主体ですが、
本読んだだけじゃやっぱり無理よねー
という印象。

でも大切にしたほうがいい考えや事例が
多数紹介されているので、
コーチなら、クライアントがどういう状況
にあって、どんな人間関係に触れていくと
状態が良くなりそうか、
想像力が少しは豊かになれたかな?
と自分に期待しています。

最近、未熟すぎる態度で人を傷つけて
凹んでいたので、何度でもこうした
いい本に立ち返っていこう。

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