100人コーチング完了
100人コーチングを終えてみて
2022年10から通い始めたアナザーヒストリーのプロコーチ養成スクールからカウントすると1年7ヶ月も掛かりましたが、2024年5月に完了しました。44歳から始めて46歳になる直前に滑り込みセーフ。なんとなく「45歳のうちに100人コーチングを完了したんです」と言いたいなくらいの理由だったのですが、そうでもしないと自分を追い込めないことはわかっていました。
終えてみて率直な感想は、本当にいろんな人の協力があってこそだったよな、ということ。同じスクール生は10人までのみカウントを許されていないので、残り90人は外から探してこないとならない。。みんなどうやって集めてるんだろう、そんなに友達いないし、会社では大っぴらにしてないからやりにくいし、、てなわけで、基本的にはセッション終了時に「できたら1人紹介してもらえませんか?」で繋いでいました。
あと大活用したのが「123(ひふみ)-コーチング」というコーチングを学びたい、深めたい人のグループ。昨年末からは「1ヶ月に10名みつけるぞ」という目標をたて、毎月ここに自分の時間枠を投稿して募集をしました。リモートワークがなく、また、夜は基本お酒をのみたい自分は、平日の早朝5:30〜6:45という特殊枠でお願いしていましたが、それを面白がって手を挙げてくれる方が結構いました。時差の関係もあって海外在住の方とセッションできたのも良い経験でした。
100人コーチングを通じて学んだこと
1つ目は、クライアント体験をたくさんできたのが大きかったですね。どうコーチングされたらクライアントは嬉しいのか、内省が深まるのか、気づきが生まれるのか。やっぱり共感的に聴いてくれていると感じるとなんでも話していいんだとなるし、真剣さが伝わってくると、それに応えて自分の中を深掘りしようという気持ちになります。また、丁寧なアフターフォローをしてくれたコーチには、継続してお願いしたいかも!という気持ちになりました。例えば、セッション文章を書き起こした文章とともに、クライアント(僕)としての気づきやコーチとしての気づきをフィードバックしてくれた対応に感動したので、自分も書き起こしをしてクライアントに後から届けることもありました。もちろんできる時だけでしたが、感謝してもらえることが多かったです。
2つ目は、どんな人に対してもコーチングできるという自信。100人も体験してみると年齢・性別・職業・性格・関心・課題、当然ながらみんな全て違いますが、それに対し一応やり終えた、という自信を得ることができました。もちろん、うまくいかないタイプもわかってきたので、そこに対処できるようになりたいという課題や目標も得ることができました。
3つ目は、さすがに100人やると毎回新しいことをできるわけでもないので、自然と型が身につきます。冒頭の挨拶、自己紹介、導入の質問などは特に考えなくても出てくるようになるし、30分枠ならここら辺、60分枠ならここら辺でまとめに入るという感覚も手にすることができたと思います。型ができるとその範囲内で新しい質問ができるので、失敗したら戻ればいいやという余裕ができました。いわゆるメタ認知というのでしょうか、俯瞰して自分とクライアントの状況を把握することができるようになっていきました。
Take2するとしたら
100人コーチングは自分にこうした経験を積ませる意味で本当に大切なチャレンジでした。いまはこうした課題を与えてくれたスクールと、師匠の宮越大樹さんに感謝の気持ちでいっぱいです。もう一度100人やれと言われたらしばらくは休憩したいというか、いまは自分のやりたいテーマに時間を注きたいのが正直なところですけどw
ところで、もし100人コーチングをTake2するとしたら、何を自分にアドバイスする?と考えると、具体的に2点思い浮かびます。
1つは、ライフチャートを使ったコーチングに集中的に取り組む期間を設ければよかったなということ。クライアント、特に相互セッションをしているコーチは、相手のコーチのためにテーマを捻り出すことが往々にしてあります。つまり、自分の課題に気づいていなかったり、その時に取り組むと本当は良いことをテーマとしていないことが多い、ということ。私も同じで、クライアント役の時に、今日のテーマはなんですか?と言われたら、とりあえず「どんなコーチになりたいかを考えたい」とか「子どもが習い事のドラムを家で全然練習しないことについて」など、もっともらしいテーマを掲げていました。すでに解決していたり、良い取り組みができつつあるものは、話していても真剣になれないので収穫もあまりありません。
一方で、ライフチャートを使って自分を見渡してみると、そういえばこんな課題があったとか、これが引っ掛かっていたとか、それを優先したかったんだよ、とか出てくるものです。すでに取り組んでいるテーマが明確な相手を除けば、あるいは取り組んでいるテーマがある人でも異なることに目を向けてみることは価値ある時間になったりします。そうした上で、取り組んでいるテーマについてはどう思う?という問いかけをすると、違うアイデアが出てくるのも面白いですよね。なので、もう一度やるとしたら、ライフチャートを積極的に活用したいと思っています。
もう1つは、スーパービジョン(SV)をもっと挟み込んでいこう、という点です。師匠の宮越大樹さんに、2023年の夏と、今回の認定試験とで2回SVしてもらいました。1回目は、壊滅的な結果となってしまった60代半ばの男性へのコーチング。2回目は、認定試験で大樹さん自身にコーチングをした際のSVです。
詳細は割愛しますが、やはり自己流のコーチングでは、うまく行った時とそうでない時の差に気づけません。セッションの質がクライアントに依存していて、ノリのよいクライアントならうまくいくし、そうでないと取れ高の低い時間になっていました。また、コーチ同士のセッションでは、終了後のフィードバックで相手を否定しないことが基本スタンスなので、「これでよかったんだろうか?」となりがちです。もっと早く軌道修正していくほうがいいよな、というのがいまの感想です。
ちなみに大樹さんにSVしてもらった資料や音声は、これからも何度も振り返り立ち返りするにあまりある、自分のためのオーダーメイドな教科書であることは言うまでもありません。