ねじねじ録#11「ねぎらい夫婦」を読んで


タオルのグラデーションはきっと虹みたいに見えて、美しい正方形のご飯はタイルみたいな清潔さがあって、「歩いた場所がどんどん綺麗になる」という言葉には、人となりを表すのにイメージがしやすくとても美しいと思いました。
さおりさんは、洗濯物の山にもしかしたら、出会ってみたかったのかもしれないと感じました。今までは、ごめんと謝る側だったけど、いざ、目の前にそれが現れた時には相手に片付けて欲しいと思うわけでも無く、自分も相手も大切にする考え方をしていて尊敬しました。どんな時でも自分らしくいる事は難しいけれど物凄く大切だと改めて感じました。
子育ての悩みや苦労をどちらか1人が背負っている訳ではなく、共有しているからこそ大切な人からかけてもらう「大変だったね」がこんなに優しく沁みるんですね。
お家の中があの頃とは変化しても、その光景に愛しさが溢れているようで、歳を重ねた時にまた読み返したいエッセイでした。

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