#7ねじねじ録 「煙草の煙、あの塩味」を読んで


4行目を読んだ辺りから全身がビリビリした。

「生きていくだけでものすごく大変。友達ともうまくやりかたがわからない親ともなかなかうまくいかない、先生ともぶつかってばかり」水滴のようにぽつりぽつりと言葉を零すようにインタビューで答えていた事を思い出した。
SNSに載せていたあの時のさおりさんの懐かしい記憶をなぞりながらそういえば、今も変わらず友達作りは上手くいかないし小学生の頃もいじめられていたしどんな風に学生生活を過ごしてきたのか少しだけ記憶が蘇ってきた。
かりかり派としなしな派がいること、ケチャップが別で頼めるって表現は知らないことを一つ知るとそれだけで世界が広がったみたいで大人に一歩近付いた気持ちになる。退屈な日々を刺激的に変えてくれて共鳴して、彼らのことが好きで一緒に居たいという思いにとても共感した。

あの時の私は孤独だった。自由で不安で怖くて堪らないから気持ちを見えないように「孤独に対抗する方法」探しに必死だったと思い出す事が出来ました。「自分で選んだ道だとしても、寂しいと言っていいような気がした」膝を抱えている私にプレゼントしたい言葉だと思いました。
さおりさんが過ごしたあんな日々たちの匂いや味から作られる音はどんな感情にも寄り添ってくれるかけがえのないものになっています。

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