ねじねじ録#12「わざわざ癖」を読んで
「自分の悪い所を発表しろということなら10どころか100は語れてしまう」読み始め3行で頷きが止まりませんでした。
いつもとは違う公園に行くと前々から決めていたから余計にその目的が達成されないって思った瞬間に、もやもやや苛立ちに飲み込まれてしまったのかもと思いました。そこにトドメを刺すように来た叫び声は、あせらされてるようなそれを責められてるような気持ちにさせられるから、早く早くと焦ってしまうさおりさんの姿をすぐに想像することが出来ました。その叫び声を聞いて、じゃあもう帰ろうよと最悪な1日で終わらせる訳ではなく、想像しか出来ないですが、小さな公園だけどという気持ちを込めて「もうこの公園で降りよう」と言葉をかけてくれたように思えて、旦那さんの優しさも感じました。
車という閉鎖的な空間から開けた公園に出たことで、少し心に余裕が出たのかもと思いました。
無視出来れば楽なのに、さおりさんはその自分自身のもやもやとちゃんと向き合っていて、もがきながら、日常をより良く生きようとしている姿勢は人としてとても尊敬しています。子育てのキツいポイントをまたひとつ教えてもらい勉強になりました。
「どこへ行くかよりも〜」の言葉は心からそう思いました。どこか遠くへ遊びに行くのももちろん良いですが、なんて事ない時間を家族が揃い笑って過ごす時間がどれだけ大切で難しいことかを考え、本質を見失わない努力をしていこうと改めて思いました。
自分自身を変えていく事が段々と難しくなるなかで、「わざわざ」の言葉が持つ悪い所よりも良い所を探し、意識して変えていこうとするさおりさんが眩しく、とても尊くて、読み終わり顔を上げると「家族が一緒に〜」と可憐に微笑むさおりさんが見えました。