⑥ 宗岡第四小学校の成果
記事⑤で示したカリキュラムマネジメントにより、3年生の総合的な学習の時間「とびだせ!志木市探検隊!」では、協働的な学びによって以下のような表現が出来上がっていきました。
3年生の総合的な学習の時間|小次郎|note
クラス全体としての「おわり」では、「公園には素敵な遊具がたくさんあります(=よりよい公園としてのクラスの考え)」ということを言うことになります。
それを言うために、いろいろな遊具をグループごとに考えていきました。この各グループをまとめたものがクラス全体の「おわり」ということになります。つまり、各グループは「いかに自分たちの考えた遊具が素敵なのか」を「おわり」で言えばよいことになります。
例示した板書で示したものは「アスレチックタワー」について考えたグループのものとなります。
このグループは、「おわり」で「アスレチックタワーは素敵な(すばらしい)遊具である」ことを言うことになります。この「おわり」の根拠となる具体的な事実が「なか」になるわけです。
『すがたをかえる大豆』で学んだことは、「『おわり』の説得力を高めるためには『なか』を数多くばかりでなく、いろいろなところから持ってくる必要がある」ということになります。
この板書からもわかるように、このグループの児童たちは「おわり」の「素敵な遊具である」という根拠として、「なか」には、
・安全であるという具体的な事実
・見た目がかわいい(色や形)という具体的な事実
・様々な年代で楽しめる(小さい子でも可能)という具体的な事実
・滑るだけの楽しみではない(昇る楽しみもある)という具体的な事実
という多様なものを位置付けていったことになります。
この結果、とても説得力のある「おわり」になっていったと言えるでしょう。
このような授業を展開することによって、総合的な学習の時間の目標がよりよく達成されていくとともに、国語科の教科の面においても、教材で学習した技術が習熟されたということになるのです。
つまり、国語科の目標もよりよく達成されたことになるのです。
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