⑮ 学生の表現ⅳ
記事⑭で示した構造を基に、「⑬学生の表現ⅲ」で示した表現に具体的に書き加えさせました。
それが以下に示すものです。
<私の愛するもの>
私の愛することは、絵を描くことである。
私は高校になって美術部に入り、本格的に水彩画や油絵、デジタルツールを使ったイラスト画などのジャンルを学んできた。そして、放課後のほとんどが美術漬けになるほどがんばってきた。特にイラスト画は今も描き続けているほど好きである。
私の絵の対象は風景画や電車などの乗り物が多い。よって、よりよい画材が必要となる。その取材のために、高校時代の休日は6時間以上もかけて群馬から鎌倉まで江ノ電の写真を撮りに行ったこともある。今でも休日はいろいろなところに絵のための取材に行っている。
看護学校の学生になった今でも、毎日1時間以上は絵を描いている。バイトしたお金でデジタル機材を買えるようになったので、それを工夫して新しいテクニックを日々身に着けている。
このように、私は絵を描くことがとても好きなのである。
この絵を描くことは、私に「努力を重ねることの意味」「自分らしく生きることの大切さ」を教えてくれている。
実は、私は小学校の頃は絵を描くことが苦手であった。しかし、それを克服しようと入部した美術部で頑張っていくうちに、描く技術が身につきだんだんとを描くことそのものも好きになっていった。
そして上達してきてから家族の集合した絵を描いたところ、父や母から「あなたらしさが絵から感じられる」「とても良い絵だ」「家の宝だ」と大いに褒められた。本当にその時は心から嬉しかった。
看護学校は人間関係や勉強がとても大変である。またバイト先でも覚えることが多くストレスがたまる一方である。しかし、そんな時でも絵を描きはじめると心がスッと楽になるのである。
また、絵を描くことは、私に人との繋がりをもたらしたのである。
高校の美術部の部員たちとは同級生はもちろん、先輩や後輩とも今も繋がっている。もう一緒に絵は描かないが、一緒にいるだけで心が通じ合えるのである。とても安心するのである。
また、1年前からSMSを立ち上げて自分の描いた作品を公開するようになった。最近は私の作品を見てくれた方々よりコメントをいただくようにもなってきた。皆さん絵が好きな方であるので的確なコメントがいただけ大変勉強になっている。
このように、絵を描くことによって私は「努力を重ねることの意味」を学び、自分自身の成長も実感することができた。そして、人との繋がるも深めてくれたのである。絵を描くことは私にとってかけがえのないものなのである。
私は看護師になるという夢がある。今は座学で難しい理論を学ぶことが多いが、あきらめないで努力していきたい。この理論は必ず実習や実際に看護で生きてくるし、将来の私にとってとても意味があるものなのである。立派な個性のある、そして患者さんに寄り添えるような看護師になれるよう一日一日をがんばっていきたい。
「⑬学生の表現ⅲ」で示した表現よりも、「主張」の説得力が高まったものになりました。