さくらサーカス、生で見るエンターテイメントの魅力
先日、大阪府の池上曽根史跡公園で行われている「さくらサーカス 和泉公演」を見に行った。
私がサーカスにを見るのは、じつは初めて。どんなことをするのだろう、空中ブランコも見れるのだろうか。想像したままのテントを目の前に、私の胸は高鳴るばかりだった。
今回あえて何も調べずにのぞんだのだが、始まる前に、アナウンスでサーカスについてのかんたんな紹介があった。
それによれば、「さくらサーカス」は大家族を中心としたサーカス団で、本拠地は和歌山県にあるそうだ。
そしてアナウンスの最後には、撮影OK、SNSに載せるのもOK、「#さくらサーカス」と入れてください、という言葉があった。
私だけかもしれないが、サーカスというのはなんとなく、行かないとけっして見れないような印象を持っていたので驚いた。
こういったSNS発信に対するアプローチは、私が普段参加するnoteなどのオンラインイベントでも多く見かける。集客においてSNSを利用するのは、今はマストといってもいいのではないだろうか。
公演の内容だけでなく、集客について考えられているのも、このサーカスが長くつづく理由のひとつなのではないかと思った。
しかし好意的とはいえ、スマホを向けられて集中力が削がれたりしないのだろうか。やっぱりプロってすごいのだな。
せっかくなのでnoteの記事にしようと、スマホを握りしめていたはずだった私。だが、いざ演目が始まってみると目をはなせない瞬間の連続。スマホは早々に意識の外へはじき出されてしまった。
大家族という紹介のとおり、大人から子供までさまざまな年代のパフォーマーが登場する。指の間から見たくなるような危険な技や、同じ人間かと疑ってしまう驚きの技ばかりで、夢中になって見てしまう。
出番を終え、誇らしげに拍手を求める彼らは一様にかっこよく、まぶしく輝いていた。
人間離れした技の一方で、もうひとつの魅力はなんといってもピエロ。軽快な音楽とともにおどけた演技。いきおいよく客席にやってきては、次から次へと巻き込まれていく。
巻き込まれる観客は最初こそ恥ずかしがるものの、ピエロのペースに持っていかれてしだいにノリノリ。やりすぎなほどの道化がおかしくて、終始手を叩いて笑ってしまっていた。
パワフルで、しなやかで、美しくて、そしておもしろい!
結局、夢から醒めてみれば私のスマホのフォルダに残った画像は数少なく、ほとんどを目に焼き付ける結果となった。
唯一、私が見れたらいいなと楽しみにしていた空中ブランコは、しっかりと撮っていたので載せておく。
飛び移るだけでもハラハラしてしまうのに、ひねりなども加えられ、もう何がなんだか!すごいものを見てしまった。
テレビや動画では見たことのあるサーカス。今回初めて目の前で見て、やはりリアルに勝るものはない、と強く実感した。
ちょっと強引なピエロとのやりとり、生唾を飲み込むような張り詰めた緊張感、観客の笑い声、割れんばかりの拍手、パフォーマーの生き生きとした表情。これらは生で見るからこそ強く感じられたものだった。
大人も子供も心の底から楽しめる「さくらサーカス」。一見の価値ありだ。
当日券も販売しているが、長い列ができており、暑いなか外で並んで待っている様子が見られた。
オンラインで予約をしていると比較的スムーズに入ることができたので、可能であれば、オンラインの利用がおすすめだ。