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情報システム課のお仕事

今はどうあれ、以前は社内SEというのは人気の職種だったと思う。なぜかというとSIやソフトハウスなどの締め切りに過酷な長時間労働を強いられたものが40歳を迎えて体にきつくない職場として転職する先だったからだ。しかし、その状況もここ数年で大きく様変わりしてきたのではないかと感じている。

社内SEの仕事の変遷

1980年代であれば社内SEはメインフレームが置いてある電算室の勤める人だっただろう。2000年になってパソコンが出現するとパソコンを管理するための人員が必要になった。これは保守要員になるのだが、パソコンサーバの保守管理やパソコンの管理を含めて社内SEの業務になっていく。2010年以降はクラウドサービスが出てい来るので社内SEはそれらの運用も担うようになっていきたと思う。2015年以降AWSなどのクラウド環境が使いやすくなってくると、企業はシステムのスクラッチ開発を減らしてパッケージ運用を中心に行い、アプリケーション開発を内製化することが目立つようになってきた。このころから企業のサービスはWebで提供されるようになってくるので、それらを素早く市場に投入するには内部にプログラミングする人員を抱える必要が出てきたのだ。もちろんSEはプログラムをするわけではないが内製のなれば、その部分も担う必要出てきている。

ある飲食チェーンの情報システム課の12月のお仕事

12月xx日、新店引き渡し時のレジ設置立ち合いに向かう。合わせてWiFiルータや本部とVPNを接続するルータを設置。今回は電話工事が間に合わず無線ルータと携帯電話を設置して対応する。後日、同店の光電話工事に別途立ち会う。12月xx日、別の物販系新店の引き渡しに立ち合い。今回は新導入のiPadを使ったレジを導入する。レジの設定や接続はもちろん行うが導入指導はメーカーから人員を派遣してもらう。レジを使うバーコードを印刷するソフトを調査して、翌日のオープンまでに店舗にバーコード一覧を届ける。後日同店の電話工事に立ち会う。経理課以来のPOSデータ分析用に作成したEXCELマクロを修正する。本社ビルの監視カメラ映像の不備が判明して代替えのカメラの検討と見積もりを行う。イントラネットの店舗情報を更新する。本社屋に増強する光回線サービスの設置を立ち合いを2回、ルータの設定を行う。ファイルサーバのエラーが判明し応急リカバリーを行う。・・・・・などなど、仕事は通販サイトの契約更新や、システム改修の発注書作成、支払稟議書作成、支払依頼など、書類仕事が延々とつづく。そして重いのが発注システムの商品マスタや配送マスタの年末変更作業。

これはある中小企業の一例であって規模や業態が違えば情報システム課お仕事は千差万別である。

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