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高速道路料金値上げの先に見えるもの

昨日ETCマイレージから阪神高速道路のETCマイレージサービスが3月いっぱいで終了するとのメール届いた。調べてみるとこれは阪神高速だけでなく首都高速でも値上げとなる制度改正が用意されていて、全国の高速道路でのETC割引の廃止、つまり値上げが予定されているようだ。その昔、祝日はどこまで乗っても千円という政策を国が行ったことがあるが、この値上げという話は真逆で地方の観光に与える影響も大きいことが想像される。また、さらに掘り下げて考察すると自家用車そのものの利用形態が変わってくる予兆とも思えてくる。自家用車の購入価格は年々上昇を続けている。例えば私の乗っているカローラを例に挙げると2003年の本体購入価格が150万円、2012年が190万円、現在なら230万円とデフレの中でも確実に価格は上昇中。理由は色々あるが、購入するためのハードルは年々上がり続けている。CO2排出の問題もあって自動車を所有するコストは上がり続けていくだろうし、高速道路料金も上がっていく。一方でカーシェアリングなどのビジネスが伸びてきており、自家用車を購入しないという方向は間違いなく進んでいく。電気自動車の本格的実用化とAIによる自動運転も目前であり、そうなったとき自家用車を所有する理由がどれだけあるだろうか。トヨタはすでに判っていてスマートシティを作り、その中で領域内の自動運転を実現し、領域感は鉄道などの交通網を使って結ぶという構想に活路を見出そうとしているように見える。トヨタのリリースするmyRouteというアプリでは目的地までのあらゆる移動手段を使ったルート、つまる自動車以外にバス、タクシー、鉄道、レンタサイクル、カーシェアを総合して提示する。戦後、日本人は自家用車の所有に憧れてモータリゼーションが進んだが、それが違う形に変化する時が来た。自家用車前提で作られたショッピングセンターや観光施設などが大きな変化を求められるのももうすぐだ。高速料金の値上げは、そのゲームチェンジへ至る道の一部に思える。

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