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山高し 海広し 心深し (複雑な世の中を幸せに生きる②)

バーブン(バーボン) ロックで!!  言ってみたいんですよね~。
酒はあんま飲まないし、ウイスキー苦手だから一生言うことなさそうですけど。バーブン(多分)
オヤジギャグで微妙な始まりまですが、なぜかと言えば、私が微妙な男だからと、もう一つ。

以前に書いた嫌なことが起こらない世の中にしていきながらも起こっても大丈夫なようにしていこう(仮)では、
精神科医ハンセンさんが考える幸せ
【幸せなんて気にしてはいけない。その方が幸せになる可能性は高まる。】

をご紹介させて頂きましたが、前回の「複雑な世の中を幸せに生きる」や、今回のも。幸せに固執し過ぎてない? ハンセさんと反するのでは? 微妙じゃない?なんて。 

この辺どーなのか?といえば

ハンセさんのは常に幸せに執着し過ぎて、それだけを求めてガツガツと過ごしたら逆に遠ざかっちゃうよ。に対して、私が書いているのは自然と幸せの訪れる体質になるように といいますか、雰囲気作りといいますか。ざっくりそんなイメージで行ってます。
それでは行ってみましょう。

幸福度
幸せの尺度と言って思いつくのは、よく耳にすることがある幸福度ではないでしょうか。以前、ほほえみの国ブータンは、日本ほど発展はしていないものの国民の幸福度が高いと話題となったことがありました。この幸福度ですが、日本は先進国中ではかなり低い方なのをご存じでしょうか。そして、その幸福度はどのように決められているか知っていますか。

幸福度を算定する指標は「1人当たりGDP」、「社会的支援」、「健康寿命」、「人生の選択の自由さ」、「寛容さ」、「腐敗の少なさ」の6つを基本に調整されて表されます。
日本は何位かと言えば143国中で51位でした。そんなに低くないじゃんと思うかもしれません。しかしながら日本は健康寿命は世界2位。1人あたりのGDPは世界30位。社会的支援46位。政治や会社の腐敗の少なさは28位。生き方の自由度73位と自由度は下がりますが、上位の指標が多く、もっと上位に食い込んでもいいはずなのです。ではなぜ順位が低いかというと、残りの一つの指標「寛容さ」の順位が143国中で137位ほぼ最低な順位だからなのです。
日本人の幸福度を下げている一番の原因は「 寛容さ 」の低さなのです。では、この寛容さ、何から算出しているかというと過去1カ月に慈善団体に寄付した額のGDPに対する度合から求めているそうです。
経済状況も環境も違う各国を比較するために分かりやすいもので比較することで寛容さの目安にしているんですね。

そして、なぜ私が寛容さにこだわるかと言えば、幸福度を決める6つの中で一番自分で解決しやすいものだからです。

ちなみに上記のデータは世界幸福度2024から拾ったものです。一番下にリンクを貼っておきますので興味がありましたらご覧ください。

では寛容さとはどういうことなのでしょうか。

寛容さとは
寛容とは辞書で見ると、広い心をもち、他を受け入れるさま。具体的には、自分とは異なる価値観や意見を安易に拒絶せず受け止めようと努めたり、他人の失敗や失礼な振る舞いをことさらに咎め(とがめ)だてせず許そうとする姿勢。だそうです。

つまりは自分の考えや常識とは異なる人にも優しく出来る人。 
そしてそれは 許せるのか? と言うことに行きつくのではないでしょうか。
他人いろんな出来事環境、そして自分を
寛容な人が幸せになれる人だと幸福度は言っているのです。

現代の状況は
日本だけではないですが、ネットで大多数で個人を攻撃する炎上やつるし上げ、袋叩きが起こったりします。ネットで、自分が誰だか分からない状態で、こうあるべきという頑な(かたくなな)考え、一方的な正義で、自分の考えと違うものを攻撃する。ネットが発展した現代ではそうすることがたやすいために増えた気がします。もしかしたら、日本ではみんな同じであること。同質性が強いこともあって尚更に自分の常識から超える人を拒絶する傾向にあるかもしれません。

良いことをしているつもり、または良いことをしている風に見せかけて人を攻撃するようなことが起こったりします。コロナ禍初期のコロナになった人や家族を住居を探し、晒して罰を与えるような、働いている会社にまで苦情を入れたり、投石された人までいました。引っ越しを余儀なくされた方々が沢山いました。誰にとっても生きづらい世の中でしたが、そうなってしまう危険性は誰の心にもあるのかもしれません。
どうしたらよいのでしょうか。

自分でプロデュース
思春期の頃はついついキレてしまうことがよくありました。それじゃあいけないと自分でも分かっていました。
勉強しなさい!!と言われると勉強する気が無くなるのは、子どもたちみんなに共通することではないでしょうか。自分でやりたいと思ったことは続けられるけれど。
人から キレるのを直せ!! と言われてから始めていたら直ってなかったと思います。
自分で嫌だな。直したいなと本気で思ったから直ったんだと思っています。それと同じように、幸せに生きられる人になりたいと本気で思ったらなれるものだと思っています。
また、若い時に自分は器の小さな人間だな。もっと器の大きな人間になろうと思った出来事もありました。これも寛容な人になる道しるべの一つだった気がします。その出来事とは
ある授業でジャンケンで負けたことでチームの発表者にされました。その授業は、100歳近くのお婆ちゃんが小学校で先生として働いているビデオを見て、各チーム毎にみんなで意見を言うというものでした。我がチームは、お婆ちゃんは凄いと言う話が沢山出る中、一人だけ「そのお婆ちゃんは何も教えていない」と言った人がいました。私は余計なこと言わないで欲しいと思いながらそれを発表しませんでした。でも、あるチームの発表者は、ある一人から「何も教えていない」という意見がありました。とちゃんと発表したのです。その時、「 自分はなんて器の小さな人間なんだ。大きい人間になろう 」そう思ったのです。

自分のために。そして人のためにも。どう生きることが良いことなのか?自分のことを一番知っているのは自分だし、そのために何が必要か、どの目印をたどっていくべきかの地図は自分の中にあると思うのです。
私は、自分の幸せのために、優しさという強さのある人 寛容な人になりたいと思っています。そしてそうなれるように大切にしていることがあります。

寛容になるコツ
イライラすることは普通です。ただ、取り返しがつかないほど爆発したり、自分や他人が憎すぎて生活に支障が出るようでは穏やかな生活は送れないことも事実です。そのために自分が気を付けていること1ダース(12個入り)をご紹介いたします。1ダースって言い方カッコよくないですか?(#^.^#) 
えっ!!オジサンくさい!?  まあ寛容に行きましょう!!

①体調を万全にしておく:体調が悪いとちょっとの事でも我慢できずに怒ってしまったり、言わなくていいことまで言ってしまったり、態度や顔に出てしまったり。なので、そうならないように出来る範囲で気を付けていることは、早く寝る深酒をしない軽い運動・筋トレ暴飲暴食をしない夜遅くに食べない です。ちなみにタバコを止め、酒をほとんど飲まなくなったら片頭痛が治りました。片頭痛で苦しんでいる方でタバコと酒を飲む方は止めてみるのも手ですよ。いろいろ気を付けていても不調だなと思う時にはゆっくり風呂に入って早めに寝ています。また、心がモヤモヤする時は早朝の散歩もおすすめです。

②早めの準備で余裕を持つ:私は時間ギリギリの行動だとあたふたしてしまいます。なので最近は早めの準備、早めの行動を心がけています。これで心の不安定はだいぶ解消できます。そう言いながらも自分の早めの準備もまだまだなので、自分の負担にならない程度に超一流の時間管理への憧れという心持ちで取り組んでいます。

③距離を取るべきものを把握する:悪意ある人や、自分の利益だけを考えているテイカー、その他一緒にいるとすごく疲れる人。そのような人や、自分と全く合わないのに義務で参加しているイベントや集まりなど。そのような距離を取るべきものを把握し、極力距離をとるようにしています。また、嫌なことを思い出して考え続けるのは自分にとってマイナスでしかありません。極力考えないようにしています。しかたなく会う必要がある時は感情の起伏を付けないように平静にさらっとだけ接する。上手に受け流す。川を流れる落ち葉が石をよけるように。武術の達人がなめらかに受け流すようにそんな風にしています。そしてそういう相手の場合は自分がいい人になり過ぎて損しないような付き合い方をし、言い方に注意しながらも必要なことや、請求しなければいけなものは笑顔で請求したり気をつけています。でもやっぱり一番は距離をおくことです。

④ストレスをため込まない:ストレスが溜まった状態では寛容になるのは難しいです。ストレスはこまめに発散するようにしています。誰もいないところで大声を出してみたり鼻歌を歌ってみたり趣味に没頭したり運動したり楽しい予定を入れてみたり早朝に散歩したり感動的な映画を見たり。何度悩んでも過去は変えられないので、一つ学んだと思って極力手放します。そして早めに寝ます。また、他人は変えられません。憎しみは少しづつ自分も悪くしてしまいます。持っているだけ損です。

⑤自分を優先することも大切と知る:どうしても仕事が優先になったり、家族や子供のことなど、すべきことの多さに自分のことなど後回しになってしまいます。でも自分ばかり犠牲にしていては自分がダメになってしまいます。そうなっては自分にも大切な人にも良いことではありません。だから適度に自分のやりたいことや趣味など、自分を優先する日、数時間だけでも。そんな時間があることは良いこと、必要なことと意識しています。他人に優しくするためには自分にも優しくしておくことが必要です。また一人の時間を大切にすることも大事だと思っています。

⑥前向きな口癖にする:病(やまい)は気からなどという言葉もあるように、自分の常に発する言葉もとても大切だと感じています。そのため私の口癖は「よっしゃー!」と「やってやりましょう!!」です。自分だけの時も、他の人がいる時も使っています。この言葉を言うだけで元気が出ます。また、万事塞翁が馬(ばんじさいおうがうま)という言葉もよく自分でささやきます。これは昔の中国での話です。どんな話かと言うと、ある朝気付いたら、馬小屋に野生の馬が入っていた。それを見た近所の人がラッキーだねと言ったけど、馬が入っていた家の人は、どうだろうね と言った。その後、この馬で練習していた息子が落馬して足を折ってしまった。それを見た近所の人は、ついてないねと言ったけど、馬の家の人はどうだろうね と言った。そうこうしてるうちに戦争が起きて、周りの若い人は兵士として連れて行かれたが、骨折している息子は戦争に行かずにすんだ。と言う話です。何ごともその時は良いこと、悪いことのように思うことも、本当に良いことだったのか、悪いことだったのかはもっと先、将来にならないと分からない。と言う話で、わたしはこの話が大好きで、何か嫌なことがあったときは 万事塞翁が馬 とささやいて気持ちを切り替えるようにしています。そしてその後にとった行動が現時点での最善の策だと思うようにしています。

⑦有っても無くてもいいルールは作らない:自分のためにも、相手のためにもルールは最低限のものさえあれば十分です。ルールがあれば、それに反した場合は、その相手を罰する必要が出てきます。重要なルールや有ってしかるべきルールなら罰せられてもしょうがないなと思いますが、どうでもいいルールが多くあると生活が息苦しくなりますし、相手との関係もぎくしゃくしてしまったり、楽しくありません。有っても無くてもいいルールは作らないようにしています。

⑧面白がる、ユーモアを持つ:日々いろんなことが起こります。嫌なことだって確率的には起こります。そんな時は笑い話に変えてしまうのも一つの手です。私も、いや~こんなことがあってねと職場の人や友人に面白おかしく話して楽しんでいます。何かあった時に話のネタが見つかったと思えるようになったらしめたものです。または、映画の序章のようにまずは悪いことが起きて、そこから一気に話は盛り上がり、最後はハッピーエンドだと思うようにすれば悪いことがあった後でもやる気が上がって来たりします。

⑨誰だって失敗をする:失敗は悪いことではないと考えるようにしています。挑戦しなければ何事も出来るようにはなりませんし、成長もありません。それは自分のこともそうですし、他人にとってもそうです。完璧を求めすぎて息苦しくしないように、世界を狭めてしまわないように、自分で自分を追い込んだり、痛めつけたりしないように、余裕を持つように心がけています。また、世の中には、相手に勝負で負けたことで、みんなから認められて大きな事が動き出したり何かを成し遂げるという、一見反対のような不思議なことがあったりします。大事なのは勝ち負けに固執することや成功か失敗に固執することではないと思っています。似たようなもので、失敗で株を上げることもあります。自分の失敗を認めない・人のせいにする人と、自分の失敗を認められる人・相手に素直に謝れる人。自分はどちらと一緒に仕事をしたり、過ごしたりしたいか考えるようにしています。

⑩好みの違いを認める:歌であったようにセロリが好きな人もいれば嫌いな人もいます。こうあるべきという自分の価値観で腹を立てないように注意しています。また腹を立てると言う面では、この事柄のせいで人からどう見られるようになったしまったか で苛立つことが多くあります。いったん冷静になって、人の視線は横に置いといて!と考えるようにしています。話がそれてしまいましたが自分も人と違っていいし、人も自分と違っていいと思うようにしています。十人十色ですし、好みの溝は絶対埋まりませんので。

⑪感謝する:人との比較をあまりしないようにしています。例えば持っているものの豪華さや流行りなどなど。比較しないと感謝できることは格段に増えます。日々のご飯を食べられること、作ってもらえることをありがたく、美味しいと思い、そう言いながら食べる。人の話を楽しむのもそうですし、コンビニでいろんなものが買えることもそうですし、店員さんにも感謝し、ありがとうと笑顔でいいながら会計したり、トイレがあることに感謝してトイレを流したり、日々のありがたみや、宇宙の中の地球で生きているという奇跡に感謝し、相手への感謝はもちろんですが自分にも感謝するようにしています。感謝しようと思えばどんなことにも感謝出来るし、けなそうと思えばどんなものもけなせます。感謝すると幸せホルモンが分泌されることが分かっていますし、不平不満を感じることが続くとストレスで体も心もまいってしまいます。どっちで生きることが幸せなのか?たまに意識するようにしています。

⑫ボランティアをする:生活が便利になることで世の中全体が合理的な生き方になっている気がします。ボランティアは自分の労力やお金だったり考えるとパッと見で不合理だし、割に合わない気がします。実際はどうなのでしょうか。私は2008年に骨髄バンクで骨髄液の提供をしてからボランティアにハマっていきました。そして楽しみながら活動していて今感じることは、助けた以上に助けられていること。前向きに生きられるようになったこと。小さなありがたいことに心から感謝出来るようになったこと。とても行動的になったこと。素敵な出会いが沢山あったこと。自分のことが好きになれたこと。人に優しくなれたこと。人間関係が円滑になったこと。幸せだと思えるようになったこと。ボランティアをする前の自分が生きるべきだった人生よりも遥かに良い人生を送っているという確信。そう考えるとボランティアをするということは相手にだけでなく、自分にも大幅にプラスだと思っています。
以上が私が寛容になるために気をつけていることです。寛容と言っておきながら、距離をとるべきものを把握して距離をとる があるのはちょっとと思われるかもしれませんが、必要なことだと思っています。これらが全て正しいと言うことではないので、どれか一つでもご参考になれば。どれもごく普通のことですが、自分でも意識しないとおろそかになってしまうので、たまに意識するようにしています。

最後に
自分には伸びしろが沢山あると思っています。それは全ての人に言えるのではないでしょうか。
そして今の時点でも自分は素晴らしい!と思っています。 いろんなことを乗り越えてきたから今、生きているわけで、あきらめずに何とか生きてきました。良く頑張ったなと思っています。それは自分だけでなく、みんな凄いんです!!すばらしいんです!!そう思っています。
この先の人生にはもっと素晴らしいことが待っています。日々の奇跡に目を向けて素晴らしい人生を送って行きましょう。
よっしゃー!! やってやりましょう!!

あとがき
幸福度の説明のところに書いたブータンの幸福度。それほど発展していないこの国では日々暮らせることの感謝で幸福度が高かったものの、その後、情報化が徐々に進み、他の国と比べるようになったら幸福度が下がってしまったそうです。そんななか、北欧の5か国は常に幸福度の上位にいることが知られています。冬が厳しく、勝手なイメージでは住みづらいのでは?という環境にある北欧が常に幸福度が高いと言う事実。機会があればそういう面での幸福観についても書いてみたいなと思いました。

※幸福度について詳しく知りたい方は 世界幸福度レポート2024 をご覧ください。


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