R1.10.4 哀愁のハードバップって

更新が滞っている間に10月になった。前回書いた記事(サックスを買っちゃいましたという話)にはありがたいことに初コメントをいただくことができました。

さて、そのサックスはというと、自分の楽器があるというのは練習時間を自分の裁量で確保できるということで、練習量が多少増えたからといっていきなり上手くなるわけはないが、なにかしらの気づきを得ることはできている。たとえば、サックスという楽器は低音が難しいといわれるが、低音を出すときの息のイメージ(高音との違い)はなんとなくではあるが、わかってきた気がする。

ロングトーン等の基礎練習とともに「枯葉」(のテーマ部分)も練習しているのだが、ジャズっぽい雰囲気の参考にしようとYouTubeを漁っていたら、なんとも言えない名演に出会ったので、ここで紹介したい。

Art Pepper 『The Way It Was』

まず、このアート・ペッパーのアルバム自体を知らなかったのであるが、これはどうやら、さまざまなセッションの寄せ集めであるらしく、この曲は本来『Intensity』というアルバムと同日録音であるとのこと。

アート・ペッパーといえば『Art Pepper Meets The Rhythm Section』がとにかく有名であるが、ペッパーの真骨頂は情感を抑えようとしても溢れ出てしまうかのような、哀愁の音色とフレーズにあると思っている。

そういう意味では日本人好みと言われるのも納得である。アルトサックス奏者のアルバムはテナーに比べて所有数がすくなかったが、同じ楽器奏者として(不遜も甚だしいが)、アート・ペッパーを心の師としてアルバム蒐集に励んでいきたいと思うしだい。それにしても、哀愁のハードバッパーっていい響きですねぇ。

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