「九州北半分乗りつぶし」の帰り道

はじめに

2023年5月4日(木)、九州北半分乗りつぶしの旅も終盤。スケジュールを順調に消化した結果、連休を1日半残して予定路線をすべて乗り終えられそうなことが判明。残り期間の埋め方を検討開始。

条件

出発地・日時:5月6日(土)13時ころ、下関駅
帰着地・日時:5月7日(日)夜までに自宅(川崎市多摩区)
 

主な案

  1. 特に寄り道せず帰京
    まる1日のんびりする日が作れるのは嬉しいけれど、乗り鉄趣味的にはつまらない。帰京手段別に細かく分類:

    1. 飛行機で帰京
      連休最終日を避ければ多少安いかと思ったが、ほぼ同じ。マイル特典も空席無し。
      費用×、空き▲、休息◎

    2. 新幹線で帰京
      ある意味最有力候補。空席多数。
      費用△、空き○、休息○

    3. 高速バスで帰京
      九州~東京のバスは1度経験あり。しばらくはいいかな。
      費用○、空き?、休息△

    4. フェリーで帰京
      土曜夜にフェリーに乗ればちょうどよく東京に帰れそう。東京直航以外にも、神戸や大阪までフェリーで移動し、翌朝関西でぶらぶらするという変化球もあり。しかし、全く空き無し。
      費用○、空き×、休息◎

  2. ラクテンチケーブルに寄る
    計画から落とした路線の中から、一番近いラクテンチケーブルを改めて組み込むことを考えてみたが、ラクテンチケーブルの5月6日の営業時間は17時まで。13時下関からだと、特急列車利用必須(旅名人の九州満喫きっぷ利用不可で本末転倒)、普通列車のみでラクテンチに16時台に到着するには、早起きする必要あり。別府からのフェリーが取れないのもマイナス要因。
    費用○(九州満喫きっぷ使用)/×(不使用)、到達可能性△/○

  3. 山口県の在来線に乗る
    下関でJR九州から離れるのであれば、そのまま山口県内在来線を乗りつぶすのもあり。JR西日本は最近tabiwaというブランドで、さまざまなエリアの乗り放題チケットを出しているが、有効期間2日間の割にエリアが細切れで、乗りつぶしでの利用はちょっと微妙。18きっぷが無いシーズンでもこういうチケットが出てきたことは大いに歓迎なのだけど。
    費用△

  4. 広島県(/岡山県/兵庫県……)の在来線/私鉄に乗る
    下関から直接次の乗りつぶしに入る必要はなく、いったん少し東に進んでから広島県内を乗りつぶすという選択肢もある。広島なら広島電鉄の1日乗車券が通年販売されているので、JRでなく広電に乗るのもあり。
    もちろん、「多少東に進んでから」ということなら岡山でも兵庫でも大阪でも、かまわない。

検索経緯

いったん、最悪のケースに備え、土曜昼発の上り山陽新幹線の空席が充分あることを確認。
まずはフェリーの空きを検索。雑魚寝部屋は大変苦手なので、最低でも寝台を確保したい。しかし、土曜夜発の東京九州フェリー・オーシャン東九フェリー・阪九フェリー・名門大洋フェリー・さんふらわあ(別府~大阪、大分~神戸)全てで空き無し。東京日曜夜/月曜朝着の便はともかく、関西日曜朝着の便まで満室なのは、正直想定外。ここでフェリーは断念。

別府からフェリーで抜ける選択肢がなくなった時点で、ラクテンチケーブルに寄るルートも小倉~別府単純往復が避けられず、面白みがない(この区間は6日目に乗ることが決まっていた)ので候補から除外。
(記事を書いている今あらためてルート検索してみると、小倉7:22出発で間に合うことがわかり、ちょっともったいないことをしたとも感じています。)

続いて、宿の有無を検索。
山口県内では、下関市・宇部市・山陽小野田市(厚狭駅)・長門市で、それぞれ乗換駅近くの安価な宿の空きがあることを確認。これだけ空きがあれば、プランの自由度も高そうと考え、5月6日午後~7日は、山口県内の各路線に寄り道することに決めました。
広島県は一昨年の夏に訪れて、各線乗って回っていること、サミットが近付いていて少々行動しにくくなりそうな気がすることから、今回は回避。

乗車対象

対象エリアは決まったので、利用乗車券選定と乗車対象路線選定へ。
利用乗車券の候補は、tabiwa下関・長門tabiwaぐるりんパス(以下「ぐるりんパス」)か同じくtabiwa山口セントラルパス(以下「セントラルパス」)。

  • 料金・有効期間

    • ぐるりんパス:3,400円(有効期間2日間)

    • セントラルパス:3,500円(有効期間2日間)

  • 有効範囲(鉄道のみ抽出)

    • ぐるりんパス:山陰本線 東萩~幡生、仙崎支線、山陽本線 新山口~下関、美祢線

    • セントラルパス:山陰本線 東萩~長門市、仙崎支線、山陽本線 岩国~厚狭、山口線 新山口~津和野、宇部線、小野田線、岩徳線

両方とも、有効範囲が帯に短したすきに長し。「山口県内乗り放題、2日間で6,000円」なら買うのにな。

山口県内各線は、いずれも2年前に乗っているので、関東から遠いところを優先的に塗りつぶしておきたい。そう考えるとぐるりんパス優勢。

乗車プラン作成

ぐるりんパス利用を前提に、まず、大まかなプランを作成。しかし、長門市から東側の山陰本線が難しい。単純に下関~長門市~仙崎~長門市~東萩と乗り継げば19時までに東萩には着けるが、移動距離僅か110km弱。乗り継ぎ待ち時間が合わせて2時間近くに及び、時間がもったいない。ただ、長門市に戻って宿泊すれば、次の日は美祢線南下から山陽本線を東に進み、日が落ちたところから新幹線で帰京すればよい。
一方、小野田線本山支線の存在も気になる。1日3往復しか走っておらず、早朝6時台・7時台と夕方18時台の運行なので、下関から適当な回り道の後で小野田線に乗れればかなり嬉しい。初日に新山口まで遡ったうえで宇部線・小野田線を巡回すると、ちょうど本山支線を絡めて、新山口~下関の山陽本線以南の路線を乗りつぶせることが分かった。
東萩行きを選べば自ずと本山支線は今回見送り、逆もまた然り。本山支線見送りなら、小野田線本体だけ乗ってもまた後日乗り直しになるので小野田線本体も見送り。一方、東萩は他線との接続駅ではないので、益田~東萩が新たに盲腸線的に残ってしまう。ただ、「長門市~東萩」も臨時列車あわせて1日10往復しかない区間なので、この綺麗な乗継を使わないのは少々もったいない。
結局、東萩19時発で長門市に戻る列車を検索したところ、20:23まで待つ必要があると判明したことが決め手となって、小野田線乗車ルートを選択。この時点で厚狭駅前の宿を予約。
しかし、いま改めて調べてみると実は、「18:55東萩着→3分後に折り返し東萩18:58発」という乗り継ぎが可能だったことが分かった。実際の乗車時に起きたハプニングも考えると、いろいろと惜しいことをした。

宇部線・小野田線に乗るとなると、ぐるりんパスよりセントラルパスの方が有利。セントラルパス有効区間外は、都度乗車券購入の予定。
仙崎支線には、翌日の臨時列車「○○のはなし」号を利用して行くことにした。さらにそのあと長門市~東萩に乗って、益田に抜けて萩・石見空港から帰京するルートも考えてみたが、益田着が18時を過ぎてしまい飛行機に間に合わないので、美祢線を南下し山陽線を東進。時間が許せば岩徳線で岩国から徳山に引き返したうえで、新幹線で帰京することにした。

という訳で、作成したプランがこちら。

ルート詳細と乗車予定時刻

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