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群馬県+両毛エリアの乗りつぶし計画の立て方


はじめに

乗りつぶし初心者の方向けに、地域ごとの乗りつぶし計画の立て方をご紹介します。第7回は、群馬県+両毛エリアの鉄道です。
なお、私の乗りつぶしの考え方は、こちらにまとめてあります。

対象路線

群馬県およびその周辺の鉄道路線(新幹線除く)。

  • 東日本旅客鉄道

    • 八高線

      • 群馬県内を走るのは、群馬藤岡手前から倉賀野まで

    • 高崎線

      • 群馬県内を走るのは、新町手前から高崎まで

    • 信越本線 高崎~横川

    • 上越線

      • 群馬県内を走るのは、高崎から土合の先まで

    • 吾妻線

    • 両毛線

      • 小山~小俣は栃木県だが、今回の対象に含める

    • 東武鉄道

      • 伊勢崎線 羽生~伊勢崎

        • 羽生駅は埼玉県

      • 小泉線(西小泉支線含む)

      • 桐生線

      • 佐野線

        • 渡瀬以北は栃木県だが、今回の対象に含める

    • 上毛電気鉄道上毛線

    • 上信電鉄上信線

    • わたらせ渓谷鉄道わたらせ渓谷線

      • 原向以北は栃木県だが、今回の対象に含める

おすすめのきっぷ

JR東日本が不定期に販売する「ぐんまワンデーパス」(しばしば名前がマイナーチェンジする)と、東武鉄道の「ふらっと両毛 東武フリーパス」(以下「ふらっと両毛」)がおすすめ。前者は有効区間に他社線を含むのに販売はJR東日本の駅のみだったが、スマホで買える「ぐんまワンデーローカルパス」(有効範囲・価格はぐんまワンデーパスと同じ)のリリースで、東武線からアプローチすることも可能になった。

宿泊地・アプローチ

東京近郊からは、日帰りでアクセス可能。ふらっと両毛の有効期間は3日間あるが、鉄道の乗りつぶしに特化すると、1日で余裕で完乗可能。
もちろん、高崎・前橋・小山などで宿を取って、観光を兼ねてゆっくり回るのもまた一興。

乗車計画の立て方

ぐんまワンデーパスでも東武伊勢崎線川俣以北に乗れるが、東武線への乗車は、原則としてふらっと両毛を使うときに回した方が良い。理由は以下のとおり:

  • ぐんまワンデーパスでは、佐野線佐野以北が有効範囲外

  • トータルでふらっと両毛の方が安い場合が多い

後者については、例えば私(川崎市多摩区在住)の場合、ぐんまワンデーパス有効範囲(南端は深谷・群馬藤岡・川俣)にたどり着くために片道で1,300円強かかる。往復分に、ぐんまワンデーパスの値段を加えると、約5,300円。それに対しふらっと両毛なら、北千住までの運賃の片道500円強に、北千住発のふらっと両毛が2,440円なので、合計3,500円弱。
両毛エリア(=伊勢崎線系統)の東武線を乗りつぶすと、だいたい1日かかるので、ぐんまワンデーパスの有効範囲の広さはあまり生かせず、ふらっと両毛の方がお得なケースが多い。

ぐんまワンデーパスの有効範囲はJRが中心だが、やはりJR在来線については青春18きっぷが異常にコストパフォーマンスが良いので、こういう複数社線に乗れるフリーパスは私鉄の乗りつぶしが中心となる。
私が良く使う組み合わせは、以下のとおり:

  • 上信線+吾妻線

  • 上毛線+わたらせ渓谷線(沢入から先は乗り越し精算)+α

    • 信越線高崎~横川が、時間的にはぴったりはまる気がするが、過去は上信線と組み合わせたケースが多い

上越線(渋川以北)や信越線 高崎~横川は、新潟県や長野県方面への経路で乗車する機会が多く、あまりぐんまワンデーパスを使ったケースはない。
両毛線は東京近郊区間に含まれたこともあり、一筆書き乗車で乗車することが多い。

実乗例

上信線+吾妻線

吾妻線の終点大前駅に来る列車は、1日5本。東京近辺から、日帰りで日中に吾妻線に乗る方法は、事実上2通りのみ

  1. 早朝に出発し、高崎発8:53の下りに乗る

  2. 日没までに大前に着くことが出来る季節に、新前橋発15:20の下りに乗る

吾妻線大前駅の発車時刻表。

2023年11月現在、新前橋発15:20の下り列車の大前着は17:11。11月中旬~1月下旬くらいだと日没に間に合わないので要注意。
朝から吾妻線を往復できた場合、上信線往復に加えて信越線横川往復も組み入れ可能になるが、新幹線を使うか、朝6時台に新宿を出るかの選択を迫られることになる。最近は、新前橋15時台で乗車することが多い。

東京近郊から在来線で入る(ぐんまワンデーパス-紙の方を買う場合、深谷で一回降りる必要あり)場合、だいたい高崎に着くのが昼前なので、上信線の往復を挟むとちょうど良い(だいたいこれでワンデーパスの元が取れる)が、少しのんびりと信越線横川や、上毛線を選んでも良い。

2023年11月の実乗例

深谷までの乗車券を購入して入場。新宿発1014特別快速高崎行きE231系15両。籠原で前5両切り離し。車中でぐんまワンデーローカルパスを購入。1158着。
1213下仁田行き250形+1000形ワンマン1314着。駅から徒歩3分ほどの所にドラッグストアあり。昼食調達。
1335折り返し高崎行き1436-01着。
1506小山行き211系3000番台4両1516新前橋着。
1520大前行き同編成1711着。

日没。

1732折り返し新前橋行き1905着。
1920快速アーバン上野行きE231系10両。籠原で後ろに5両増結。2058赤羽着。
2101湘南新宿ライン普通大船行き同編成2119新宿着。

当日のタイムライン

上信線+上毛線+わたらせ渓谷線

2021年4月の実乗例

新宿発0914快速川越行きE233系10両0928赤羽着。朝食調達。
0941快速アーバン高崎行きE231系15両。籠原で前5両切り離し。1045深谷着。一旦出場し、ぐんまワンデー世界遺産パス購入。
1113+01普通高崎行き同編成1141着。
1213下仁田行き500形2両マンナンライフ号編成ワンマン1314着。

下仁田駅

1335高崎行き700形2両ワンマン1436-01着。
1506小山行き211系4両1520前橋着。
1526シャトルバス中央前橋駅行き日本中央バス1534着。
1545西桐生行き700形2両ワンマン1637着。
軽食調達していたら桐生駅到着がギリギリ。桐生発1646間藤行きWKT-520形WKT-500形ワンマン1811着。

間藤駅で発車を待つ桐生行き

日没。まだそこそこ明るいが。

1821折り返し桐生行き1936相老着。
2000特急りょうもう52号浅草行き200系6両2142北千住着。一旦出場。820円。
急行伊勢原行きはダイヤどおりに来たが、ドア閉めが上手くいかず4分遅延。2152+04急行伊勢原行きJR E233系10両2239成城学園前着。

上信線・上毛線・わたらせ渓谷線乗車日のタイムライン

東武線

北千住や浅草からだと、茂林寺までの往復込みで2440円でふらっと両毛 東武フリーパスが買える。日の長い季節だと、館林~伊勢崎・小泉線・桐生線・佐野線を乗りつぶしても日没まで余裕が生じる場合もある。

2019年2月の実乗例

代々木上原発0825我孫子行き16000系10両0841日比谷着。
0847北千住行き東武20000系8両0913着。ふらっと両毛東武フリーパス購入。
0926急行久喜行き東急2000系10両0948せんげん台着。
0951区間準急館林行き10000系8両1053着。
1101西小泉行き8000系2両ワンマン1119-01着。

ブラジルカラーの西小泉駅
周辺にもブラジル人在住者多数

1124折り返し館林行き1127東小泉着。
1129赤城行き同編成1222着。昼食調達。
1236折り返し東小泉行き1303太田着。
1322伊勢崎行き800系3両ワンマン1347着。
1356折り返し館林行き1447着。
1500葛生行き同編成1534着。
1541折り返し館林行き1615着。
1634+01普通久喜行き10000系6両1703着。
春日部駅近辺で人身事故発生との一報。久喜から振替なら良いが、乗ろうとしていた急行中央林間行きが東武動物公園行きになるというので見送り。アナウンスはないものの、振替輸送実施中の表示が発車案内板に出たので、出場。1721湘南新宿ライン普通逗子行きE231系10両。

日没。大宮で暗転。

1818新宿着。北千住~新宿の運賃を払って出場。

ふらっと両毛 東武フリーパス利用日のタイムライン
(久喜から先の復路はJR線振替乗車を利用)


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