良いやつは語尾が良い
突然ですが、身の回りにいる印象の良い方(砕けた言い方ですが、以降良いやつと表現します)で面白い特徴を持っている人がいたのでご紹介します。
これまでは良いやつって枕詞の使い方うまいなーと思っていたんですが、ひょっとすると枕詞よりも語尾の方が良い印象を作る上で大事なんじゃないかなって思い始めています。
語尾が「へへっ」のやつがいる
僕の身近に「これは本当に感覚的なんですが〜」「あっているかはわからないで話し始めているんですが〜」「なんていうか、こう、自信はないんですけど〜」と言って話し始める人がいます。
いわゆる枕詞です。このような枕詞って、予防線を張ったり、相手に柔らかな印象を与えたり、いろんな目的で使われています(枕詞って5種類あんねん)。
時と場合によりますが、ダイレクトに伝えるよりも印象良く感じたり、より深い関係性を築くきっかけとしても有効ですよね。
ここまでは、よくいる枕詞を多用しがちな人なだけなんですが、この人は語尾で「へへっ」と笑うんです。
真面目な話をしていても、最初は真面目な顔でも、だんだんにやけ始めて最後にはなんでか知らないけど「〜と思うんですよね、へへっ」「〜が良いんじゃないかなって思ってます、へへっ」と笑っています。
最初は気にしてなかったんですが、なんだかこの人と話しているとみんな柔らかくなるというか、ギスギスしない。周りがどんな言葉を使おうと、この人がクッションになってまた柔らかい雰囲気になる。
それが不思議でなんでだろうと思い、当初は枕詞に注目していたんですが、語尾に特徴があることに気づき、だんだんこれがその理由なんじゃないかと思えてきました。
ピークエンドの法則なんてものもありますが、ひょっとするとそれを利用しているかも?と思いつつ、とりあえず真似てみることにしました(恥ずかしいので、その人がいない別のコミュニティで)。
やってみると、確かに周りの雰囲気が柔らかくなるんです。途中から真面目な話しているのに、最後笑おうとするので途中からにやけ顔になる自分に不気味さを感じつつも、笑って終わることをし続けると、周りの空気が柔らかくなります。
これはすごいと思いました。なんでこうなるかはまだわかっていないのですが、語尾にも不思議な力があるようです。
関係性あってこそ、刺さる
笑うと穏やかになります。自分自身がまず柔らかくなります。笑いは連鎖するもので、やがて他の人にも雰囲気が波及していきます。一度ピリついても、笑えばそのピリつきが巻き戻るというか、雰囲気が戻る感じがします。
こうなってくると、誰かがゲームを始める雰囲気もありません。
よく笑う人はいろんな人と関係性が良いし、よく笑う人がその場にいれば、それ以外の人たちの関係性も良くなります。笑わせる人がいても関係性は良くなりますが、笑わせるって難しい。誰でもある程度できることは笑うことなんだろうなと思います。
相手へ想いを伝えた方が良い時は真剣に。別れ際は柔らかく、そして爽やかに。この使い分けや幅がある人がきっと良いやつ。
今日後輩にヒューマンマネジメント向いていない、向いていないのに力を注いでいるのでもっと別のことに力を注いだ方が良いって言われました。大得意だからって笑って否定しました。爽やかだったかはわかりません。