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018 無邪気な悪意に満ちている 世界で生きるしかない僕ら // 堤防としての背中になればいい波風の立つ日の、そのための --- 田中ましろ
017 走り出すきっかけを 僕らはたぶん探していた // 腕を伸ばせばそれは祈りでふたりして海鳥追いかけて未来まで --- 田中ましろ
016 つべこべ言うやつらに 流されるなんてまっぴらだから // 夜には夜のひかりがあって生き方はすべからく僕のものだよ いいね --- 田中ましろ
015 忘れるようにできている その意味を考えている まぶしさの単位のような眼差しに目を細めたら夏の衣擦れ
014 すべてに終わりがあることに いつから気付いていたんだろう 帰ろう、と誰かが投げた言の葉の放物線がきれいだったこと
013 いつもどおり、という迷路に 迷い込んでしばらくたった 戻るときしずかに歪む日常のどこでわたしは暮らすのだろう
012 浮かない日々が 当たり前にならないように 憂鬱を体温として受け入れて 友よ あなたの未来が見たい
011 伝えたいことは まっすぐに伝えると決めたんだ 心に心を打ちつけるようにノックしてあなたに教えたい空がある
010 諦めないのは強さだと いつかの言葉をいま思い出す 何もかもあなたへの道のりだった 泣きながら笑うなんて 愛だね
009 時計の音が響いていた 言葉が邪魔になるときもあるんだ 蜃気楼 あなたの息の気だるさが狂わせている針のあること